【ナスの育て方】プランターへの植え方や一番花を摘むタイミングを解説
2024/5/31
ナスの基本情報
科・属 | ナス科ナス属 |
植える時期 | 4月下旬〜5月中旬 |
収穫時期 | 6~11月 |
栽培場所 | 日当たりがよい場所 |
肥料 | 4~11月 |
連作障害 | あり |
初心者はナスを苗から栽培しよう!

Photo by どどこさん@GreenSnap
ナスとは、水分を多く含み紫色の見た目をした夏野菜です。カリウムやポリフェノールのナスニンが含まれ、炒め物や汁物などさまざまな料理に使われます。
ナスは丈夫な野菜なので、露地栽培やプランターなどで育てることができます。ただし、栽培期間は長めなので難易度はふつう。
家庭菜園初心者の方は、ナスを苗から栽培するのがおすすめです。
ナスの育て方
日当たり・栽培場所
ナスはインドが原産なこともあり、温暖な環境を好みます。できるだけ日当たりのよい場所で栽培しましょう。
用土
ナスは水はけと水もちのいい肥沃な土を好み、酸性の土を嫌います。プランター栽培であれば、市販の肥料入り野菜用培養土で問題ありません。
植え付け
ナスの植え付け時期は、4月下旬〜5月中旬頃です。
葉っぱの色がよく茎が太い苗を選びます。本葉が6〜7枚ついている、もしくはすでに蕾がついているとなおよいでしょう(小さな苗は植え付けに適さないため、ポットで十分に成長させてから植え付けます)。
根鉢ほどの大きさの穴を掘り、そこへ苗を植え付けます。軽く土寄せし、手で土を抑えて根と土を密着させます。
植え付け直後は、株周辺に円を描くように、たっぷりと水やりをしておきます。
水やり
ナスは乾燥に弱いので、基本的に毎日水やりすることが大切です。特に、夏場は朝または夕方の涼しい時間帯に水やりしましょう。
支柱
苗を定植したら、株の横に1.5mほどの支柱を立て、主枝をゆるめに誘引します。
実がついてきたら、さらにもう2本支柱を追加するとなおいいです。2本は側枝に沿うように斜めに立て、それぞれ固定しておきましょう。
肥料・追肥
ナスは肥料をたくさん必要とする植物なので、肥料不足になると生育にも影響が出てきてしまいます。
植え付けの1週間ほど前に化成肥料をまき、植え付けしてから1ヶ月後の5月下旬〜9月下旬頃までは、2週間に1回の頻度で追肥しましょう。
整枝・敵芯
ナスは収穫前後に摘心します。実を収穫したら、その下の葉を2枚だけ残して茎を摘心します。
収穫
ナスの収穫時期は、6〜10月頃です。一番果と二番果は早めに収穫しましょう。
病気・害虫
ナスはアブラムシなどの害虫がつきやすいので注意してください。
プランターへのナスの植え方注意点
ナスをプランター栽培する場合は、深さ30cm以上のプランターを使うことをおすすめします。
プランターに2株以上植えるなら、株間を20〜30cmほど離して植えます。ナスを1株だけ植える場合は、中央に植え付けましょう。
ナスの育て方についてよくある質問
ナスの一番花を摘むタイミングは?
ナスは開花時期になると、星型で紫色の花を咲かせます。この一番花は摘むとよいです。これは、一番花を摘むことで、ナスの実をつける株に栄養を行き渡らせるためです。
ただし、一番花を摘んでしまうと枝や葉っぱが生い茂ることがあるため、一番花は咲いた直後に摘むのではなく、実が少し成長したら摘みましょう。
ただし、絶対に一番花は摘まなければならないわけではありません。
ナスの花が咲いたらどうする?
ナスの二番花以降は、花が咲いたら花の上の葉を一枚だけ残して摘心します。
ナスの実がならない原因は?
ナスを育てていると、実がうまく育たないことがありますね。ナスの実がうまく育たないのは、以下のようなことが考えられます。
- 適正気温ではない
- 水分不足・水分過多
- 日照不足
- 間違った肥料の与え方
ナスは温暖な気候を好み、生育適温は23〜30℃前後です。そのため、気温が低い時期に花が咲いてしまうと、実がつかないことがあります。
また、水やりの方法が間違っている場合もあります。ナスは水が適量ではないと、根腐れを引き起こしやすいです。たくさんの水分が必要なので、水分量が原因の場合は水やりの量を増やしてみるとよいでしょう。
その他、ナスは日照不足や間違った肥料の与え方をすることで、実がうまく育たないことがあるようです。
ナスをたくさん収穫するコツは?
ナスをたくさん収穫するためには、側枝のナスを収穫したら切り戻すとよいです。ナスはわき芽にどんどん実がつくので、側枝に花が付いたタイミングで一つ上の葉っぱを残して摘心します。わき芽は付け根に近いものだけを残し、その他は摘み取りましょう。
実が収穫できたら枝を切り戻して、先ほどのわき芽を今度は側枝にします。同じように摘心とわき芽かきを行って、何度も繰り返すとよいです。
ナスをプランターで栽培してみよう!

Photo by 増形/バッタくん。さん@GreenSnap
ナスはみずみずしさが特徴の夏野菜で、和風や洋風などさまざまな料理で活躍しますね。ナスの育て方は難しそうに見えますが、露地栽培やプランター栽培で育てられてコツを押さえればそこまで難しくないでしょう。
機会があれば、ご自宅でナスを育ててみてはいかがでしょうか。