【リナリアの育て方】種まきや植え付けの時期などを紹介
2023/12/22
リナリアの基本情報
科・属 | オオバコ科リナリア属(ウンラン属) |
分類 | 一年草、多年草 |
植え付け時期 | 10〜11月 |
開花時期 | 4〜7月頃 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
リナリアとは
Photo by naoさん@GreenSnap
リナリアとは、オオバコ科リナリア属の草花で、リナリアとして一般的に知られているのは、一年草のヒメキンギョソウと宿根のリナリアです。花穂を立ち上げてパステルカラーの花を咲かせ、風に揺られる姿が美しく人気があります。
一年草と宿根のリナリアの開花時期は少しズレており、一年草リナリアは4〜6月頃に、宿根リナリアは5〜7月頃に花を咲かせます。また一年草の品種は、宿根性のものよりも花つきがよく豪華です。
リナリアの育て方
日当たり
リナリアは、日当たりと風通しのよい場所で育てます。また耐寒性があるので、霜を当てないようにすれば冬も屋外で育てることができます。
一方で、高温多湿には弱く、夏には風通しがよく涼しい場所で管理してください。
水やり
リナリアは、乾燥気味に育てるようにしましょう。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷり水やりをします。地植えの場合は、基本的に必要ありません。
12月頃には休眠期に入るため、通常よりも水やりを控えめにします。また、冬の水やりは凍結に気をつけ、午前中に水やりするようにしましょう。
種まき・植え付け
種まき
リナリアの種まきは、9月下旬〜10月頃が適期で、発芽適温は15〜20℃です。種まきは、花草専用培養土を入れた種まき用トレイに3〜5粒ずつまき、光を当てるために土を薄くかぶせます。水やりは、種が流ないように底面から給水させてください。
発芽までは明るい日陰で土が乾燥しないように管理して、7〜10日で発芽します。
植え付け
リナリアの植え付けは、10〜11月が適期で、宿根性のものは4月にも植え付けることができます。冬が近くなるほど枯れやすくなるので、苗を購入したらすぐに植え付けましょう。
地植えの場合は、2週間ほど前に苦土石灰を土に混ぜて土壌を中和し、株間を15cm以上空けて植え付けます。鉢植えの場合は、5号鉢に1〜2株を目安に植えつけます。
支柱・仕立て
草丈の高い高性品種のリナリアは、折れて倒れやすいので支柱に結んで支えるとよいでしょう。用土
リナリアは、水はけと通気性のよい土を好みます。鉢植えの場合は、市販の草花専用培養土が使えます。
地植えの場合は、リナリアは酸性の土壌を嫌うので、2週間前に苦土石灰を混ぜて土づくりをします。また、腐葉土や川砂を混ぜて水はけのよい土壌にするとなおよいでしょう。
肥料
植え付けのときに、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
宿根リナリアは、春に緩効性肥料を追肥してください。一年草のリナリアは基本的に追肥の必要はありませんが、葉色が悪かったり成長が遅い場合は液体肥料を追肥しましょう。
切り戻し・剪定
リナリアは開花期間が長く、ある程度咲いたあとは草姿が乱れてくるので、草丈の半分ほど切り戻しましょう。風通しがよくなるほか、再び生育が進みさらに花を楽しむことができます。
また花が終わったら、余分な栄養を使わないようすぐに花茎の根元から摘み取りましょう。
夏越し・冬越し
リナリアは暑さに弱いですが、寒さには強く−5℃ほどまで耐えることができます。
夏越しは、夏前に切り戻しをして風通しをよくし、涼しい場所で管理してください。冬は、その年に植え付けた苗は不織布で覆うなど、防寒対策をすることで葉が傷むのを防ぎます。
病気・害虫
病気は、苗立枯病に注意します。苗の時期に発生する病気で、全体が黒ずんで枯れてしまいます。高温多湿の環境で発生しやすいので、日当たりと風通しのよい場所で管理して予防しましょう。
害虫は、アブラムシやイモムシに注意します。発見次第、取り除くか対応する薬剤を散布しましょう。
植え替え
宿根リナリアは、根が鉢いっぱいに回ったら植え替えをします。植え替えは、植え付け時期と同じく10〜11月と4月が適期です。
リナリアの育て方まとめ
リナリアは、黄や白、ピンク、紫など色鮮やかな花を咲かせ、切花や寄せ植えにも人気があります。また、こぼれ種で増えるほど生命力も強く、あまり手間もかからないので初心者にもおすすめです。
この記事を参考にリナリアを育ててみましょう。