【フェンネルの育て方】収穫の方法は?プランター栽培はできる?
2024/2/22
フェンネルの基本情報
科・属 | セリ科ウイキョウ属 |
植え付け時期 | 3〜4月、9〜10月上旬 |
収穫時期 | 4〜11月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
フェンネルとは
Photo by dp106さん@GreenSnap
フェンネルは、セリ科ウイキョウ属の多年草で、草丈が1.5m〜2mにもなる大型のハーブです。原産地はヨーロッパで、主に国内ではフローレンス・フェンネルという品種が流通しています。甘みと苦みが強いのが特徴で、葉や茎、種を食べることができます。
開花時期は6〜8月で、放射状に小さな黄色い花を多数咲かせます。フェンネルの葉は糸状で細かく分かれており、ディルと似ていますが、ディルの方が葉が茂って密集しているように見えます。
フェンネルの育て方
日当たり
フェンネルは、日当たりと水はけのよい場所を好みます。栽培適温は15〜25℃で、直射日光や西日といった強い日差しを避けた場所で育てましょう。
種まき
フェンネルの種まきは、春まきの3〜4月と秋まきの9〜10月上旬が適期で、発芽適温は20℃前後です。
育苗ポットやセルトレイに育苗培養土を入れて、指でくぼみをつけます。くぼみに1粒ずつ種をまき、土をうすく被せて種を密着させ、種が流れないように水やりをします。種まき後は、乾燥させないように管理して、1週間ほどで発芽します。
植え付け
フェンネルの植え付けは、3月下旬〜5月と9月下旬〜10月が適期です。種まき後、本葉が2〜3枚でたら植え付けをします。
また、フェンネルは直根性のため根鉢を崩さず、株間は50cm以上空けて植え付けましょう。
用土
フェンネルは、水はけと水もちがよく中性〜弱アルカリ性の土壌を好みます。市販のハーブ用培養土や野菜用培養土を使うとよいです。
地植えの場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰を土に混ぜて、土づくりをしておきます。
肥料
地植えの場合は、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておけば十分です。鉢植えの場合は、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ、春まきは5月、秋まきは3月に発酵油かすなど緩効性肥料を追肥してください。
水やり
フェンネルは乾燥気味を好むため、過湿に注意します。鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾燥したらたっぷりと水を与えます。地植えの場合は、根付いたあとは基本的に水やりの必要はありませんが、乾燥が続いたら水やりをします。
また、冬は地上部は枯れてしまいますが、ひかえめに水やり続けましょう。
支柱
フェンネルは最大で2mほどまで育つ大型の多年草です。花芽の伸びる5月頃に、風で茎が折れないように支柱を立ててあげましょう。
収穫
フェンネルは、葉や茎、種を食用として収穫できます。
葉の収穫
葉の収穫は4〜11月が適期です。植え付けの2週間後から、必要に応じて枝先から摘み取って収穫することができます。
茎の収穫
茎の収穫は、球茎が大きくなったら、地際で切り取って株ごと収穫します。
種の収穫
フェンネルの種は、花後の夏〜秋頃に収穫できます。果実に筋が入って黄色くなってきたら、花茎ごと収穫し、そのまま紙袋に入れて乾燥させます。1週間後に果実が乾燥したら、スパイスとして使うことができます。
病気・害虫
病気の被害はほとんど見られません。
病気は、カメムシや青虫類が発生することがあります。定期的に植物を観察し、発見しだい駆除しましょう。
フェンネルの育て方についてよくある質問
フェンネルはプランター栽培できる?
フェンネルはプランターでも育てることができます。フェンネルはとても大きくなるので、大きめのプランターに植え付けるようにしましょう。
また移植を嫌いますが、根詰まりを起こしていれば植え替えをします。根鉢を崩さずに二回り以上大きい鉢に植え替えましょう。
フェンネルの育て方まとめ
Photo by zagoroneさん@GreenSnap
フェンネルは、根をのぞく株全体を食べることができる大型のハーブで、丈夫なため初心者でも簡単に栽培ができます。ただし、トマトや豆類、ニンジンなど一部、一緒に植えると相性の悪い植物があるので注意してください。
ぜひこの記事を参考にフェンネルを育ててみてくださいね。