ヒヤシンスの育て方|どこに置くといい?花を咲かせるコツを解説
2024/9/19
ヒヤシンスの基本情報
科・属 | ユリ科ヒヤシンス属 |
分類 | 球根植物 |
植え付け時期 | 10〜11月 |
開花時期 | 3〜4月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
ヒヤシンスとは
Photo by toshi17さん@GreenSnap
ヒヤシンスは、ユリ科ヒヤシンス属の背丈30cmほどの球根植物で、茎の先端に紫やピンク、黄色の存在感のある花をたくさん咲かせます。ダッチ系とローマン系の2種類に分けることができ、ダッチ系は花数が多いです。また球根の表面は花色によって色が違い、球根をみることでおおよその花色がわかります。
このほかヒヤシンスは積雪の多い地域でも屋外で育てることができるほど寒さに強く、水栽培ができるなど育て方も簡単で、気軽に育てられる球根植物として人気があります。
ヒヤシンスの育て方
日当たり
ヒヤシンスは、日当たりのよい場所で育てることで花つきがよくなります。また、開花させるためには気温の低い環境に置いて、ヒヤシンスを寒さにあてることがポイントです。寒さにあたることで春にきれいに花を咲かせる性質があります。
植え付け
ヒヤシンスの植え付けは、10〜11月が適期です。球根の頂点が土から出るくらいまで土を被せて植え付けます。鉢植えの場合は、4〜5号の鉢に球根1つを目安に植えてください。植え付けたあとは、開花するまで寒さにあてるため屋外で管理しましょう。
用土
ヒヤシンスの用土には、水はけのよい土が向いており、市販の「草花用の培養土」で問題なく育ちます。ヒヤシンスは酸性の土壌を嫌います。酸性の土壌や花壇に植え付ける場合は、1週間ほど前に苦土石灰などをまいて中和しておきましょう。
肥料
ヒヤシンスの肥料は、元肥として植え付けのときに緩効性肥料を混ぜておきます。発芽した頃に緩効性肥料を追肥します。
水やり
地植えと鉢植えともに、地面が乾いたらたっぷりと水をやります。ただし地植えの場合は、根が張ったあとはほとんど水やりは必要ありません。
夕方以降に水をやると夜の冷え込みで地面が凍ることがあるので、水やりは午前中のうちにやりましょう。
花がら摘み・切り戻し
球根を長持ちさせるために、花が咲き終わったら花がらは必ず摘み取るようにしてください。一方で茎や葉は枯れるまでそのままにして、茶色く変色してから根元で切り取りましょう。
花がらをそのままにしておくと種をつけて余分な栄養を使ってしまいますが、葉や茎は休眠まで残しておくことで栄養を蓄えるのに役立ちます。
夏越し・冬越し
ヒヤシンスは暑さには弱く、夏になると地上部は枯れて休眠します。梅雨入りする前に球根を掘り上げ、根や土を取りのぞいてから乾燥させ、日光の当たらない風通しのよい場所に保管してください。このとき水洗いすると腐りやすくなるので注意しましょう。
病気・害虫
ヒヤシンスを育てる際は、細菌によって球根の内や外から腐る軟腐病に注意します。軟腐病は、球根についた傷から細菌によって発生し、水はけのよい環境と連作をしないこと、梅雨前に球根を掘り下げておくことで予防しましょう。
害虫は、まれにアブラムシが発生することがあるので、取り除くか薬品を散布してください。
植え替え
ヒヤシンスは植えっぱなしでも大丈夫ですが、2〜3年に1回夏越しの時期に掘り上げて、10〜11月に再度植え付けるといよいです。
ヒヤシンスのよくある質問
ヒヤシンスのいい球根の選び方はある?
ヒヤシンスの球根は、ずっしりと重く詰まっていて、傷のついていない大きめのものを選んでください。根が少し出ている球根の方が育ちやすいです。
また、土植え用と水栽培用で球根が分けられているので、希望の育て方にそった球根を選ぶようにしましょう。
ヒヤシンスはどこに置くといい?
ヒヤシンスの球根は寒さに当たらないと開花しない性質があるため、室内で育てたい場合でも、植え付けてから数ヶ月は屋外の寒い場所に置いてください。
1月中旬ごろになったら室内の日当たりのよい場所に移し、育てて開花を待ちましょう。
ヒヤシンスの水栽培のやり方は?
Photo by こまーしゃるさん@GreenSnap
ヒヤシンスの水栽培を始める時期は、土植えより遅い11〜12月頃がおすすめです。
ヒヤシンスの育て方まとめ
ヒヤシンスは、寒冷地でも屋外で育てられるほど寒さに強く育てやすいだけでなく、水栽培ができて手軽に室内で育てられます。水栽培は、とても簡単でインテリアとしても美しく人気がありますよ。
ぜひこの記事を参考にヒヤシンスを育ててみてくださいね。