アヤメの育て方|どうやって増やす?植え替え時期や球根の植え方解説
2024/11/21
アヤメの基本情報
科・属 | アヤメ科アヤメ属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 2〜3月、6〜7月 |
開花時期 | 5〜6月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
アヤメとは
Photo by あっきさん@GreenSnap
アヤメとは、アヤメ科アヤメ属の多年草で、日本や東南アジアが原産のため育てやすい草花です。草丈は30〜60cmほどで、5〜6月頃に紫や白色の花を咲かせます。
暑さと寒さともに強く初心者でも簡単に育てることができますが、全草に毒があるので注意が必要です。
似ている花にハナショウブやカキツバタがありますが、それぞれ生息環境が違うほか、花をよく観察することで見分けることができます。アヤメは花の中央に網目模様があり、陸地に生息している特徴があります。
アヤメの球根の植え方
アヤメの植え付けは、芽出し直前の2〜3月または花後の6〜7月が適期です。
地植えの場合は、株間を30cm以上あけて植え付け、さらに10〜20cmほど盛り土することで生育がよくなります。
アヤメの育て方
日当たり
アヤメは日当たりのよい場所を好み、日陰では育ちません。
水やり
アヤメは、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。冬は休眠期になるので、土が乾いてから2〜3日経って水やりをするとよいです。
地植えの場合は、植え付けから2週間ほどは水やりをして、以降は基本的に必要ありません。
用土
アヤメは、水はけのよい土を好み、市販の草花専用培養土や赤玉土小粒6:腐葉土4を混ぜた配合土が使えます。地植えの場合は、植え穴を掘った土に腐葉土を混ぜて耕しましょう
肥料
肥料は、芽が出る前の3月と秋の9月に、窒素・リン酸・カリウムが等量配合された緩効性化成肥料を追肥します。地植えの場合、肥料は必要ありません。
切り戻し・剪定
アヤメの切り戻しや剪定は必要ありません。ただし、種を採取しないのであれば、花が終わったら花茎を切り取りましょう。
夏越し・冬越し
気温が30℃以上になっても問題なく育ちますが、夏は葉焼けすることがあるので、午後は日陰になる場所に移して育てます。
また、冬には地上部が枯れてしまいますが、耐寒性もあるためそのまま屋外で育てます。寒冷地では敷きわらをして、防寒するとよいでしょう。
病気・害虫
病気の被害はほとんどみられません。
害虫は、ニカイチュウとズイムシに注意します。これらの害虫は5〜7月頃にかけて発生し、株を中から食害します。被害を確認したら、住み着いているであろう茎を切り捨てて、薬品を散布して駆除します。また、発生する前に殺虫剤をまいて予防しておくとよいです。
植え替え
アヤメの植え替えは植え付けと同じで、2〜3月または6〜7月が適期です。アヤメは生育が早く根詰まりを起こしやすいので、鉢植えの場合は毎年植え替えをしましょう。
地植えの場合でも、3年に一回ほど株分けをするとよいです。
アヤメの育て方についてよくある質問
アヤメはどうやって増やす?
アヤメの増やし方は、株分けが一般的です。植え替えと同じ2〜3月または6〜7月頃に行うことで、植え替え後の生育もよくなり一石二鳥です。
アヤメの株分けの方法は、成長して大きくなった株を2〜3つに清潔なナイフやハサミで切り分けます。そのあと、切り分けた株をそれぞれ、ぐらつかない程度に浅植えにして植え替えしてください。
アヤメの育て方まとめ
アヤメは、北海道〜九州まで広い範囲に分布しており、とても丈夫で初心者でも育てやすい植物です。毒性は強くないですが、嘔吐や下痢などを引き起こすのでペットや子どもが触れさせないようにしましょう。
ぜひこの記事を参考にアヤメを育ててみてくださいね。