【フクシアの育て方】枯れる原因や挿し木、冬越しのコツは?
2023/6/19
フクシアの基本情報
科・属 | アカバナ科フクシア属 |
タイプ | 常緑低木 |
植える時期 | 4〜6月(生育適温:25℃) |
開花時期 | 3〜11月 |
置き場所 | 日当たりのいい場所〜半日陰 |
水やり | 土の表面が乾いてからたっぷり |
肥料 | 4~6月、9~10月。緩効性化成肥料を月1回程度与える |
冬越し | 耐寒温度5℃。できるだけ暖かい環境で管理する |
フクシアを育てるなら鉢植えがおすすめ!
Photo by ほっとチョコさん@GreenSnap
フクシアは、亜熱帯性気候地域の高冷地に生息する植物です。花期が長く、春〜秋まで、下向きに咲く個性的で品のある花を咲かせます。花の形から「貴婦人の耳飾り」とも呼ばれます。
フクシアの原産地は亜熱帯の高山地域なので、暑さにも寒さにも弱く、育てるのが少しむずかしいといわれています。夏の直射日光に弱いため、地植えよりも鉢植えでの管理がおすすめです。
樹形や花の色・形・大きさも品種によってさまざまで、鉢植えで丸く仕立てたり、ハンギングにしたりして楽しまれています。
鉢植えフクシアの育て方
日当たり
秋から春にかけては、基本的に日当たりと風通しのいい場所で管理します。真夏の時期のみ、強い直射日光の当たらない半日陰となる場所に移動させるといいでしょう。
土づくり
フクシアは、水はけのいい土を好みます。市販の草花用培養土にパーライトなどを混ぜておくといいでしょう。
植え付け
フクシアは開花株を購入してくるのが一般的です。苗は4〜6月頃に植え付けましょう。
水やり
土が乾いたらたっぷり水やりをします。ただし、高温多湿に弱いため、夏の水やりは控えめにしましょう。
肥料・追肥
花が咲いている間は、月1回くらいの頻度で緩効性化成肥料や液体肥料を規定量与えましょう。
病気・害虫
コナジラミやスス病などに注意しましょう。
根詰まりを防ぐために、1〜2年に1度、4~6月または9月に植え替えをしましょう。
鉢植えフクシアの冬の育て方(冬越し)
フクシアの耐寒温度は5℃です。温暖地域では屋外で冬越しさせることもできますが、最低気温が5℃を下回る可能性がある場合は室内に取り込みましょう。
室内に取り込んだら、暖房器具の近くや暖房の風が当たる場所を避けて、日当たりのいい場所で育てます。
冬も土の表面が乾いてからたっぷりと水をやるようにし、できるだけ午前中の暖かい時間に水やりをしましょう。冬の間は、肥料は与えません。
フクシアの育て方についてよくある質問
フクシアが枯れる原因で多いのは?
フクシアは高温多湿も苦手なので、夏に枯れてしまうことが多いです。夏は午前中だけ日が当たるような半日陰の、風通しのいい場所で育てましょう。
コンクリートやベランダは高温になりやすいので、人工芝の上にすのこを置き、その上にフクシアを置くと、暑さと蒸れを防げます。屋外に適した場所がない場合は、室内に取り込み、日当たりがよくエアコンの風が当たらない場所に置きましょう。
水やりは、朝や夕方~夜の涼しい時間に行います。花が咲いていなければ、肥料を与る必要はありません。
おすすめのフクシアの仕立て方は?
フクシアの仕立て方は、主に以下の3つです。
まっすぐ立ち上がった幹の上に、丸くこんもりと葉を茂らせる仕立て方で、ブッシュタイプ(立性)のフクシアに適した仕立てです。飛び出した枝を刈り込むだけで簡単に形を整えられるので、初心者の方におすすめです。バランスが悪く倒れやすいので、支柱を立てたり、強い風が当たる場所を避けて置くなど、倒れないように工夫しましょう。
枝が柔らかく垂れ下がる、トレイラー(ハンギング)タイプのフクシアに適した仕立てです。高い場所に吊るせるので、垂れ下がる花を下から楽しむことができ、おしゃれで場所も取らないのが魅力です。また、ハンギングにすると風通しがよく、蒸れにくいので、夏越しをさせやすいというメリットもあります。
ハンギングと同じく、トレイラータイプのフクシアで楽しめる仕立て方です。アーチ状の針金にフクシアの枝を固定して形をつくります。とてもおしゃれですが、リング仕立てをつくったり管理したりするのは少し難しいので、上級者向けの仕立てです。
フクシアは挿し木で増やせる?
フクシアは挿し木で増やすこともできます。挿し木の適期は、3~4月または9~10月です。以下の手順で行ってください。
【準備するもの】
【手順】
1. 1年以内に伸びた新しい枝を、葉が4枚以上つくように切る。
2. 切り口を水の中につけ、水中で切り口が斜めになるように切る。
3. 上部の2枚だけ葉をのこし、残りの葉を取りのぞく。
4. 育苗ポットに土を入れ、水をたっぷりかけておく。
5. 1つのポットに1本の枝を挿し、枝の周りの土を固める。
6. 新しい葉が出るまで、直射日光の当たらない場所に置いて、乾燥しないように管理する。
7. 新しい葉が出たら、植木鉢に植え付ける。
鉢植えフクシアを育ててみよう!
Photo by SASAさん@GreenSnap
すてきな花を長く咲かせてくれるフクシアは、一鉢あるだけでもお部屋やお庭を品のある明るい雰囲気にしてくれます。
日本でつくられた「エンジェルス・イヤリング」という品種は、フクシアの中でも暑さや寒さに強く、日本の気候でも育てやすいので初心者の方におすすめです。
ぜひ、豊富な品種の中からお気に入りを見つけて、フクシアを育ててみてくださいね。