【ユリの育て方】球根は植えっぱなしで冬越しできる?花が終わったら?
2024/7/8
ユリの基本情報
科・属 | ユリ科ユリ属 |
分類 | 球根植物 |
植え付け時期 | 10~11月 |
開花時期 | 5~8月 |
育てる場所 | 日当たりの良い場所、または半日陰 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
ユリとは

Photo by あくれすさん@GreenSnap
ユリは、ユリ科ユリ属の球根植物で、園芸品種も多くとても人気のある草花です。品種によって花色や形状といった特徴が大きく異なり、日本ではヤマユリやササユリ、テッポウユリが野山に自生しています。
ユリの球根は乾燥に弱く、乾燥してしなびているものや傷のついている球根は避けて、表面が引き締まってツルツルしているものを選ぶようにしましょう。また、球根の下に生きた根が伸びているとなおよいです。
ユリの育て方
日当たり
ユリは、日当たりのよい場所、または半日陰で、品種ごとに適した場所を選んで育てましょう。ただし、いずれも強い日差しには弱いので、真夏の直射日光や西日は避けるようにしましょう。
スカシユリやアジアティック・ハイブリッドは日光を好むので、日当たりのよい場所で育てます。そのほか、ヤマユリやオリエンタル・ハイブリッドは半日陰を好むため、直射日光を避けた明るい場所に置くとよいです。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。地植えの場合は、基本的に降水に任せてよいですが、夏は土が乾燥していたら水やりをしてください。
球根の植え付け
ユリの植え付けは、10〜11月が適期です。植え付けの方法は、球根の高さの3倍の深さに植え、30cmほど間隔をあけて植え付けてください。
用土
ユリは、水はけと水もちのよい土を好み、市販の花草用培養土が使えます。また地植えの場合は、腐葉土を3〜4割ほど庭土に混ぜておきましょう。
肥料
ユリの肥料は、植え付けの際に緩効性肥料を元肥として与えます。追肥は、新芽が出てきたら頃から花が終わるまで規定量うすめた液体肥料を2週間に1回与えます。
支柱・仕立て
大輪の品種は、花茎が伸びてきたら倒れないように、支柱を立てておきましょう。
病気・害虫
病気は、球根軟敗病や葉枯病、ウィルス性の病気に注意します。泥の跳ね返りや多湿が原因で発生しやすいので、風通しのよい場所において、水やりは株元からして予防しましょう。
害虫は、アブラムシやナメクジに注意し、見つけたらすぐに駆除します。アブラムシはユリの新芽につきやすく、ナメクジはつぼみを食害します。
植え替え
ユリの植え替えは、10〜11月が適期です。鉢植えの場合は1年に1回、地植えの場合は3年に1回、植え替えをしましょう。
ユリの育て方についてよくある質問
ユリの球根は植えっぱなしでも大丈夫?
ユリは地植えであれば、数年は植えっぱなしにしても大丈夫です。ただし、植えっぱなしにしていると、翌年の花つきが悪くなります。鉢植えの場合は1年に1回、地植えの場合は3年に1回の頻度を目安に植え替えをしてください。
ユリの球根は植えっぱなしで冬越しできる?
霜や凍結から球根を守るためにも、敷きわらや腐葉土でマルチングをして株元を保護しましょう。
掘り上げたユリの球根の保存方法は?
ユリの球根は乾燥に弱いため、掘り起こしたらすぐに植え付けた方がよいです。しかし、すぐに植え替えができない場合は、1週間ほどであれば球根を保存することができます。
保存の方法は、通気穴をあけたビニール袋に、湿らせたバーミキュライトを入れ、その中に球根を入れて冷暗所で管理します。
ユリの夏越し方法は?
ユリの夏越しは、直射日光を避けて、乾燥や地熱の上昇を抑えるために敷きわらなどでマルチングをします。
ユリの花が終わったらどうする?
花が終わったら、種子をつくるために栄養を使わないように、なるべく早く花がら摘みをします。花がら摘みをすることで、翌年も花を楽しむことができるでしょう。
ユリの増やし方は?
ユリは「分球」という球根を分離させる方法で増やすのが一般的です。自然と親球に小球ができるので、それを手でそっと割り、別の場所へ植え付けましょう。
ユリの育て方まとめ

Photo by ☆azaさん@GreenSnap
ユリの花は豪華で見栄えがよく、育て方もむずかしくないため初心者から上級者まで、みなに人気のある草花です。品種によって花の形や印象も異なるので、複数種植えて比べながら楽しむのもよいですよ。ぜひこの記事を参考にユリを育ててみてくださいね。