【ロベリアの育て方】切り戻しは必要?冬越しはどうする?
2024/6/3
ロベリアの基本情報
科・属 | キキョウ科ロベリア属 |
分類 | 多年草、一年草 |
植え付け時期 | 3~4月 |
開花時期 | 4~6月(一年草タイプ)、7〜9月(宿根草タイプ) |
育てる場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
ロベリアは多年草?一年草?
Photo by 音彩さん@GreenSnap
ロベリアとは、キキョウ科ロベリア属に属する草花で、品種によって一年草と多年草に分けられます。青や白、ピンク、赤色など色鮮やかな花が特徴で、1.2cmほどの小さな花が密集してこんもりと咲きます。
日本では一年草として扱われることが多く、草丈が20cmほどとコンパクトなため、寄せ植えやハンギングバスケットなどでも楽しまれます。
ロベリアの育て方
日当たり
ロベリアは日当たりを好みますが、夏の西日は強すぎるため避けるようにしましょう。夏は風通しがよい半日陰で管理します。
水やり
地植えの場合は、根付いたあとは基本的に水やりは必要ありません。鉢植えは、土の表面が乾き始めた頃にたっぷりと水を与えます。
ロベリアは、乾燥しすぎてしおれると戻らなくなるので、水切れには注意しましょう。また一年草タイプは、過湿を嫌うので蒸れに注意して、夏は朝か夕方に水やりするとよいです。
種まき・植え付け
ロベリアの植え付けは3〜4月が適期です。苗どうしの間隔は15cm離して、深く植えすぎないように植え付けます。
一方で、種まきは9〜10月の秋が適期で、発芽適温は15~20℃です。種まきの方法は、ロベリアの種を3〜5粒ずつまき、土を被せずに日向におきます。ロベリアの種は小さいため、水に流されないよう鉢底給水や霧吹きで水やりをし、10日ほどで発芽します。
用土
ロベリアは水はけと通気性のよい土を好みます。赤玉土7:腐葉土3を混合した用土が適しており、さらに川砂を混ぜることで水はけを調整することができます。
肥料
4〜6月頃に開花する一年草タイプのロベリアには、3〜6月にかけて規定量より薄めの液体肥料を週に1回ほど与えます。
宿根草タイプのロベリアは、新芽の出始める3月頃と地上部の枯れる11月頃に緩効性化成肥料を追肥します。
病気・害虫
病気の被害はほとんどみられません。
害虫は、アブラムシに注意します。アブラムシは、茎葉や新芽、つぼみにつきやすく、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
植え替え
ロベリアの植え替えは3〜4月、または9月が適期です。宿根草のロベリアや夏越しさせられた場合は、2年に1回の植え替えをします。
ロベリアの夏越し・冬越し
ロベリアは高温多湿が苦手なため、夏前までの一年草として扱うことが多いです。しかし、梅雨前に切り戻しをして、夏は西日を避けた風通しのよい場所で管理することで、夏越しできる場合もあります。
冬は、関東以西であれば屋外で冬越しができますが、霜や雪には当たらないように管理します。寒冷地では、軒下や明るい室内に置いて冬越しをします。
ロベリアの育て方でよくある質問
ロベリアに切り戻しは必要?いつやればいい?
ロベリアが夏を越しやすくするためにも、切り戻しはした方がいいでしょう。花後の梅雨前に1/3ほど切り戻しをしておくことで、秋にも花を咲かせることがあります。
ロベリアが枯れる原因は?
ロベリアが枯れる原因で最も多いのは、夏の暑さ及びムレによる影響です。ロベリアの花期を長く楽しむためにも、夏の管理には気をつけましょう。
ロベリアの育て方まとめ
Photo by よんぴさん@GreenSnap
ロベリアを育てるためには、日当たりや水やりにコツがいりますが、病害虫に強く丈夫な草花です。日本では一年草が一般的ですが、宿根草の品種を選べば数年間楽しむことができますよ。
ぜひこの記事を参考にロベリアを育ててみてくださいね。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
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ロベリアは夏に蒸れないように風通しを良くすることがポイントです!植え付ける際には、枯れた下葉を取り除いたり、少し畝をつくるように株元を高くして植え付けるのがおすすめ。