【フェイジョアの育て方】収穫の時期は?冬越し作業は必要?
2024/3/5
フェイジョアの基本情報
科・属 | フトモモ科フェイジョア属 |
植え付け時期 | 3~4月 |
剪定時期 | 3~4月 |
収穫時期 | 10月下旬~12月上旬 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
フェイジョアとは
Photo by ブルちえみさん@GreenSnap
フェイジョアは、フトモモ科フェイジョア属の常緑性小高木で、庭木や生垣に用いられるほか、甘酸っぱい果実を食すことができます。楕円型で産毛が生えた銀白色の葉が特徴で、7〜8月に花を咲かせます。
果肉はパイナップルのような香りがあり、生食はもちろん、ジャムや果樹酒に加工して食べられます。
フェイジョアの育て方
日当たり
フェイジョアは日当たりのよい場所を好みます。ブラジル南部やパラグアイといった温暖な地域が原産ですが、成木であれば−10℃でも耐えられるほど寒さにも強く、日本の温暖地では庭植えにして越冬できます。
ただし、低温にあたると果実の味が落ちるので、−5℃以下にならない場所で育ててください。
植え付け
フェイジョアの植え付けは、3〜4月が適期です。フェイジョアは自家不結実性のため、実を収穫したいときは、収穫時期の近い2品種以上を植えるようにしましょう。
鉢植えの場合は、8〜10号の鉢を用意します。地植えの場合は、株間を3m以上空けて植え付けてください。植え付けたあとは、風などで倒れないように、根付くまで支柱を立てておくとよいです。
用土
フェイジョアは、水はけと水もちのよい土を好みます。市販の果樹用培養土や赤玉土7:腐葉土3の配合土が使えます。水はけが悪い場合は、川砂を混ぜるとよいです。
肥料
フェイジョアの肥料は、地植えの場合は3月と10月に、鉢植えの場合は3月と7月、10月に有機肥料、または速効性化成肥料を与えます。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。地植えの場合は、降雨のみで十分ですが、日照りが続いているときは水やりをしてください。
剪定・整枝
フェイジョアの剪定は、発芽前の3〜4月が適期です。徒長した枝や混み合っている枝を切り落とす間引き剪定をします。下向きの枝には実がつきやすいため、残しておきましょう。
受粉
フェイジョアは自家不結実性のため、花が咲いたら人工授粉をしましょう。咲いてすぐの花から筆や綿棒を使って花粉をとって、別品種の雌しべに擦りつけます。
収穫
フェイジョアの収穫は、10月下旬~12月上旬が適期で、植え付けから収穫できるようになるまで3〜5年が目安です。
収穫の方法は、自然に落ちた果実を拾うか、果実を持って簡単に取れるようであれば、それを収穫します。落下した際に果実が傷つかないように、収穫時期には敷きわらをしいておくとよいです。
また採れたての果実は、まだ硬く甘くないので、気温15〜20℃の場所で追熟して、少し柔らかくなったら食べごろです。
夏越し・冬越し
フェイジョアは乾燥に弱いため、夏は株元にわらや腐葉土をまいて保護しましょう。
寒さには強いので、とくに冬越し作業は必要ありません。寒冷地では、寒風に当たったり、−5℃以下の寒さにならないように管理してください。
病気・害虫
病気の被害はほとんどみられません。
害虫は、カイガラムシやコウモリガに注意し、発見しだい駆除しましょう。
植え替え
フェイジョアの植え替えは、3〜4月が適期です。2年に1回、根詰まりしないよう一回り大きな鉢に植え替えます。
フェイジョアの育て方まとめ
Photo by くるみさん@GreenSnap
フェイジョアは自家不結実性なので、果実を収穫したい場合は別品種を植えないといけないということを覚えておきましょう。花も鮮やかでかわいらしく、最近では庭木として植えられることもありますよ。ぜひこの記事を参考にフェイジョアを育ててみてくださいね。