【すずらんの育て方】花が終わったら?地植えだと増えすぎる?
2024/8/30
すずらんの基本情報
科・属 | キジカクシ(クサスギカズラ)科すずらん属 |
タイプ | 落葉多年草 |
生育適温 | 15℃前後 |
植え付け時期 | 3〜4月、9〜10月 |
開花時期 | 4〜6月 |
育てる場所 | 半日陰で風通しのよい場所 |
夏越し | 直射日光に当たらないようにし、水切れに注意。 |
すずらんは地植えでも鉢植えでも育つ
Photo by ひぃ(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)さん@GreenSnap
すずらんは春の終わり頃に、白いベル状の小さく清楚な花を咲かせます。冬に地上部は枯れますが、毎年春に地面から葉を出し、花を咲かせてくれる植物です。葉に斑が入ったものや、ピンク色の花を咲かせる品種もあります。
かわいい見た目で鉢植えで楽しまれることも多いですが、全部位に毒がある植物なので、取り扱いには注意しましょう。植え付け場所さえ選べば、地植えも可能です。
すずらんの育て方
Photo by ちまちまさんさん@GreenSnap
日当たり
すずらんは風通しのいい、明るい日陰で育ちます。涼しい環境を好むため、強い直射日光に当たらないように注意してください。
用土
すずらんは少し湿り気のある土質を好みますが、最初の土づくりでは水はけがよくなるように、腐葉土や軽石を混ぜて調整しましょう(水やりで湿り気を調整します)。
植え付け
すずらんの苗の植え付け時期は、3〜4月または9〜10月頃です。
株元についた芽が、土から少し出るくらいに浅植えするのがポイントです。 年々、地下茎が増えるため、株間は20cmほどあけておきましょう。
水やり
すずらんは土の表面が乾いたら、都度水やりをします。土の乾燥のしすぎに注意してください。
肥料
元肥として緩効性肥料をすき込んでおきましょう。植え付けから開花までの間は、特に追肥不要です。
病害虫
すずらんは比較的、病害虫が発生しにくいといわれています。
すずらんの花が終わったらどうしたらいい?
すずらんの花が終わったら、花がら摘みとお礼肥の二つの作業をしましょう。
花がら摘み
花が咲き終わったあと放置してしまうと、実つくることに養分が使われ、すずらんの生育が悪くなってしまいます。そのため花が咲き終わったらすぐに、すずらんの花茎の元を切る、花がら摘みをしましょう。
お礼肥え
花が終わったあとに「綺麗な花を咲かせてくれてありがとう。来年もよろしくね」という気持ちを込めて肥料をあげるのがお礼肥えです。
緩効性化成肥料を規定の量よりも少し少なめに与えましょう。
肥料は花が終わってから、緩効性化成肥料を与えます。
すずらんの夏の育て方(夏越し)
すずらんは自生地では涼しい山の木陰で生育している植物です。そのため夏の暑さや直射日光に弱いです。
夏は風通しがよく直射日光の当たらない、明るい日陰や午前中だけ日が当たる場所に移動します。移動が難しい場合は、寒冷紗などで光を和らげてあげましょう。
水切れにも注意し、土の表面が乾き始めたらたっぷりと水をやります。夏の水やりは朝か夕方~夜の涼しい時間帯に行ってください。なお、肥料は与えません。
すずらんは植えっぱなしにできますか?
すずらんは何年も同じ場所で育つと、地下茎が混み合ってきます。そのため、鉢植えでは1〜2年に1度の頻度で植え替えを行い、地植えの場合は株分けするといいでしょう。
なお、植え替えや株分けの時期は植え付けと同じです。
すずらんの育て方についてよくある質問
Photo by WASEIさん@GreenSnap
すずらんの花が終わったら、葉も切るの?
前項にて、すずらんの花が終わったら花茎を切ると述べましたが、葉は切り落としません。葉だけを残しておくことで、翌年の花が咲きやすくなる(栄養が行きわたりやすくなる)といわれています。
すずらんの増やし方は?
すずらんの増やし方は株分けです。
すずらんは地下茎という根っこのような茎を地中で伸ばし、伸ばした地下茎から新芽を出して広がっていきます。
このため鉢植えは、数年で植木鉢の中がすずらんの根や地下茎でパンパンになってしまうため、1~2年に一度植え替えを行います。この植え替えのタイミングで株分けも行いましょう。
作業に適した季節は、開花時期の4月頃、または暑さが落ち着いた10月から11月頃。
植木鉢からすずらんを取り出したら、4〜5芽ずつハサミで切り分けましょう。新しい植木鉢と土を用意しておき、切り分けたすずらんを植え付ければ完成です。
すずらんは庭に地植えすると増えすぎる?
寒冷地や高原などの涼しい地域では、すずらんの苗を庭に植えて育てることもできます。地植えのメリットは水やりや植え替えの手間が少ないこと。しかし、環境がいいと地下茎をぐんぐん伸ばして広がっていきます。
群生するすずらんもきれいですが、広がってほしくない場所まで広がってしまったときは、根を掘り出して株分けをしましょう。株分けをしたすずらんは鉢植えにすると、増えすぎるのを防げます。
また、地面に20㎝ほどの深さの仕切りを埋めるのも効果的です。
すずらんは増えすぎに注意しながら育てよう!
可憐な花を咲かせるすずらんは、毒を持っていることで病虫害が付きにくく、とても丈夫で育てやすい植物です。特に寒冷地では簡単に育てられますので、初めての方でも安心ですよ。
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※すずらんには毒があるので、作業するときには必ずゴム手袋をし、作業が終わったらしっかりと手洗いをしてください。
作業で出たごみはすぐに処分する、すずらんを植えていた土を菜園で使わない、すずらんを活けた水が口に入らないようにするなどの対策をして、かわいいすずらんを楽しみましょう。