【アセビの育て方】剪定や植え替えの時期と方法を紹介
2023/12/21
アセビの基本情報
科・属 | ツツジ科アセビ属 |
分類 | 常緑性低木 |
植え付け時期 | 2月下旬〜3月、10〜12月上旬 |
開花時期 | 2〜4月 |
剪定時期 | 4〜5月 |
置き場所 | 午前中に日が当たる半日陰 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
アセビとは
Photo by フィオーレさん@GreenSnap
アセビとは、ツツジ科アセビ属の常緑性低木で、鉢植えや盆栽、生垣などとして育てられ、寒冷地を除く全国でみることのできる花木です。
樹高は1.5〜2.5mほどで、2〜4月には白やピンク色の壺型の花を咲かせます。 またアセビはとても丈夫で、放っておいても樹形が自然とまとまるため、お手入れも簡単なため人気があります。
一方で、アセビは株全体に強い毒を持っており、触れるのは問題ありませんが、食べてしまうと嘔吐下痢や呼吸困難を引き起こします。ペットや子供の誤飲には注意してください。
アセビの育て方
日当たり
アセビは、日当たりのよい場所や午前中に日が当たる半日陰で育てるとよいです。日陰でも十分育ちますが、花数は少なくなります。
植え付け
植え付けは、2月下旬〜3月頃の厳しい寒さが終わり新芽の伸び始める前、または10〜12月下旬が適期ですが、基本的には春に植え付けるのがおすすめです。
地植えの場合は、掘った土に腐葉土を混ぜ込んで、深植えしないようにします。生垣など、苗木を複数株植える場合は、2メートルほど間隔をあけて植え付けてください。
用土
アセビは、水はけと水もちのよい腐植質に富んだ土壌を好みます。鉢植えの場合は、赤玉土1:鹿沼土1;腐葉土1の配合土がおすすめです。地植えの場合は、掘った土に腐葉土を混ぜ込むとよいでしょう。
肥料
肥料は、3月下旬〜4月に花後の新芽が伸び始める前に、緩効性化成肥料を追肥します。また、9月下旬〜10月下旬にも緩効性肥料を、春の半分の量を追肥します。
水やり
地植えの場合は、基本的に必要ありません。気温がとても高い夏時期に、土が極端に乾いていたら、朝か夕方に水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、生育期の春〜秋にかけて、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをし、冬は少し控えめに水やりします。
切り戻し・剪定
アセビは、とくにお手入れをしなくても樹形が整いやすいですが、4〜5月頃の花後なるべく早くに花がら摘みもかねて、軽く剪定して樹形を整えるとよいでしょう。枯れた枝や重なり合った枝を根元から切り落とし、風通しをよくします。
太い枝の切り口には、癒合剤を必ず塗って、病気や枯れ込みを予防してください。
夏越し・冬越し
アセビは、夏越しや冬越しの作業はとくに必要ありません。冬に土が凍結するときは、敷きわらなどをして保護するとよいでしょう。
病気・害虫
病気はとくに心配は必要ありません。
害虫は、グンバイムシやハマキムシに注意し、見つけ次第駆除しましょう。
植え替え
アセビの植え替え時期は、植え付け時期と同じ2月下旬〜3月、または10〜12月下旬が適期です。2年に1回、根を整理して一回り大きい鉢に植え替えます。
アセビの育て方まとめ
アセビは、耐寒性と耐暑性ともに優れており丈夫で、お手入れの手間も少なく初心者におすすめの花木のひとつです。また壺型の花を枝先にたくさん釣り下げ、満開になった姿はとても美しいですよ。
この記事を参考にぜひアセビを育ててみてくださいね。