【ヘチマの育て方】種まき時期やプランターへの植え方を徹底解説
2024/5/31
ヘチマの基本情報
科・属 | ウリ科ヘチマ属 |
タイプ | つる性一年草 |
種まき時期 | 4〜5月(発芽適温:25〜30℃) |
栽培場所 | 日当たりと風通しのよい場所(西日は避ける) |
水やり | 土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりする |
肥料 | 6月、7月 |
収穫時期 | 9月〜10月 |
ヘチマ栽培はプランターでもかんたん!
Photo by のぼうさん@GreenSnap
ヘチマとは、インド原産のつる性の一年草です。キュウリと似たような花を咲かせ、長細い実がなります。葉が大きいことから、グリーンカーテンとして活躍するほか、収穫した果実は、そのまま炒め物など食用になり、炊事用やボディスポンジ、化粧水など幅広い用途で使うこともできます。
そんなへチマはプランター栽培もできるため、家庭菜園でも人気があります。一株あたり15果ほど収穫できるため、プランターでも十分実を楽しむことができます。
ヘチマの育て方
日当たり・栽培場所
ヘチマは日当たりと風通しのいい場所を好みます。
用土
ヘチマは、水はけと保水性の両方を兼ねそなえた土を好みます。酸性に弱いため、pH調整された市販の野菜用培養土であれば大丈夫です。
苗の植え方
ヘチマの植え付け適期は3月〜5月です。
ポット苗を植える際は、株間を90cmほどあけて植えつけます。根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、根鉢を優しく扱いながらていねいに植え付けます。 ヘチマは浅く植え付けるのがポイントで、深植えしないようにしましょう。
植え付け後は、忘れずたっぷり水やりをしましょう。
水やり
へちまは多湿に弱いため、水やりのしすぎに注意してください。土が常に湿った状態だと根腐れを起こしてしまうので、梅雨の季節など湿度が高い季節は、過湿にならないよう、土の乾き具合をよく観察しましょう。
基本的には、土の表面が乾いたら水を与えます。
ただし、実がついてからは水分を多く必要とするため、水やり頻度を増やします。
肥料・追肥
ヘチマはどんどんつるを伸ばし生長していくので、肥料も定期的に与えます。
植え付け後も2~3週間程度経った頃から8月中旬までの間に月1回、粒状肥料を施します。それ以降は、生育が停滞するので、追肥は控えましょう。
収穫
ヘチマの収穫時期は、9月頃です。
食用にする場合は、着果から10〜14日経った頃、大きさが20〜30cm程度になったものを、茎ごと切り落として実を収穫します。
ヘチマをプランターで栽培するときの注意点
ヘチマを育てるプランターは、5×30×35cm(土の容量約35リットル)程度がよいとされています。
プランターの場合でも、苗は浅植えが基本です。
プランターに直接種まきするときは、種を2cmほど離して、深さ1cmの深さに蒔きます。ポット苗を直接植え付けるときは、65cmのプランターに1株だけ植えましょう。
ヘチマの育て方についてよくある質問
ヘチマの種まき時期は?種をうまく発芽させるには?
ヘチマの種をうまく発芽させるコツは、地中温度を意識することと、植え付け前日の吸水をおこなうことです。
へチマの種まき時期は4〜5月ですが、地中温度は25~30℃で、1日の平均気温が安定し、霜が降りなくなってから種まきしましょう。
吸水させる際は、種の側面にある皮を切り、一晩だけ水に浸けておくと芽が出やすくなります。それ以外には、、育苗ポットなどで本葉がつくまで育てて植え付けすること。
植え付け場所の土に直接、蒔いても構いませんが、簡単かつ効率的に丈夫な苗を作ることができるのでおすすめです。
ヘチマの摘心の仕方は?
ヘチマは種から最初に芽を出したつるが「親づる」、そこから出てくるものを「子づる」とよびますが、まず、地面から2mぐらいに高さになったら、地面に近い葉を4~5枚切り取ります。その後、本葉が10枚ほどになったら、ツルの先から2cmほどの部分を切り取り、最終的に子づるを4~5本仕立てにすると雌花がたくさんつき、実の収穫量を増やすことができます。
ヘチマの花はいつ咲きますか?
ヘチマの花の開花時期は、一般的に9~10月下旬頃です。
ヘチマの実がならない原因はなんですか?
ヘチマの実がならない原因の一つに、受粉ができていないことが考えられます。
ヘチマの花は朝に開き、夕方ごろにはしぼんでしまう1日花です。実を確実につけるためには人工授粉が必要ですが、その場合、朝の開花直後から午前10時頃までの間に受粉作業をすませましょう。
ヘチマをプランターで栽培してみよう!
Photo by まゆみさん@GreenSnap
ヘチマは食用だけでなく、たわしや化粧水エキスなども採取できるなど、非常に幅広い用途で使える野菜です。
ヘチマの生育をよくするために、ネギやマメ類を近くに植えるのもおすすめです。興味のある方はぜひ自宅栽培にチャレンジしてみてください。