【ワレモコウの育て方】種まき時期は?種の取り方や増やし方は?
2025/6/19
ワレモコウの基本情報
科・属 | バラ科・ワレモコウ属 |
タイプ | 多年草 |
植える時期 | 2〜3月 |
開花時期 | 6〜10月 |
育てる環境 | 日当たりがよく風通しのよい場所を好む。夏場の直射日光に当てると葉やけすることがある。 |
肥料 | 4〜10月に草花用の肥料を少量与える。与えすぎには注意する。 |
夏越し・冬越し | 夏の暑さには強いが乾燥が苦手なので、土壌が乾いたら水やりをする。耐寒性が高いため、冬越しは対策する必要なし。 |
ワレモコウの育て方
Photo by miさん@GreenSnap
日当たり
ワレモコウは日当たりと風通しがいい場所で育てましょう。日陰で育てると生育が悪くなり、花付きもよくなくなります。
土づくり
ワレモコウはやせ地でも育つため特に土壌を選びませんが、用土に腐葉土や堆肥などの有機質資材を混ぜるのがおすすめです。
地植えの場合、植え付ける1~2週間前によく耕して、ふかふかの土を作っておきましょう。鉢植えで育てるなら、市販の園芸用培養土を使うと便利です。
種まき・植え付け
種まきと植え付け時期は、同じ2~3月頃に行います。
種まきは、育苗ポットや鉢、花壇などに直播きし、薄く覆土します。芽が出るまでは土が乾燥しないように管理してください。種まきでは、開花するのに2年ほどかかります。
苗の植え付けの際は、根をできるだけ傷つけないように注意して作業しましょう。株間は20〜40cmほどあけてください。
水やり
地植えの場合は、植え付けして根付くまでは土が乾いたらたっぷり水やりをします。根付いたあとは降雨だけで育ちますが、雨が降らず乾燥が続くようであれば水やりしてください。
鉢植えの場合、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりをします。
茎や葉がしおれそうにだらんと下がった状態は、水不足のサインなので覚えておきましょう。とくに開花時期に乾燥状態が続くと、つぼみのまま花が咲かずに枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
また、水切れして葉がチリチリになると、元には戻らないので日頃の水やりを忘れないようにしてください。
肥料
地植えの場合は、株の状態をみて肥料を与えます。勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を株の周囲にまき、土によく混ぜ込みましょう。
鉢植えの場合は、数ヵ月に一度緩効性化成肥料を少量施します。開花時期は液肥に切り替えるのもおすすめです。
草丈が高くなりすぎるようであれば、肥料の回数を加減して様子をみてください。肥料不足になると開花時期に葉が枯れることがあります。
剪定・切り戻し
活発に成長すると草丈が高くるため、草姿が乱れたら6~7月に草丈の半分ほどを目安に切り戻しをします。草姿が乱れていないのであれば、切り戻さないままでも大丈夫です。
切り戻しをすることで株が盛り返して、旺盛に生育するようになります。また、開花期にはコンパクトにまとまった状態で花を咲かすことができます。
夏越し・冬越し
ワレモコウは夏の間が生育期です。とくに夏越しの対策は必要ないですが、乾燥させないように水やりをしっかり行いましょう。
耐寒性も高いため、冬越しの対策は必要ありません。
植え替え
鉢植えは休眠中の2~3月に植え替えを行います。地植えは3~5年に一度掘り上げて、株分けと植え直しをしましょう。
ワレモコウの増やし方
ワレモコウは株分けと種まきで増やすことができます。
種まきで増やす場合は、花が終わって茶色く乾燥した穂を軽く揺らすと種が落ちてきます。新聞紙などをしいて受け止めるとよいです。取った種は2〜3月まで冷蔵庫で保管しておきます。
株分けは2~3月が適しており、植え替えと一緒に行います。大きくなった株の根茎は固いため、清潔な刃物を使って切りましょう。3~4分割程度にして、あまり小分けにしないようにすることがポイントです。
ワレモコウの育て方はかんたん!
ワレモコウは細く華奢な茎に卵型の花穂が特徴です。少しの風にもゆらゆら揺れる姿は、ナチュラルガーデンや和の庭で魅力を発揮します。
秋を代表するワレモコウは、部屋のインテリアにすることで秋色を演出できるでしょう。ドライフラワーにもなり長く楽しむことができるので、ぜひワレモコウを育ててみてくださいね。