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【山椒の育て方】実がなるまで何年?実の収穫時期や剪定の仕方を解説

2024/11/21

山椒の基本情報

科・属 ミカン科サンショウ属
分類 落葉性低木
植え付け時期 12~3月
開花時期 4〜5月
剪定時期 12~3月
収穫時期 新芽:春〜初夏/果実:7月と9月
置き場所 日当たりのよい場所
肥料 元肥:不要/追肥:必要

山椒とは

サンショウPhoto by あいすくりーむけーきさん@GreenSnap

サンショウは、ミカン科サンショウ属の落葉性低木で、北海道〜九州まで分布しています。樹高は1〜3mほどで山地の雑木林などに自生し、4〜5月には5mmほどの黄緑色の花を多数つけます。

春には爽やかな香りの新芽を、夏には独特の辛味を持つ果実を収穫でき、料理に幅広く利用されます。サンショウは雌雄異株で、果実を収穫するためには雄株と雌株が必要ですが、雌雄同株の品種も存在します。

山椒の植え付け

サンショウの植え付けは、極寒期を避けた12〜3月が適期です。根張りが浅く移植を嫌うため、地植えでは西日を避けた場所を選び、鉢植えでは少し深く大きめの鉢に植え付けてください。

山椒の育て方

日当たり

サンショウは日当たりのよい場所で育てます。ただし、夏の西日といった強い日差しと乾燥には弱いため、地植えの場合は半日陰の場所に植え付けてもよいでしょう。

用土

サンショウは、水はけがよく腐植質の多い肥沃な土を好みます。市販の草花専用培養土や赤玉土7:腐葉土:3ほどを混ぜた用土が適しています。

地植えの際も、植え付け前に腐葉土を混ぜて土づくりをしておきましょう。

肥料

サンショウの肥料は、実の収穫後7〜9月頃に油かすを追肥しましょう。また冬の落葉期にあたる1〜2月頃にも油かすを施肥します。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合も、雨がしばらく降らず乾燥が続いているときは水やりをするようにしましょう。

乾燥に弱いため、とくに夏は水切れに注意してください。

夏越し・冬越し

サンショウは夏越し、冬越しの作業は必要ありません。ただし、夏は西日といった強い日差しは避け、半日陰で育てるとよいでしょう。また乾燥しないように注意して管理します。

病気・害虫

病気は、白絹病に注意します。白絹病は株元や土に白い菌糸や丸い菌核が現れ、次第に枯れてしまいます。高温多湿の環境で発生しやすく、発生すると株を用土ごと捨てるしか対処できないため、風通しのよい場所で管理して予防しましょう。

害虫は、アゲハチョウの幼虫に注意します。葉を食害し被害もすぐに大きくなるので、発見次第すぐに駆除しましょう。

植え替え

サンショウの植え替えは、極寒期を避けた12〜3月が適期です。サンショウは根張りが浅く植え替えを嫌うため、必要がない限りは避けます

植え替えを行う場合は、根を崩さないように大きめに掘り上げて行うようにしましょう。

サンショウの剪定

サンショウの剪定は、落葉期の12〜3月が適期です。間延びした枝や混み合った部分を剪定します。成長期に新しく伸びた枝は翌年花を咲かせる枝なので、短い枝は切らないようにしましょう。

サンショウの収穫時期

サンショウは、新芽と青い果実、熟した果実が収穫できます。新芽は春〜初夏に、青い果実は7月頃、熟した果実は10月頃に収穫します。

熟した実を11月頃まで収穫せずにそのままにしておくと、果実の中から種子が飛び出します。そのあと茶褐色の果皮のみ収穫して、乾燥させ粉にしたものが「粉山椒」となります。

受粉

サンショウの実を収穫するためには、受粉が必要です。雌雄異株の場合は、受粉を促すために雌株と雄株を近くに植えてください。

山椒の育て方についてよくある質問

サンショウの実がなるまで何年かかる?

サンショウは、挿し木や接木をしてから約4〜5年ほどで実をつけるようになります。また、実生から育てるとさらに数年かかるとされており、サンショウの増やし方では接木が一般的です。

山椒の育て方まとめ

サンショウPhoto by くりみなさん@GreenSnap

サンショウは春〜初夏にかけて新芽、夏〜秋にかけて果実と、落葉期を除いたほぼ一年を通して収穫することができ、料理にアクセントとして幅広く利用できます。

果実を収穫するには、雄株と雌株が必要ですが、朝倉サンショウは雌雄同株なので一本でも果実を収穫することができますよ。

ぜひこの記事を参考にサンショウを育てて、果実を収穫してみてくださいね。