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【キウイフルーツの栽培方法】苗木の植え方や育て方、挿し木の方法は?

2024/5/27

キウイフルーツは、ビタミンCやミネラルを豊富に含む栄養価の高いフルーツです。日本の気候でも比較的育てやすく、家庭菜園で人気の高い果樹の一つです。

今回は、キウイフルーツの育て方について、初心者さんにもわかりやすく解説します。

キウイフルーツの基本情報

キウイ

Photo by lilyさん@GreenSnap

科・属 マタタビ科/マタタビ属
栽培難易度:ふつう
植え付け時期 10月〜12月
収穫時期 10月〜11月
置き場所 日当たりと風通しの良い場所
肥料 肥料:元肥:必要 / 追肥:必要

キウイフルーツとは?

キウイフルーツは、マタタビ科の落葉つる性植物の果物です。外見は茶色の皮に細かい毛が生えた卵型で、中には緑色の果肉と黒い種が入っています。

酸味と甘みのバランスが良く、ビタミンCや食物繊維が豊富な栄養価の高い果物です。熟すと果肉が黄色くなり、より甘みが増します。

置き場所・日当たり

キウイフルーツは温暖な気候に適した果樹です。日本では関東地方以西の暖地で栽培に適しています。日光を好むため、十分な日照があり、日当たりの良い場所を選ぶ必要があります。

日陰や木陰では生育が悪くなることがあるので注意しましょう。暑さ寒さにはある程度強いですが、極端な高温や低温は避けたほうがいいでしょう。

植え付け

キウイフルーツは種からの育成は難しいため、通常は苗木を植え付けます。暖かい地域では10〜12月頃、寒冷地では4月以降が植え付けの適期です。

雌雄異株のため、受粉のために雄株と雌株を3m以上10m以内の間隔で植えます。苗木を植え付けた後は、芽を2〜3芽残して切り、支柱を立てて誘引しましょう。

用土

キウイフルーツは土質を選びませんが、水はけと水持ちのいい土を好みます。市販の果樹用の土や、赤玉土小粒7:腐葉土3の配合土を使うと良いでしょう。

キウイフルーツは弱酸性の土(pH5.5〜6.0)を好むので、地植えの場合は石灰などを用いて調整するのがおすすめです。

肥料

キウイフルーツには元肥と追肥が必要です。元肥は11月に、追肥は6月と9月に施します。化成肥料は控えめに、有機肥料を中心に与えましょう。

水やり

キウイフルーツは、鉢植えの場合は土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷり水をやります。地植えの場合は特に水やりは不要です。

支柱・仕立て

キウイフルーツはつる性の植物なので、支柱が必要不可欠です。地植えの場合、支柱には市販のくだもの棚や単管パイプなどを用いて自作するのが一般的です。

支柱の高さは2〜3mが目安で、上部にワイヤーを張って棚状に仕立てるのがよいでしょう。鉢植えの場合は、フルーツ用の支柱などを用います。

切り戻し・剪定

キウイフルーツは、1月〜2月に、実が付いている枝に3〜4芽を残して剪定します。樹形を整え、翌年の結実を良くするためです。

人工受粉・摘果

キウイフルーツは雌雄異株なので、雄花から採取した花粉を雌花に人工受粉する必要があります。自然受粉ができない場合は、自家受粉を行いましょう。受粉後、6月中旬ごろに摘果作業を行います。

葉5枚に1個程度の割合で、大きく形の良い果実を残し、過剰な果実は間引きます。これにより、果実が肥大し甘みも増します。

収穫

キウイフルーツの収穫時期は、一般的に10月下旬から11月上旬にかけてが目安とされています。収穫が遅れると霜害の危険性が高まるため、最低気温が5℃を下回る前に収穫を終えることがポイントです。

11月までに収穫を終え、追熟させます。収穫後10日〜2週間、常温で寝かせると食べごろになります。

病気・害虫

キウイフルーツは、かいよう病やキクビスカシバなどの病害虫に注意が必要です。かいよう病は細菌性の病気で、枝や葉に感染し枯れ上がる恐れがあります。

キクビスカシバは幹や枝を食害する害虫で、防除が遅れると被害が拡大します。適切な薬剤散布と園地の衛生管理が重要となります。

キウイフルーツを挿し木で増やす方法

キウイフルーツは挿し木によっても増やすことができます。休眠期の1〜2月に枝を切り取り、発根促進剤を付けた後、鉢に挿しておけば発根します。

キウイフルーツの挿し木には、休眠枝挿しと緑枝挿しの2つの方法があります。

休眠枝挿しは、1〜2月に充実した枝を15cm程度に切り、発根促進剤を付けて鹿沼土などに挿します。3月下旬から4月上旬が適期です。

緑枝挿しは、6月下旬から7月上旬に新梢を20cm程度切り、休眠枝挿しと同様に挿します。直射日光を避ける必要があります。いずれの方法も、挿し穂を乾燥から守り、適切な環境を整えることが重要です。

キウイフルーツの育て方まとめ

キウイフルーツは日当たりの良い場所で、適切な剪定と受粉作業を行えば、家庭でも比較的簡単に育てられる果樹です。ビタミンCを豊富に含む栄養価の高いフルーツなので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。