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【そら豆の栽培】種まき時期や収穫時期はいつ?摘心など育て方を解説

2024/9/27

そら豆の栽培情報

科・属 マメ科エンドウ属
栽培難易度 ふつう
種まき時期 10〜11月中旬(生育適温:15~20℃)
収穫時期 5〜6月
栽培場所 日当たりと水はけのいい場所、 連作障害あり
肥料 4月
土づくり 中性の土を好む

そら豆とは

ソラマメ 栽培

Photo by かんずさん@GreenSnap

そら豆とはマメ科の一年草または越年草で、西南アジアあから北アフリカにかけてが原産地だといわれています。

初夏の味覚の代表的な野菜の一つで、収穫したらすぐに茹でて食べるのがポイントです。冬の低温にさらすと花芽ができる性質を活かすため、秋まきし、春に収穫するのが通常の栽培サイクルが一般的です。

そら豆の種まき時期はいつ?

そら豆の種まき時期は、10〜11月中旬です。種まきの方法は、まず育苗ポットに種にある黒い筋が、斜め下を向くように土に差し込みます。種の上部が少し見えるくらいに浅く植えるのがポイントです。そのあと、土を軽く被せ、手で少し土を押さえつけ、たっぷり水やりをしたら完了です。発芽するまで乾燥させないように管理します。

育苗後の苗を植え付ける時期は、本葉2~3枚(種まきから15~20日程度)の頃が目安です。

そら豆の育て方

栽培場所

ソラマメの生育適温は15℃~20℃で、冷涼な気候を好みます。また、日当たりと水はけのよい場所で育てるといいでしょう。

※マメ科の植物は連作障害を起こすため、栽培する際はできるだけ新しい土を使い、これまでマメ科の植物を数年は育てていない場所で栽培してください。

土づくり

ソラマメの栽培には、深さがあり中性の土が適しています。

酸性に弱いため、種まきの2週間以上前から苦土石灰を施し、土の酸度を中和させましょう。畑の場合は1㎡あたり堆肥2㎏と苦土石灰120㎏、化成肥料を50g程度ほど混ぜ込んでおき、幅60㎝、高さ15cm程度の畝を立てます。

水はけが悪い場合は、畝をもう少し高めにしましょう。畝にはビニールマルチを張っておくと、雑草防除と地温および土の水分保持に有効的です。

プランターの場合は、市販の野菜用培養土を用いましょう。

種まき・植え方

水やり

ソラマメは多湿を嫌います。種を蒔いた直後と開花期間はしっかりと水やりする必要がありますが、それ以外の時期は基本的には土が乾いてからで十分です。

畑で地植えする場合も、自然の雨に任せていれば、毎日のように水やりする必要はありません。

肥料・追肥

マメ科の植物は肥料が少なくても育ちますが、ソラマメは肥料をあげる方が好ましいです。

植え付け時に元肥を混ぜ込むほか、4月頃にも株の周りに一握り程度の化成肥料をドーナツ状にまきます。その後、土寄せをしておきましょう。

そら豆のプランターでの育て方

ソラマメをプランターで育てる際は、直径30㎝程度、深さ26㎝程度、10号以上の丸鉢などを用いて、1株植え付けるのが一般的です。

プランターでソラマメ栽培する際は、大粒の鉢底石をつめ、市販の野菜用培養土に石灰を一握りほど混ぜた土を用いるとなおいいでしょう。

そら豆の摘心時期

ソラマメの栽培では、4〜5月頃に摘心することが重要になります。草丈が70cmほどになった頃が目安です。茎の先を摘心し、丈が大きくなりすぎるのを防ぎましょう。

また、このときできるだけ太く節間のつまった枝を5〜8本ほど残して、整枝します。整枝後は、株元を隠す程度に土をかぶせておきましょう。

そら豆の収穫時期

ソラマメの収穫時期は、5〜6月頃(開花から30〜40日後)です。

上を向いていたサヤがよくふくらんできて、横向き~下向きになってくる頃がタイミングの目安です。サヤ全体の色が濃くなり、光沢が出て、マメに黒い筋が入っているのが目で見て確認できたら、収穫の頃合いです。

収穫の際は、サヤの根元をハサミでカットして摘み取りましょう。

そら豆の育て方についてよくある質問

そら豆の種の発芽条件は?

ソラマメの種が発芽しやすいとされる適温は、20~25℃ぐらいです。

発芽しやすい条件としては、水分と酸素を多く与えるということ。種は深く蒔くと酸素不足になりやすいので、発芽させやすくするために、深く蒔きすぎないようにしましょう。

そら豆がかかりやすい病気は?

ソラマメがかかりやすい病気には、アブラムシから伝播される「モザイク病」や、3~4月頃に、赤色斑点病(チョコレート病)とさび病が 急激に発生する場合があります。

このような病気にかかるとなかなか防除が難しくなるので、定期的に薬剤散布を行い、早期防除が必要です。

そら豆の後作にいい野菜は?

ソラマメの後に育てるとよいとされる野菜には、ナス、トマト、サトイモ、ハクサイなどの作物があります。

後作したほうがよい理由としては、土壌をそのまま使える、アブラムシの被害を抑えられるなどのメリットがあります。

そら豆の育て方ポイントまとめ

ソラマメの栽培では、種まきの際は酸素や水分を受けやすいように種を浅めに蒔く、土は乾燥気味で育てる、冬場の寒さに当てるなど、ソラマメ特有の性質があることがわかりました。

初夏の味覚として代表的な野菜の一つ。家庭菜園で採れたてのソラマメを茹でて食べるのは別格ですよ。