食虫植物の特徴、水やりや置き場所など基本となる育て方を解説!
2024/5/29
食虫植物の基本情報
科・属 | モウセンゴケ科、ウツボカズラ科など約600種 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:不要 |
食虫植物とは

Photo by ゆーさん@GreenSnap
食虫植物とは、昆虫を捕らえて消化吸収することで栄養分を補う特殊な植物の総称です。一般的な植物のように光合成も行いますが、養分の乏しい環境に適応するために、虫を捕食する能力を身につけたといわれています。砂漠などの極地を除いた世界中に生息しており、日本にもコウシンソウなど21種類ほどが確認されています。
捕虫葉と呼ばれる特殊な葉で虫を誘引し、捕らえた後、消化酵素を分泌して養分を吸収します。代表的な食虫植物としてハエトリソウ、ウツボカズラ、サラセニアなどが知られています。
食虫植物の育て方
日当たり
食虫植物のほとんどは日当たりと風通しのよい場所を好みます。なるべく直射日光の当たる場所に置いて育てましょう。また、多湿を好む種類も多いですが、風通しが悪いと根腐れしやすいです。
水やり
食虫植物の水やりは、基本的には受け皿に1〜2cmほどの水を張って、腰水で管理します。夏は鉢内の温度が上がりすぎないように、朝と晩に水を交換するとよいです。
種まき・植え付け
食虫植物の種まきと植え付けの時期は、種類によってそれぞれ異なります。ハエトリソウやサラセニアの植え付けは12〜2月が、ウツボカズラは6〜8月が適期です。
用土
食虫植物は、水もちと水はけのよい土を好みます。ミズゴケ単体や赤玉小粒6:軽石2:ピートモス2の配合土が使えます。肥料
食虫植物には、基本的に肥料は必要ありません。肥料を与えて多肥になると、捕虫葉が付かなくなります。
切り戻し・剪定
食虫植物の剪定の時期は、種類によってそれぞれ異なります。ウツボカズラなどのつる性の食虫植物は、つるが伸びすぎると、形が崩れていくので切り戻します。
夏越し・冬越し
夏越しや冬越し作業の必要性は、食虫植物の種類によって異なります。
病気・害虫
病気は、立ち枯れ病に注意します。日当たりと風通しのよい場所で育てて予防しましょう。
害虫は、アブラムシやカイガラムシに注意し、見つけ次第駆除しましょう。アブラムシは水に弱いので、定期的に葉水をすることで予防・駆除できます。
植え替え
食虫植物の植え替えの時期は、種類によってそれぞれ異なります。ハエトリソウやサラセニアの植え付けは12〜2月が、ウツボカズラは6〜8月が適期です。1〜2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
食虫植物の育て方まとめ
食虫植物はその独特な特徴と見た目からか、育て方も特殊と思われがちですが、じつはそれほど難しくありません。基本的な草花と同様に、日当たりと風通しのよい場所に置いて、湿度を保つように水やりをすることがポイントです。ぜひこの記事を参考に食虫植物を育ててみてくださいね。