【君子蘭の育て方】毎年花を咲かせるには?植え替え時期や株分け方法
2024/10/1
君子蘭の基本情報
科・属 | ヒガンバナ科クンシラン属(クリビア属) |
分類 | 多年草 |
植え替え時期 | 4〜5月 |
開花時期 | 3〜5月 |
置き場所 | 直射日光を避けた明るい日陰 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
君子蘭とは
Photo by つーさんさん@GreenSnap
君子蘭(クンシラン)とは、ヒガンバナ科クンシラン属の多年草で、ランと名がついていますがラン科ではありません。開花時期は3〜5月頃で、ひとつの花茎に10〜20個ほどの豪華な花を咲かせます。花色は、オレンジが主流で、赤や白もあります。
葉は肉厚でつやがあるのが特徴で、株の寿命も長いためうまく育てれば世代を超えて楽しむこともできます。
君子蘭はどこに置くといい?
君子蘭は、西日などの強い日差しが苦手で葉焼けを起こしやすいため、明るい日陰で育てます。5〜10月は直射日光の当たらない場所に置き、花芽をつけ始める2〜3月は、室内の窓辺越しに日光を当てると花つきがよくなります。
君子蘭の育て方
水やり
君子蘭の水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。過湿を嫌うため、土が乾燥したのを確認してから水やりをしてください。また、葉に水が溜まって腐ることがあるので、株元から水やりをしましょう。
用土
君子蘭は、水もちと水はけのよい土を好みます。市販のクンシラン専用培養土や洋ラン専用培養土が使えます。
肥料
肥料は、元肥としてリン酸が多めの緩効性肥料、または骨粉入り油かすを土に混ぜておきます。また、春〜秋にかけて2〜3ヶ月に1回緩効性肥料や骨粉入り油かすを規定の頻度と量で追肥してください。
室内で管理している場合は、固形肥料の代わりに希釈して薄めた液体肥料を月に3回ほど追肥してもよいです。
切り戻し・剪定
君子蘭の切り戻しや剪定は、必要ありません。
夏越し・冬越し
夏は葉焼けしないように、直射日光に当たらない明るい日陰で管理してください。
君子蘭は耐寒性があまりないため、冬に気温5℃を下回るようであれば室内にとりこんで育てましょう。
病気・害虫
病気は、白絹病や軟腐病に注意してください。いずれも過湿になると発生しやすいため、水やりの頻度や風通しに気をつけます。また、葉に水がたまらないようにしましょう。
害虫は、ナメクジに注意し、見つけしだい駆除してください。
君子蘭の植え替え時期は?
君子蘭は、日当たりの調整や冬には室内へ移すために、鉢植えで育てるのが向いています。ただし、2〜3年に1回は一回り大きい鉢に植え替えが必要です。
君子蘭の植え替え時期は4〜5月が適期です。
植え替えの1週間前ほどから水やりはひかえて土を乾燥させてください。植え替え時には、枯れている根があればハサミでカットします。また、君子蘭を小さく育てたい場合は根を1/3ほどカットするとよいです。
君子蘭の葉が枯れる原因は何?
君子蘭の葉が枯れてきたら、まずは水不足もしくは水のやりすぎを疑いましょう。君子蘭は加湿を嫌うので、とくに水のやりすぎや根腐れには注意しましょう。
また、強いに日差しに当たると葉焼けを起こすことがあります。西日や夏の直射日光は避けた場所で育ててください。
君子蘭の育て方についてよくある質問
君子蘭を毎年咲かせるには?
君子蘭の花を毎年咲かせるためには、寒さに当てることがポイントです。暖房がずっと効いている室内で育てていると花が咲かなくなってしまいます。秋〜冬頃にかけて2ヶ月ほど気温5〜10℃の環境に置いてください。
君子蘭は寒さに弱いため5℃を下回るようになったら、室内の窓際に移して育てましょう。また、直射日光が苦手だからといって、暗すぎる環境で管理していると花芽がつきにくくなります。
君子蘭の花が終わったらどうする?
君子蘭の花が終わったら、花茎を根元から摘み取りましょう。葉の流れる方向と直角に折り曲げると、ちょうどよいところで折れてくれます。
君子蘭は株分けで増やせる?
君子蘭は株分けで増やすことができます。株分けの適期は4〜5月頃で、植え替えと一緒に作業しましょう。
君子蘭の株分けは、まず株を土から抜き根を傷つけないように土を落とします。清潔なナイフやカッターで株元に切れ込みをいれて、親株と子株を切り離します。
君子蘭に寿命はあるの?
君子蘭の寿命は長く、植え替えをきちんと行なっていれば、何十年と花を咲かせてくれるでしょう。
君子蘭の花を毎年咲かせるには置き方が大事!
君子蘭は、小さく育つ「ダルマ系」や葉の模様を楽しめる斑入りの品種もあります。季節ごとの日当たりや水やりに注意は必要ですが、コツを掴めば毎年花を咲かせることもできますよ。
ぜひこの記事を参考に君子蘭を育ててみてくださいね。