【いちじくの育て方】おすすめの肥料は?実がなるまで何年かかる?
2024/6/7
いちじくの基本情報
科・属 | クワ科いちじく属 |
栽培難易度 | やさしい |
植える時期 | 12〜3月頃 |
栽培場所 | 温暖な環境、日当たりがよく強い風の当たらない場所 |
水やり | 庭植えの場合は不要。鉢植えの場合はこまめに水やりする (夏場は2回) |
肥料 | 2月、6~11月、12月(寒肥) |
収穫時期 | 6月下旬〜8月下旬 |
いちじくは果樹の中でも栽培しやすい!
Photo by Seedさん@GreenSnap
いちじくとは、樹高2~5mになる落葉性の果樹植物です。肉質で葉裏は毛が密生しており、葉は手のひらのように3〜5箇所裂けた形をしています。実は、全体的にえんじ色をしており、ハリと弾力がありふっくらと丸みを帯びた形をしています。
いちじくの栽培は果樹の中ではかんたんな方で、鉢植えで育てることもできます。
鉢植えいちじくの育て方
日当たり・栽培場所
日当たりがよく、強い風が当たらない場所を選びましょう。風が当たりすぎると、葉が実に擦れて実が傷んでしまう場合があります。
用土
いちじくは弱アルカリ性から中性の土壌を好みます。
鉢植えの場合は果樹用の培養土で問題ありません。地植えの場合は事前に石灰を施して、土壌を酸度調整すると生育がよくなります。
植え付け
いちじくの苗木の植え付け適期は、12~3月の休眠期です。
深植えにならないように注意し、苗木の根鉢を崩して根を広げながら植え付けます。植え付け直後はたっぷり水を与えます。
水やり頻度
地植えの場合は、自然に降る雨のみで基本的に問題ありません。
鉢植えの場合は、生育期にあたる4~10月は、1日に1回水やりをしますが、夏場は朝晩の2回にわけてたっぷりと水やりをします。夏の水切れに注意しましょう。
生育が止まる冬場は7日~10日に一度の間隔で控えめに水やりをします。
支柱
苗木を植えたあとは、苗木50㎝ほどの位置で切りつめてから支柱を立てます。
肥料・追肥
元肥として、12〜1月頃に有機質の肥料を、3月頃に化成肥料((チッ素N-リン酸P-カリK=8-8-8)を与えましょう。
また、10月頃にお礼肥として化成肥料を施します。
剪定
いちじくは冬の間に剪定が必要になります。
収穫
いちじくの収穫時期は6〜7月または8〜9月頃です(種類によって異なる)。
いちじくの実は、株元に近い方から熟していきます。色が赤くなり、実がやわらかくなったものから切り落としていきましょう。
いちじくを鉢植え栽培するときの注意点
いちじくを鉢植えで栽培する場合は、ロングスリット鉢などの底の深いもので、サイズはおおよそ10号鉢(直径30㎝程度)の大きさの鉢を用いましょう。
いちじくの育て方についてよくある質問
いちじくの実がなるまでに何年かかりますか?
いちじくの実は植えてから2年ほどで実の収穫ができるようになります。いちじくの実がつくようになるまでの数年の間は、木の仕立てをおこなうことが重要です。
いちじくの実がならない原因は?
いちじくの実がならない原因としては、生育の仕方が関係している場合があります。もともといちじくは生育が旺盛なので、枝葉ばかりが伸びて、エネルギーが使われ、実がならなくなることがあります。いちじくの樹勢を抑えるためにも、枝葉の成長を促進させる窒素肥料はひかえめに与えましょう。
またそのほかの原因としては、剪定で花芽を切り落としてしまったことや日照不足、水不足などが考えられます。とくに、剪定のとき間違えて花芽をすべて切ってしまうと、その年の実がつかなくなるので注意しましょう。
いちじくに摘果は必要ですか?
いちじくの実を大きくし、充実した実の収穫になるよう摘果をおこないましょう。1枝に、葉の数と同じ数だけ実を残して摘果します。実が小さくても構わないというのであれば、摘果の必要はありません。摘果し、収穫できるぐらいまで実が大きくなったら、下の方についた実から順に収穫します。
いちじくの増やし方は?
いちじくは挿し木で増やすこともできます。詳しい挿し木の手順については、こちらを参考にしてください。いちじくに肥料を与えて実がなるまで栽培を楽しもう!
Photo by ハマハマさん@GreenSnap
いちじくは、露地栽培もできて成長も早ので、家庭菜園初心者の方にとってもおすすめの果樹です。しかし、植え付け後から実がなるまでに、数年かかるので覚えておいてくださいね。
ぜひこの記事を参考に、いちじくの栽培にチャレンジしてみてください。