【ハートカズラの育て方】植え替え時期はいつ?増やし方にはどんな方法がある?
2024/3/26
ハートカズラの基本情報
科・属 | ガガイモ科/セロペギア属 |
分類 | 多年草 |
植え付け時期 | 春または秋 |
開花時期 | 夏(一部の種類) |
置き場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 元肥・追肥が必要 |
ハートカズラとは?

Photo by lis blancさん@GreenSnap
ハートカズラは南アフリカ原産の多肉植物の一種で、キョウチクトウ科ケロペギア属に属するつる性の植物です。その愛らしい名前は、小さなハート型の葉に由来しています。
細い茎を伸ばしながら、つるを垂らして生長するのが特徴です。日光をよく浴びることを好みますが、日陰でも問題なく育つため、育てる場所を選ばない丈夫な植物だと言えるでしょう。
置き場所・日当たり
ハートカズラは日当たりと風通しのいい明るい場所〜半日陰の環境を好みます。直射日光にも強いですが、葉焼けが心配な時は明るい日なたで管理しましょう。耐陰性がありますが、あまり暗いと徒長して弱々しく育つので注意しましょう。
寒さに弱いので、冬場は室内のあたたく日当たりのいい場所で管理してください。
水やり
ハートカズラは多湿の環境が苦手です。鉢の用土がしっかりと乾いたらたっぷりと水を与えますが、水のやりすぎに注意し、冬は乾燥気味に管理しましょう。
肥料
ハートカズラは、生育期の春から秋にかけて、月に1回程度、薄めた液体肥料を与えます。肥料が多いと肥料焼けや根腐れを起こしやすいため、肥料は少なめで問題ありません。
植え替え・用土
ハートカズラには、水はけの良い用土を使用しましょう。市販のサボテン用土や、赤玉土と腐葉土、パーライトを混ぜたものが適しています。
ハートカズラの植え替え時期は5〜7月です。ハートカズラは生育旺盛のため、1年に1度の頻度で植え替えを行うのがおすすめです。根が鉢底から見えている場合や、窮屈そうなときは、新しい土を使ってひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
切り戻し・剪定
ハートカズラの伸びすぎたつるは、好みの長さでカットして形を整えましょう。長く伸びるつるを利用して、ハンギングバスケットや壁掛けなど、様々な形で楽しむことができます。
冬越し
ハートカズラは寒さに弱いため、冬は5℃以上の場所で管理します。室内で越冬させる場合は、明るく外の冷気やエアコンの風が当たらない場所に置きます。
病気・害虫
ハートカズラは乾燥に強い植物ですが、あまりに乾燥しているとカイガラムシやアブラムシに狙われる危険があります。害虫を防ぐためには定期的に葉水をして適度に葉の表面が湿った状態を保ちましょう。もしも害虫がついてしまったら、薬剤などで対処してください。
増やし方
ハートカズラを増やすには、主に3つの方法があります。いずれの方法でも、春から夏にかけてが適期とされています。増やしたハートカズラは、日当たりと風通しに気を配り、水はけの良い用土で育てると良いでしょう。
- 挿し木:
- 5〜7月頃に、健康的な茎を2〜3節の長さで切り取ります。
- 下部の葉を取り除き、切り口を斜めにカットして、水はけの良い土に差し込みます。
- 湿度を保ちながら管理すると、1〜2ヶ月で発根します。
- 株分け:
- 植え替えの際に、株が大きくなっていれば、根を持つ複数の株に分割することができます。
- 分けた株をそれぞれ新しい鉢に植え付け、最初は水を控えめにして様子を見ます。
- ムカゴ:
- 茎の節にできる小さな塊(ムカゴ)を利用します。
- ムカゴについている葉を数枚残し、ムカゴの頭を出すように浅く土に植え付けます。
- すると、そこから新しい株が発生します。
ハートカズラの育て方まとめ
ハートカズラは、ハート型の葉とユニークな花を持つ美しいつる性の多肉植物です。日当たりと風通しの良い場所を好み、過湿を嫌うため、水はけの良い用土で育てることが大切です。病気や害虫に注意しながら、適切な温度管理のもと大切に育てれば、その可愛らしい姿を長く楽しむことができるでしょう。初心者にも育てやすいハートカズラを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。