【カルーナの育て方】枯れるのを防ぐ夏越しのポイントとは?
2025/10/6
カルーナの基本情報
科・属 | ツツジ科カルーナ属 |
分類 | 常緑低木 |
植え付け時期 | 10〜11月(冬咲き品種は3〜4月も可) |
開花時期 | 6〜9月(冬咲き品種は12〜3月) |
育てる場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 必要最小限 |
カルーナは、夏越しに注意して。
Photo by りんじょんふぁさん@GreenSnap
カルーナはツツジ科ギョリュウモドキ属(カルーナ属)に属する常緑低木です。枝いっぱいに小さな花を付け、一面に花が咲き乱れる様子が特徴的な花で、エリカに似ていることから、ヨーロッパではエリカと同じく「ヒース」と呼ばれます。
夏咲き品種と冬咲き品種があり、寒冷地向きの環境に強い植物です。日本の夏のような高温多湿の環境を苦手とするので、日本では秋冬に花を楽しむ一年草扱いになることも多いです。
成長速度はゆっくりで、樹高はせいぜい15~80cmほど。樹形は品種によって異なり、コニファー状(円錐状)や這うタイプなどがあり、グランドカバーや寄せ植えとしておすすめです。
カルーナの育て方
栽培環境・日当たり
カルーナは日当たりと風通しの良い場所を好みます。蒸れや多湿は苦手なので、水はけの良い環境に植えましょう。
寒さには非常に強く、冬の地植えは問題ありません。暖地では冬咲き品種の方が育てやすいです。
植え付け
カルーナは苗から育てるのが一般的です。カルーナは根詰まりしがちなので、苗を購入したらすぐに一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え付け時期は、春(3〜4月)と秋(9月下旬〜11月中旬)が適期です。
用土
カルーナは酸性の土を好みます。鉢植えの場合は鹿沼土にピートモス2割を混ぜるか、ブルーベリー用やサツキ用の市販培養土がおすすめです。地植えの場合は腐葉土を混ぜると生育が良くなります。
肥料
カルーナは肥料はあまり必要としません。肥料を施す場合は気温が低い時期に薄い液体肥料を少量施す程度にしましょう。肥料が過剰だと逆に根を傷めてしまいます。
水やり
カルーナは土の乾燥を嫌うので、表面が乾く前にたっぷりと水を与えましょう。ただし過湿による根腐れにも注意が必要です。鉢皿の水はまめに捨て、株の様子を見て水やりをしましょう。
乾燥した土地を好むと思われがちですが、水切れすると枯れる原因となってしまいます・
刈り込み・剪定
カルーナは、基本的に剪定が必要ありませんが、日本の高温多湿の環境では弱ってしまうことがあります。花が咲き終わった秋か、3〜4月ごろに樹高の半分程度に刈り込みます。
また、混み合った枝葉は根本から切り詰めて形を整えましょう。枝の途中からカットすると新梢が伸びて樹形を乱してしまいます。
病気・害虫
カルーナにかかりやすい病気はありませんが、多湿になると病気にかかりやすくなるので注意しましょう。鉢植えの場合はコガネムシの幼虫による根の食害やアブラムシに注意してください。
植え替え
鉢植えの場合は毎年植え替えを行い、根詰まりを解消します。大株になれば株分けもできます。
カルーナが枯れるのを防ぐ夏越し方法とは?
暑さに弱いカルーナをうまく夏越しさせるには、高温多湿の環境を避けて風通しを良くすることが大切です。
鉢植えの場合は真夏や梅雨の時期になったら、直射日光を避けて半日陰や軒下などの涼しい場所に置きましょう。さらに、気温の高い間は肥料を止め、水やりも控えめにします。
地植えの場合は、梅雨入り前に枝を半分ほど切り戻して風通しをよくしておいたり、西陽を遮れるようにしておくと尚いいでしょう。
カルーナを地植えや鉢植えで育てよう!
カルーナはピンクや白、紫の花を枝いっぱいに咲かせ、秋にはきれいな紅葉も楽しめます。寒さに強く、耐暑性が弱いので暑さ対策が必要ですが、庭のアクセントや寄せ植えなど、さまざまな用途で人気の植物なのです。
剪定の時期を逃さず、乾燥にも注意すれば、ごちゃごちゃしずぎることなく、ほとんど手間を掛けずにコンパクトに育ちます。寒冷地で人気のある理由がよくわかる、初心者さんにもおすすめの植物ですので、ぜひご自宅で楽しんでみてくださいね。