【クチナシの育て方】鉢植えなら冬越しできる?植え替え時期は?
2023/2/27
クチナシの基本情報
科・属 | アカネ科クチナシ属 |
タイプ | 常緑低木 |
生育気温 | 20℃前後が適温 |
植え付け時期 | 3〜5月、9〜11月 |
開花時期 | 6〜7月 |
結実時期 | 11〜2月 |
育てる場所 | 半日陰〜日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 2月と6月頃に固形油かすまたは緩効性有機肥料を少量与える |
冬越し | 鉢植えは室内へ、地植えは株元に腐葉土などを敷くと良い |
クチナシの特徴
Photo by マーミンミンさん@GreenSnap
クチナシは三大香木のひとつで、梅雨時に甘い香りの白く清楚な花を咲かせるのが特徴。八重咲のヤエクチナシや、樹高が低く花が小ぶりなコクチナシなどの品種があります。
関東以西の比較的温暖な地域では、霜に当たらない場所で地植えが可能です。寒冷地や積雪のある地域でも鉢植えで楽しめますよ。
クチナシの育て方
日当たり
クチナシは半日陰〜日当たりのいい場所に植えましょう。
日陰にもある程度耐えることができますが、日当たりのいい場所の方が花つきが良くなります。ただし、乾燥を嫌うため、西日などが強く当たる場所は避けます。
用土
クチナシは腐植質の多い、水もちのいい土を好みます。とはいえ、乾燥しやすい土でなければ、さほど土質を選びません。
地植えの場合は、庭土に腐葉土を混ぜておきましょう。鉢植えの場合は、赤玉土に腐葉土を混ぜたものが好ましいです。
植え付け・植え替え
クチナシの植え付け、植え替え時期は、3〜4月あるいは9〜10月頃です。鉢植えの場合は、2年に1度くらい植え替えを行いましょう。
水やり
クチナシは乾燥を嫌うため、植え付け直後からしっかり根付くまでは、水切れに注意してください。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。
地植えの場合は、ある程度成長すれば、さほど水やり頻度に気を使わなくても大丈夫です。
肥料・追肥
クチナシへは元肥としてのほか、2月と6月頃にも追肥として緩効性肥料や腐葉土を少量与えましょう。
害虫・病気
クチナシはオオスカシバの幼虫がつきやすいです。枝を間引くなどして、風通しのいい環境を保ちましょう。
クチナシの冬の育て方(冬越し)
霜がおりる場所や積雪がある地域では、クチナシを冬越しさせることはむずかしいです。
地植えは関東以西で、霜が降りる場所や寒風があたる場所を避けて植えるか、寒冷紗をかけるなどの寒さ対策をしましょう。
鉢植えで育てる場合は、霜が降りる前に屋内の氷点下にならない日当たりのいい場所に入れます。
暖房器具の風が直接当たる場所を避け、土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
クチナシの育て方についてよくある質問
Photo by ソングフラワーさん@GreenSnap
クチナシの枝が伸びすぎた!徒長したらどうする?
長く伸びた枝のもと(幹やほかの枝から分岐している場所)で切ってください。クチナシの剪定時期や方法についての詳細は、こちらを参考にしてください。
また、剪定で切った枝は挿し木に使うこともできます。剪定が終わったらすぐに、太くて葉付きのいい元気な枝を選んで挿し木してみてください。
クチナシの葉が害虫に食われた!対処法はある?
クチナシはさまざまな害虫がつきやすい植物です。特に目立つのがオオスカシバの幼虫で、葉や花を食い荒らしてしまいます。おしりにツノがついているイモムシを見つけたら、早めに市販の殺虫剤で対処しましょう。殺虫剤はスプレータイプのものが便利です。
また、初夏から夏の終わりにかけてオルトラン粒剤を根元に撒いておくと、カイガラムシやアブラムシなどの害虫を予防できます。年5回まで使えるので、春から1か月おきくらいで撒いておくと安心です。
甘い香りに誘われてアリもたくさん集まるので、気になる方はアリ対策もしておきましょう。
クチナシの花が咲かない原因は?
クチナシの花が咲かない、または花数が少ない時に考えられる原因は以下の三つです。
【花芽が落ちた】
クチナシは秋までに伸びた枝の先に花芽(花のつぼみのもと)ができるので、秋以降に剪定すると翌年花が咲かなくなってしまいます。剪定は必ず花が咲き終わった直後に行ってください。
もし秋以降に剪定してしまったら、翌年は適切な時期に剪定し、様子を見ましょう。その次の年にはまた花が咲くはずです。
【根詰まり】
鉢植えで育てている場合は根詰まりにも注意しましょう。根詰まりすると株自体の元気がなくなり、花を咲かせられなくなってしまいます。
3年以上植え替えをしていない場合は、植え替えると花が咲くようになるかもしれません。
【肥料切れ】
花を咲かせるには養分が必要です。年2回、新しい枝が伸び始める3月頃と、花が咲き終わったすぐ後の7月頃に、油かすまたは緩効性化成肥料を与えると花つきがよくなります。たくさん花を咲かせるためには、リン酸(P) の配合が多い肥料を選びましょう。
特に鉢植えは肥料切れを起こしやすいです。既定の量か少し少なめに与え、肥料のやりすぎには注意してください。
クチナシを冬越しさせたいなら鉢植えがおすすめ!
香りがよく清楚な花で、結婚式の雰囲気にもよく合うクチナシは、梅雨時のじめじめした雰囲気を爽やかにしてくれます。虫に注意する以外は比較的育てやすいので、初心者の方にもおすすめの植物です。
ただし寒さを苦手とするため、確実に冬越しをさせたい場合は、鉢植えで育てるのがおすすめです。
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