【レモンバームの育て方】花が咲いたらどうする?黒くなる原因は?
2023/6/23
レモンバームの基本情報
科・属 | シソ科コウスイハッカ属 |
タイプ | 多年草 |
種まき時期 | 4〜5月 |
植える時期 | 5〜6月 |
収穫時期 | 4〜10月 |
栽培場所 | 日当たりのいい場所や保水性の土を好む |
水やり | 鉢植えの場合は乾いたら水やりする、地植えの場合は不要 |
肥料 | 3〜6月の期間中、月1程度で追肥する |
レモンバームとは
Photo by 鳥さん@GreenSnap
レモンバームとは、レモンに似た爽やかで爽快感のある香りを持つハーブです。ミントと同じく地下茎と種と両方で子孫を増やす繁殖力旺盛な植物で、明るい緑色野はをしており、お庭の雰囲気がパッと明るくなります。
レモンバームは、寒さに強く、冬越しもできる丈夫な植物なので、地植えでもプランターでもどちらでも栽培ができます。
レモンバームの育て方
レモンバームの育て方は、園芸初心者の方にも取り組みやすいものです。今回は、地植えで種まきから育てる方法をご紹介します。
土づくり
レモンバームは、保水性の高い湿った土を好みます。ハーブ専用土もしくは地植えであれば、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜ合わせたものを使用するとよいでしょう。土の乾燥を防ぐために腐葉土やビニールで土の表面を覆い、乾燥を防ぎましょう。レモンバームの種を畑や花壇に直接蒔けますが、畝立てをする場合は、幅90㎝、高さ10㎝ほどの畝を立てます。
種まきの仕方
レモンバームの種は小さく、初期段階の成長が遅いので、直接畑に蒔かずポットで育苗してから植え付けるのがおすすめです。種の発芽率はよいので、まずはセルトレイなど小さな容器に2粒ずつ蒔き、軽く土をかぶせます。
発芽するまでは直射日光の当たらない明るい場所で管理します。土の乾燥を防ぐため、軽くラップなどをかけておき、発芽したら取り外すようにします。双葉に続きギザギザした本葉が2枚程度出てきたら7.5~9cm程度のポットに移し替えます。ポットに移し替えたあと、2週間ほどすると葉が繁ってくるので、葉が増えてきたら花壇や畑の植え場所に植え付けましょう。
水やり
レモンバームを地植えした場合は、水やりの必要はほとんどありません。あまりにも乾燥し、水切れすると葉が黄色く変色しますので、土が乾燥したら水やりしましょう。
肥料
レモンバームの肥料は、植え付け前に元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくほか、生育期の3~6月の間に緩効性肥料を株元にバラまく、もしくは、液体肥料で管理する場合は1週間~10日の1回の頻度でハイポネックス原液を与えます。
収穫の目安と方法
レモンバームは生育期の3~6月の間の葉が繁っている時期であれば、いつでも葉を摘み取って収穫することができます。ハサミで切り取って収穫します。6月頃に花を咲かせますが、レモンバームは葉の生えている時期はずっと収穫可能です。とくに6月頃は、香りや風味が最もよくなります。ハサミで切り取って収穫しましょう。
葉をより多く収穫したい場合は、花が咲く前に花芽を切り、半分の高さまで切り戻します。切り戻しをすることで、新しい芽が生えて、より多くの葉が収穫できます。さらに収穫量を増やしたいときは、成長初期に新芽をつむ「摘心」を行ってもよいでしょう。
レモンバームのプランターでの育て方
レモンバームは、繁殖力旺盛で増えすぎることがあるので、地植えよりもプランターで育てることをおすすめします。その理由は、地下茎で増える性質などからです。プランター栽培の場合も、種まきするとは、一度ポット蒔きをしてから植え付けるほうが発芽しやすく、確実に苗を大きくすることができます。
プランターの場合は、地植えに比べて土が乾きやすいので、こまめに土をチェックし、乾いていたら水を与えましょう。
レモンバームの育て方についてよくある質問
レモンバームの花の時期は?花が終わったらどうする?
レモンバームの花の時期は6〜7月頃です。花が咲きだすと、葉が小さくなり、品質も落ちてしまうので、葉を収穫したい場合は花を咲かせず、剪定(切り戻し)することをおすすめします。
レモンバームの剪定方法は?
レモンバームは、草丈が20㎝ほどになったら、一度半分程度の高さまでカットしましょう。葉が込み合っている箇所は葉と葉が重なりあわない程度に減らします。
剪定をすると、カットしたところから脇芽が育ち、葉が繁ってきます。株全体が蒸れやすくなる梅雨時期前に剪定を行うとよいでしょう。 また、冬越し前にも剪定することをおすすめします。この場合は、地表から3〜5㎝程度のところで切り戻します。
レモンバームの葉が黒くなる原因は?
レモンバームを栽培していると、葉っぱに黒い斑点ができることがあります。これは、水不足や過湿のほか、病害虫が発生していることが考えられます。特に梅雨の時期に多くみられるため、風通しの良い環境で育てるようにしましょう。
レモンバームの増やし方は?
レモンバームは挿し木や株分けで増やすことができます。
挿し木の場合は、レモンバームの元気な部分の茎を10cmほどの長さにカットし、下葉を切り落とした状態で茎の先端を斜め切りにし、水につけておきます。根が生えてきたら。挿し木用の新しい土に入れて半日陰の場所で育てます。しばらくして葉がはえてきたら、日当たりのよい場所に定植しましょう。
挿し木のほかに、株分けで増やすことも可能です。株分けは3月~11月頃が適期です。株分けするときは、株元を引っ張って、自然に分けられそうな場所を探し、ハサミや園芸用ナイフなどで切って分割します。分割した子株は土に植え、挿し木の場合と同じように半日陰で生育させながら芽が出てくるのを待ちましょう。
挿し木よりも株分けのほうが根付く成功率が高いとされています。
レモンバームを栽培して花や葉を楽しもう!
Photo by eriy_geminiさん@GreenSnap
お料理やお菓子作り、ハーブティーなど活用法も高いレモンバームは、市販の種なら発芽率も高いので、初心者の方にも適しています。増えすぎた場合は、地下茎を掘り起こして根を減らす、根が増えすぎないように囲いをするなど工夫してみましょう。