【ヒューケラの育て方】地植えで枯れる原因や株分けの方法は?
2024/7/9
ヒューケラの基本情報
科・属 | ユキノシタ科ヒューケラ属 |
タイプ | 多年草 |
種まき時期 | 9〜10月 |
開花時期 | 5~7月中旬 |
育てる環境 | 秋から春にかけては日光によく当てて、夏から初秋にかけてはは半日陰や明るい日陰などで育てる |
肥料 | 3〜4月と、10〜11月に粒状の化成肥料を株の周囲にまく |
夏越し | 夏は半日陰に移動させる |
ヒューケラ
ヒューケラは、鮮やかな葉の色合いが魅力で、紅葉やバイカラーの品種もあります。比較的丈夫な植物で、水やりや肥料の管理がしやすく、ほとんど手がかからないことも魅力の1つです。
耐寒性が強いため日陰でも育ちやすく、室内でも元気に育てることができます。繁殖もしやすいことも特徴で、庭やインテリアにアクセントを与える美しい植物として人気の植物です。
ヒューケラの育て方

Photo by hiroさん@GreenSnap
ここからは、ヒューケラの育て方についてそれぞれ詳しく解説します。
日当たり
ヒューケラは日陰でも育ちますが、できるだけ明るい場所で育てましょう。強い直射日光は葉を傷める可能性があるため、午前中のやわらかな光や間接光が適しています。日当たりの少ない場所で育てる場合は、日中に明るい場所に移動させるなど、できるだけ十分な光を与えるように心がけてください。
季節によっても日当たりの環境が変わるので、植物の様子を観察しながら調整しましょう。
土づくり
ヒューケラは、水はけのよい土を好みます。鉢植えの場合は、水はけのよい腐葉土や赤玉土を配合するとよいでしょう。そうすることにより根がムレずに栄養を吸収しやすくなります。
地植えの場合も、堆肥を混ぜてよく耕してから植え付けるとよいです。
種まき・植え付け
ヒューケラの種まきや植えつけは3~4月、または9~11月の穏やかな気候の時期に行いましょう。 種まきの際は、種を軽くまぶして覆土してください。
植え付けの場合は、30〜45cm程度の間隔を保つとよいです。根を固定するために確りと土を押し付け、根元を確実に保護しましょう。
水やり
ヒューケラは、湿度の高い環境を好むため、土が乾いてからしっかりと水を与えることが大切です。基本的には土の表面が乾いてきたら水やりを行い、水を与えるときは、根の周りに均等に水をまいてください。ただし、過湿はヒューケラの根を腐らせる可能性があるので、土がしっかり乾いてから水やりを行うことが重要です。
地植えの場合は、植えつけからしばらくの間は、土が乾かないように気をつけて水やりしましょう。根がはったあとはとくに水やりは必要なく、降雨だけで育ちます。
肥料
3〜4月と10〜11月に粒状の化成肥料を与えましょう。追肥には、7~10日に1回の頻度で液体肥料を施すと元気に育ちます。また夏の高温期は株が弱りやすくなっているため施肥を避け、土に肥料が残ったまま真夏を迎えないように調整してください。
剪定・切り戻し
ヒューケラは大きくなり過ぎると元気を失いやすいため、必要に応じて切り戻しを行いましょう。古くなった葉や茎を基部から切り取り、株を整えて、花がらや枯れ葉は早めに取りのぞいておくとすっきりと見栄えがよくなります。
そして花が枯れたあとは、茎を基部から切り戻すことで、新しい芽を促進します。
夏越し・冬越し
ヒューケラは一般的に夏の暑さに強い植物でありますが直射日光にも耐えることができます。しかし、高温多湿な気候では根腐れや病気のリスクが高まるため、十分な換気が必要です。水やりは土の表面が乾いたら行い、過剰な水やりに注意しましょう。
一般的に耐寒性もある植物ですが、極寒地では対策が必要です。霜や雪が降る地域では、冬季に鉢植えのヒューケラを室内に移動するか、保護カバーを使って寒さから守りましょう。
地植えの場合は、マルチング材や落ち葉で根元を覆い、保温効果を高めることができます。
植え替え
鉢植えは、1~2年に1回植え替えを行います。地植えのヒューケラは、株が大きくなってきたら、3~5年ごとに、株分けや植え直しをしましょう。
植え替え時期は、真夏以外ならいつでもできますが、草花の植え替え全般的に春と秋が一番適した時期といわれています。ただし寒冷地では、冬場の作業は避けるようにしましょう。
ヒューケラの育て方でよくある質問

Photo by botanicallifeさん@GreenSnap
ここからは、ヒューケラの育て方でよくある質問について解説します。
ヒューケラの増やし方は「株分け」が簡単?
ヒューケラの増やし方は、株分けが一般的な方法です。株分けの適期は3~4月、9~11月の涼しい時期に行うのがベストです。
株分けする際は、元気で十分な根を持っている健康で成熟した株を選びましょう。株を分けるときは、手で割るか、刃物を使ってカットし、新しく分けた株を適切な大きさの鉢や地植えに植えます。
株分け後は、十分な水やりと適切な日陰を与え、新しい株が根付くまで丁寧にケアしましょう。
ヒューケラが大きくならない原因は?
ヒューケラが大きくならない原因は、主に日当たり不足や栄養不足、 水のやり方が考えられます。ヒューケラは十分な日光をうけることが必要な植物なので、日陰や日照不足の環境では成長が制限され、全体的に小さくなる可能性があります。
また、過剰な水やりや土を乾燥させすぎるとヒューケラの成長に影響を与えることがあります。土の湿度を確認し、適切に管理しましょう。
ヒューケラが枯れる原因は?
過剰な水やりや乾燥、日照不足や風通しの悪さが考えられます。とくに風通しが悪いと、病気や害虫の被害に合ってしまうことがあります。日当たりと風通しの良い場所に置き、鉢植えの場合は株と株の間が狭くなりすぎないように注意しましょう。
地植えのヒューケラも植え替えしないと枯れる?
ヒューケラは地植えでも、同上の理由で枯れることがあります。地植えの場合も、3年に1度は掘り起こして、株分けや植え替えを行って、株の間隔を30cm以上に保ってあげましょう。
ヒューケラは地植えでも植え替えや株分けが必要!
ヒューケラはさまざまな色彩が魅力のカラーリーフプランツ。1年を通して葉の色や模様を楽しむことができ日陰にも強いため幅広い場所で育てられる植物です。葉が重なるように密に茂る植物なので、鉢植えでも地植えでも適切なタイミングで植え替えを行い、長くヒューケラを楽しみましょう。