種まきから収穫まで!ジャーマンカモミールの育て方を徹底解説
2024/5/23
ジャーマンカモミールの基本情報
科・属 | キク科シカギク属 |
分類 | 一年草 |
植え付け時期 | 3〜4月、10〜11月 |
開花時期 | 3~6月 |
置き場所 | 日当たりと水はけのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
ジャーマンカモミールとは

Photo by imuさん@GreenSnap
ジャーマンカモミールは、キク科シカギク属の一年草で、ヨーロッパ原産のハーブです。春先の3〜6月に2cmほどの花が咲き、成熟するにつれて中心の黄色い筒状花が盛り上がって、花びらがそりかえっていきます。また、この筒状花はリンゴのような甘い香りがし、古くからハーブティーや香水などに利用されてきました。ただし、葉には芳香はありません。
耐寒性に優れており丈夫で、初心者でも簡単に育てることができます。
ジャーマンカモミールの育て方
日当たり
ジャーマンカモミールは日当たりと水はけのよい場所を好みます。日光不足になると徒長しやすく、花つきが悪くなります。
水やり
ジャーマンカモミールは、蒸れに弱いため、乾燥気味に管理します。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。地植えの場合は、基本的に降水に任せて、日照りが続いていたら水やりをします。
種まき・植え付け
種まき
ジャーマンカモミールの種まきは、3〜4月と9〜10月中旬が適期で、発芽適温は15〜20℃くらいです。秋まきの方が開花までの期間が長く、花がたくさん咲くのでおすすめです。
こぼれ種で増えるほど発芽率はよく、覆土は必要ありません。種が細かいので水やりで種が流れ出ないように、底面給水で水やりをするとよいです。
植え付け
ジャーマンカモミールの植え付けは、3〜4月と10〜11月が適期です。苗が5〜10cmほどの高さになったら、株間を30cmほどあけて植え付けをします。
用土
ジャーマンカモミールは水はけと水もちのよい土を好みます。市販のハーブ専用培養土や野菜用培養土、赤玉土と腐葉土を等量配合した土が使えます。
肥料
地植えの場合は、元肥として植え付けの1ヶ月前に有機質肥料を土に混ぜておきます。鉢植えの場合は、植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜ込みます。
追肥は、花の咲き始める3月頃にリン酸が多めの液体肥料をうすめて施すと、花つきがよくなります。ただし、ジャーマンカモミールは多肥を嫌うので、与えすぎに注意してください。
切り戻し・剪定
切り戻し・剪定は必要ありません。ただし、草丈が10〜15cmほどになった頃に摘心をすることで、茎の数が多い株となって、花をたくさん楽しめます。
収穫
ジャーマンカモミールの花びらが反り返ってしまう前、花の中心が膨らんで成熟したら収穫の適期です。晴れた日の午前中に摘み取りましょう。また、種ができる前に摘み取ることで、花を長く楽しむことができます。
収穫した花は、乾燥させて冷暗所に保存するほか、洗って水を切り冷凍保存することもできます。
夏越し・冬越し
ジャーマンカモミールは一年草なので、夏越しの必要はありません。秋に種まきをした場合にも、地中で冬を越し、春に芽吹きます。
病気・害虫
病気は、うどんこ病に注意します。日当たりがよく風通しのよい場所で管理して、予防しましょう。
害虫は、アブラムシやハダニに注意して、見つけ次第すぐに駆除してください。
植え替え
ジャーマンカモミールは、一年草なので植え替えの必要はありません。
ジャーマンカモミールの育て方まとめ
ジャーマンカモミールは、こんもりとした独特でかわいらしい花とその芳香を楽しめるおすすめのハーブです。発芽率も高く、普段のお手入れも簡単なので初心者でも安心して育てることができますよ。ぜひこの記事を参考にジャーマンカモミールを育ててみてくださいね。