【コキアの育て方と種まきのコツ】プランターはほったらかしNG?
2025/8/27
Photo by chachabonさん@GreenSnap
コキアとは、全体的にふわっとしたユニークな姿が特徴の一年草です。夏になると淡黄緑色の小さな花がたくさん咲きますが、目立つわけではありません。秋になると紅葉して鮮やかな葉が美しく人気があります。
コキアの基本情報
科・属 | アカザ科ホウキギ属 |
分類 | 一年草 |
種まき時期 | 4〜5月 |
育てる場所 | 日当たりと風通しのよい場所に置く |
水やり | 庭植えの場合は不要。鉢植えの場合はこまめに水やりする |
コキアの種まき時期と植え方のコツ
コキアは直根性植物であるため、移植を苦手とします。そのため、苗を購入して移植するよりも、種まきから育てるのが一般的です。
コキアの種まき時期は、4~6月頃が適期です。発芽温度は20℃以上ですので、気温が暖かくなってから種をまきましょう。
コキアは根がとてもデリケートであるため、種はなるべく直まきにします。薄く土をかぶせ、種が流れないように注意しながら水やりしましょう。
【コキアの育て方】
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日当たり
コキアは基本的には、一日中日が当たる場所を好みます。ただし、真夏の強い日差しは葉焼けの原因となるため、鉢植えの場合は半日陰に移動するといいでしょう。
用土
水はけの良い土を好みます。市販の培養土にパーライトなどを混ぜて使うと、さらに水はけが良くなります。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏場は特に乾燥しやすいため、こまめな水やりを心がけましょう。
なお、地植えの場合は、植え付けから1ヶ月ほど経過していれば特に水やり不要です。
肥料
コキアはそれほど肥料を必要としません。鉢植えの場合のみ、生育期には緩効性肥料または薄めた液肥をたまに与えても良いです。
病害虫
コキアは比較的病害虫に強い植物ですが、春先にアブラムシが発生することがあります。葉の裏側を中心に発生するため、こまめに観察し、見つけたら市販の殺虫剤で駆除しましょう。
冬越し
コキアは一年草なので、紅葉のあとには枯れてしまいます。そのまま植えっぱなしにしてもしても新芽は出ないため、地上部が枯れたら株を抜き取りましょう。
コキアを小さく育てるには?プランターでも育つ?
コキアは一年草ですが生育旺盛のため、1シーズンで草丈が50〜100cmほど大きく育ちます。小さくこんもりした感じで楽しみたい方は、小さめの鉢で育てましょう。
ただし、コキアは根を深く張るため、プランターで育てる場合は30cm以上深さのある鉢やプランターを用いましょう。
コキアはほったらかしで育つ?プランターは放置NG?
くり返しになりますが、コキアは直根性植物で根を深く張る性質を持つため、ある程度生育していれば地面の奥まで太い根を張れています。そのため、庭植えであればほったらかしにしていても問題なく育ちます。
ただし、プランターでコキアを育てると水切れしやすいため、完全なほったらかしは避けるべきです。
そのほかコキアの育て方についてよくある質問
コキアの種まきから発芽まで何日かかりますか?
コキアの種は、種まきから約1〜2週間ほどで発芽します。発芽するまでは、土が水切れしないように注意して管理しましょう。
コキアが紅葉する時期はいつ?
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コキアは秋(気温が15〜20℃)頃になると、緑の葉が赤く紅葉します。寒暖差がある方が、はっきりと色づきやすいといわれています。
鉢植えコキアを室内で育てるときの注意点は?
鉢植えのコキアであれば、室内でも育てることができます。ただし、室内だと日照不足になりやすいため、大きく育たない場合があるようです。
できるだけ、日当たりのいい場所を確保してください。
コキアのほうきの作り方は?
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枯れたコキアの枝をつかって、ほうきをつくることができます。コキアの地上部が枯れたら根元から刈り取り、枝をまとめて棒にくくりつけるだけで簡単です。
ほうきをつくれるほど大きく育てるには、肥料の量を少し増やしてみるといいでしょう。
コキアはプランターOKで、種まきから育てやすい!
コキアは、ふわっとしたグリーンの姿も素敵ですが、秋に紅葉して赤く染まる姿も美しいですね。
コキアは手入れも簡単なので、初心者の方でも育てやすいといわれています。種の発芽率も60%ほどで、むずかしすぎるわけではありません。
増えすぎたり台風などで倒れてしまうこともあるので注意しながら、ぜひご自宅でコキアを育ててみてはいかがでしょうか。