【ライラックの育て方】植えてはいけない?庭木にするデメリットとは?
2024/1/25
ライラックの基本情報
科・属 | モクセイ科ハシドイ属 |
分類 | 落葉性高木 |
植え付け時期 | 12〜3月 |
開花時期 | 4~5月 |
剪定時期 | 6月頃 |
置き場所 | 日当たりがよく西日を避けた場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
ライラックとは
Photo by タラさん@GreenSnap
ライラックとは、モクセイ科ハシドイ属の落葉花木で、4〜5月にかけて房状の花を咲かせます。花色は白、赤、紫、青など豊富で、香料にも使用される芳香とハート型の葉も特徴です。
樹高は1.5〜6mほどになり、冷涼な気候を好むため関東以北では街路樹などで見かけることもあるでしょう。
ライラックの育て方
日当たり
ライラックは日当たりのよい場所を好みますが、西日は避けるようにしましょう。また夏の直射日光は強すぎるため、半日陰に移動して育てるとよいです。
植え付け
ライラックの植え付けは、休眠期の12〜3月が適期です。植え穴を掘った土に腐葉土を混ぜて、根鉢を崩さないように注意しながら植え付けます。品種によっては3m以上にもなるので、大きな品種は庭植えで育てることをおすすめします。
用土
ライラックは、水はけのよい土壌を好みますが、土質はあまり選びません。赤玉土7:腐葉土3を混ぜた配合土がおすすめです。
肥料
ライラックは肥料をあまり必要としませんが、花後の6月や寒肥として12〜2月頃に油かすや緩効性化成肥料を追肥するとよいです。
水やり
地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありませんが、乾燥が続くようであれば水やりをします。
鉢植えの場合は、表土が乾いて白くなったらたっぷり水やりをします。
切り戻し・剪定
ライラックの剪定は、花後すぐの6月が適期です。
ライラックは萌芽力が弱く、剪定しすぎると枯れてしまうことがあります。そのため混み合った枝を透かし剪定で整える程度に止めます。また、同時に花がらも摘み取ってください。
7月には翌年の花芽をつくり始めるので、タイミングを逃さないようにしましょう。
夏越し・冬越し
ライラックは耐暑性があまりないため、西日の当たるところには植えないようにしましょう。また、関東以西では朝に水やりをするとよいです。
一方で、耐寒性はあり冬は落葉して休眠するため、とくに冬越しの作業は必要ありません。
病気・害虫
病気は、うどんこ病に注意します。梅雨に発生しやすいので、多湿にならない風通しのよい場所で育てて予防しましょう。
害虫は、カイガラムシやアブラムシに注意します。新芽にはアブラムシが発生しやすく、枝が混み合って風通しが悪いとカイガラムシが発生しやすくなります。日頃からよく観察し、見つけ次第駆除しましょう。
植え替え
ライラックの植え替えは10〜3月が適期で、2〜3年に一回植え替えをします。寒冷地では、真冬は避けて秋か春に植え替えるようにしましょう。
ライラックを植えてはいけない?庭木にするデメリットとは?
ライラックには、庭に植えてはいけないというウワサがあるのをご存知の方もいるかもしれません。 それはライラックが大きくなると樹高5〜6mほどにも生長することや、地植えだと暑さに弱いライラックを猛暑から守りきれないことがあるからだと考えられます。
お庭にスペースがあまりなかったり、暖かい地域に住んでいる方は鉢植えで育ててあげるといいでしょう。
ライラックを小さく育てるには?
どうしても庭木として育てたい場合は、姫ライラックという品種を選ぶのもおすすめです。姫ライラックは樹高は0.6〜1.5mとコンパクトで、比較的耐暑性もあるため、関東以西でも育てやすくなっています。
ライラックを植えてはいけないはウソなのでご安心を!
Photo by YR_g3さん@GreenSnap
ライラックは房状の花が魅力的で、育てる上でも特別な手間がかからず育てやすい花木です。また、接木や株分け、取り木、葉挿しなどいろんな方法で増やすこともできますよ。
ぜひこの記事を参考にライラックを育ててみてくださいね。