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【ユーカリの育て方】地植えの注意点、小さく育てる方法は?

2024/8/6

アドバイザー園芸デザイナー 三上真史

ユーカリの基本情報

科・属 フトモモ科ユーカリ属
分類 常緑性高木
植え付け時期 3〜5月、9〜10月
開花時期 品種により異なる
剪定時期 3〜5月、9〜10月
置き場所 日当たりと風通しのよい場所

ユーカリは地植えでも鉢植えでも育つ!

ユーカリPhoto by EMMAさん@GreenSnap

ユーカリとは、オーストラリア原産のフトモモ科ユーカリ属の常緑性高木で、自生地では高さ数十mにもなります。開花時期は品種によって異なり、「ポポラス」は4〜5月頃、「グニ」は9〜10月に花を咲かせます。

銀灰色と呼ばれるシルバーがかった爽やかな葉が特徴で、コアラの主食として知られています。ユーカリの葉は、人や他の動物にとっては有毒なので誤飲しないように注意してください。

一方でユーカリの葉や花、果実の香りには、リラックス効果や虫除け効果があるとされ、ハーブや化粧品などで利用されます。最近では切り花も流通しており、ドライフラワーにしやすくスワッグやリースの花材としても人気があります。

ユーカリの育て方

日当たり

ユーカリは日当たりがよく風通しのよい場所を好みます。室内でも育てることができますが、少なくとも半日は日に当てるようにし、空気が滞らないように風通しに気をつけてください。

また、暑さや寒さには強いですが、多湿を苦手とするので梅雨や夏の時期は湿度管理に注意しましょう。

植え付け

ユーカリの植え付けは、春の3〜5月、または秋の9〜10月が適期です。

用土

ユーカリは、乾燥を好むので水はけのよい用土が向いています。

鉢植えの場合は、市販の観葉植物用の培養土や草花専用培養土が使えます。地植えの場合は、大きめの植え穴を掘って、土に腐葉土や堆肥を混ぜて植え付けてください。

水やり

ユーカリは乾燥気味に育てます。鉢植えの場合は、表土がしっかり乾いてからたっぷりと水やりをします。

肥料

ユーカリは、肥料をあまり必要とせず痩せた土地でも育ちます。植え付け時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。

また、生育の始まる4月頃に固形の緩効性肥料を規定量追肥するとよいでしょう。

三上真史

ユーカリはオージープランツと呼ばれるオーストラリアの植物で、リン酸分(肥料成分の一つ)が元々少ない土地で生きているため、多量のリン酸を嫌う性質があるので、肥料はリン酸分の少ないものを選びましょう。

切り戻し・剪定

ユーカリの剪定は、3〜5月または9〜10月が適期です。

夏越し・冬越し

ユーカリは本来温暖な地域に自生しているため、ほとんどの品種は耐暑性があり、とくに夏越しの作業は必要ありません。ただし、多湿が苦手なため蒸れに注意してください。

耐寒性は品種によって異なるため、事前に調べておきましょう。「ポポラス」や「グニー」など一般的な品種は耐寒性もあり、−6℃ほどまで耐えられます。

病気・害虫

ユーカリの病気は、うどんこ病に注意してください。うどんこ病は、カビが原因で葉が粉を吹いたように白くなる病気です。うどんこ病を発見したら、白くなっている葉を切り取り、薬剤を散布するなどしましょう。

害虫は、ハダニに注意してください。葉水などで予防することができますが、発生した場合は薬剤を散布して、駆除するとよいです。

植え替え時期

ユーカリの植え替えは、春の3〜5月頃、秋の9〜10月頃が適期で、1〜2年に一回植え替えをしましょう。

ユーカリを地植えするときの注意点

地植えにしたユーカリは、環境がそろえば大きく育つので、植える場所をよく考えておきしょう。品種によっては横に広がるため広めのスペースを用意し、建物などの影になりやすい北側は避けましょう。

また、地植えのユーカリは、しっかり根付けば基本的に水やりは必要ありません。

ユーカリの育て方でよくある質問

ユーカリを小さく育てるには?

ユーカリを小さく育てるには、定期的な剪定が重要になります。ただし、やみくもに切ると樹形が悪くなることもあるので、注意しましょう。

ユーカリを大きく育てるには?

大きく育てたい場合は、一回り大きい鉢に植え替えます。そのままのサイズで育てたい場合は、伸びた根をカットして同じサイズの鉢に植え替えることもできます。

ユーカリの育て方まとめ

ユーカリは、品種がとても豊富で600種以上あるとされており、丸い葉や細い葉、ハート型など葉の形や香りが異なります。また、原産地のオーストラリアなどでは害虫対策の一つとして利用されていますよ。

お気に入りの品種を見つけて、この記事を参考にぜひ育ててみてくださいね。

アドバイザー
園芸デザイナー三上真史

NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー

2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。

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