【ヤブランの育て方】苗の植え方やお手入れ方法など
2023/8/20
ヤブランの基本情報
科・属 | キジカクシ科 ヤブラン属 |
タイプ | 多年草 |
植える時期 | 3〜4月、9~10月 |
開花時期 | 8〜10月 |
育てる環境 |
日向から日陰まで幅広い場所に順応し、暑さや寒さにも強い。 |
肥料 | 鉢植えの場合、春と秋に緩効性肥料を置き肥。庭植えの場合はとくに必要なし。 |
夏越し・冬越し | 耐暑性・耐寒性に優れているので、とくに対策する必要はない。 |
ヤブランの育て方

Photo by monmonさん@GreenSnap
日当たり
日向でも日陰でも育ちますが、葉に模様の入る品種の場合、強い日差しに弱い性質があります。真夏に直射日光が当たると、茶色く葉が焼けてしまう恐れがあるので注意してください。
また、日陰で育てる場合、あまりに暗い場所だと花付きが悪くなります。
土づくり
鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土がおすすめです。 草花用にブレンドされた市販の培養土を使ってもよいです。
地植えの場合は、植え付けを行う2週間前に土を耕し、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を少し混ぜ込んでおきます。植え付け後の根張りをよくするために、土づくりをしたあとはしばらく置いて土を熟成させましょう。
種まき・植え付け
種まきをするには、秋に黒く熟した実を採取しておきましょう。実のなかの白い種を取り出し、育苗床にまきます。種まきをする時期は春がおすすめです。
植え付けの時期は、真夏と真冬を避ければ ほぼ一年中できます。庭植えを行う場合は、腐葉土を混ぜて耕しておくと根付きが早くなります。
水やり
植え付け直後や生育期は、水切れさせないように水やりを行います。地植えの場合、根付いたあとは自然の降雨のみで育ちます。鉢植えの場合は、ヤブランが乾いたらたっぷりと水やりを行いましょう。
肥料
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性肥料を置き肥してください。肥料を極端に切らしてしまうと、葉の色が悪くなる・新葉の数が少なくなる・花が咲かなくなる恐れがあります。 庭植えは元肥をしっかりとほどこしておけば、追肥はほとんど必要ありません。
剪定・切り戻し
冬の間に葉が傷まなければ剪定をしなくても大きな問題はありませんが、新しい葉の成長を促すために、一般的に早春から春に剪定を行います。
剪定は前年に成長した古い葉を地面から5cmほど切り戻し、土付近に生えている古くなった葉も切り戻しをしてください。切り戻しを行うことで余分な葉に栄養がいかなくなるため、しっかりと花が育つようになります。
夏越し・冬越し
ヤブランは夏にも冬にも強い植物なので、特別に対策をする必要はありません。ただし、夏場の強い日差しに当たり過ぎると、葉焼けを起こして見た目が悪くなってしまうことも。
地植えの場合は6時間以上直射日光が当たる場所は避けて植え、鉢植えの場合は西日が当たらない明るい日陰に移動することをおすすめします。
植え替え
植え替えは3~4月、9~10月に行いましょう。 鉢植え・プランターの場合、植え替えをしないままだと根詰まりを起こしやすく、用土が劣化して株が老化してきます。そのため、2年に1回を目安に植え替えを行ってください。
地植えの場合は、株の増え具合や生育の様子を観察し植え替えをします。4年程度で植え替えを行い、同時に株分けをしましょう。
ヤブランの増やし方
ヤブランは株分けで増やします。株分けは植え替えと同時に行うため、時期は3~4月、9~10月に行いましょう。株分けは以下の手順で行います。1.植え替えの時期にヤブランを掘り起こす
2.ヤブランを3~5芽に分ける
3. 肥料と培養土を混ぜてヤブランを植える
4.しっかりと根付くまで土が乾いたら水やりをする(3週間ほど)
株分けは時期を間違えると育たない場合があるので、時期をきちんと守りましょう。5月以降に行うと梅雨の影響で根腐れを起こしやすくなります。11月に行った場合は気温が低すぎて、活着ができない恐れがあるので注意してください。
ヤブランを鉢植えや庭で育ててみよう!
ヤブランは暑さや寒さに強く、初心者でも育てやすい植物です。丈夫で手がかからず増やし方も簡単なので、ぜひ庭の彩りとして活躍させてください。