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【びわの育て方】摘果や挿し木の方法は?種から育てることもできる?

2024/5/23

びわは、オレンジ色の実が特徴的な果樹です。昔から薬用や自然療法に使われてきた歴史があり、無農薬で育てられる数少ない果樹の一つとして知られています。

今回は、びわの育て方について詳しくご紹介します。

びわの基本情報

科・属 バラ科/ビワ属
栽培難易度:易しい
植え付け時期 2月下旬〜4月
収穫時期 5月〜6月
置き場所 日当たりと風通しの良い場所
肥料 肥料:元肥:必要/追肥:必要

びわはどんな果樹?種から育てられる?

びわ

Photo by happy•junさん@GreenSnap

びわは中国原産のバラ科常緑高木です。初夏にオレンジ色の実をつけ、甘酸っぱい味覚が楽しめます。11月〜2月に白い小花を咲かせ、6月に実が熟します。

種から育てるのは3年以上かかるので、苗木から育てるのがおすすめです。びわはビタミンC、カロテノイド、ポリフェノールが豊富で抗酸化作用があり、葉は漢方薬として咳止め、利尿作用があります。

置き場所・日当たり

びわは日当たりの良い場所を好みます。地植えの場合は日が十分に当たる場所を選び、鉢植えの場合は夏季は半日陰、その他の季節は日当たりの良い場所に置くのが適しています。

植え付け

びわの苗木は2月下旬から4月にかけて植え付けを行います。植え付ける際は土を柔らかくしておくために、事前に少し掘って耕しておくことが重要です。植え付け後は乾燥気味に保つようにしましょう。

用土

ビワは水はけのよい土を好みます。地植えの場合は掘り起こした土に腐葉土を2〜3割混ぜると良いでしょう。鉢植えの場合は、市販の果樹用培養土を使いましょう。粘土質で水はけが悪い土は根腐れの原因になるので注意が必要です。

肥料

ビワの肥料は、窒素、リン酸、カリウムがバランス良く含まれた市販の果樹用配合肥料がおすすめです。年3回の施肥が基本で、2〜3月に元肥、6月に追肥、9月に礼肥を与えます。肥料の過剰は徒長枝を生じさせるので注意が必要です。苗木1本あたりの目安は、元肥で300g程度、追肥と礼肥で各200g程度です。鉢植えの場合は地植えより控えめにし、肥料が鉢から流れ出さないよう気をつけましょう。

水やり

ビワの水やりは、地植えの場合は基本的に雨任せで大丈夫です。ただし、夏場の長期日照りが続く時は土が乾燥しすぎないよう、たっぷりと水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いて白くなってきたら鉢底から水が少し流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。特に夏場は朝夕の涼しい時間帯に与えるのがおすすめです。ビワは乾燥気味を好む植物なので、状況を見ながら適切に水やりをしましょう。

切り戻し・剪定

ビワの切り戻し剪定は、伸びすぎた枝を途中で切り詰める方法です。樹形を整え、実を収穫しやすくします。間引き剪定は、混み合った枝を根元から切り取り、日光と風通しを改善する方法です。剪定時期は12月〜2月の休眠期がベストで、強剪定は避け、毎年少しずつ行います。切り口には必ず殺菌剤を塗布し、病気の感染を防ぎましょう。

病気・害虫

びわを育てる上で注意すべき主な病気は「がん腫病」と「灰斑病」です。がん腫病は枝や幹にこぶができる細菌性の病気で、感染部分は切り取る必要があります。灰斑病は葉に灰色の斑点ができる病気です。

主な害虫はモモチョッキリゾウムシで、果実に穴をあけるので早めの袋かけが対策になります。また、ビワキジラミによるすす病の被害にも注意が必要です。

びわの育て方まとめ

びわは適切な剪定を行えば、たくさんの実をつけてくれる果樹です。手間を惜しまず世話をすれば、おいしい実を収穫できるでしょう。

比較的育てやすい果樹なので、初心者の方も挑戦してみてはいかがでしょうか。収穫したびわは生で食べるだけでなく、ジャムやお酒の材料にするなど、様々な用途で活用できますよ。