【デンドロビウムの育て方】花が終わったら?植え替え時期は?
2023/6/19
デンドロビウムの基本情報
科・属 | ラン科セッコク属 |
タイプ | 多年草。冬に葉を落とすかどうかは、系統により異なる |
植える時期 | 4〜5月 |
置き場所 | 暖かく、直射日光の当たらない場所に置く |
水やり | 植え込み材が乾いてきたらたっぷりと |
肥料 | 4~5月に月1回程度の置き肥、4~7月に週1回程度の液肥を与える |
冬越し | 耐寒温度5℃。10℃以下の寒さに当て、水やりは控えめにし、肥料は止める |
デンドロビウムとは
Photo by 梵天さん@GreenSnap
デンドロビウムは、冬から春に色鮮やかで上品な花を咲かせるランの仲間です。いくつかの系統がありますが、代表的なノビル系は洋ランの中でも育てやすく、初心者の方にもおすすめです。直射日光や寒さに弱いので地植えで育てるのは難しく、多くは鉢植えで楽しまれます。
デンドロビウムの育て方
Photo by 万城目さん@GreenSnap
デンドロビウムの育て方は、水やりがポイントです。デンドロビウムは、熱帯地方の木の枝や幹に根を張り付けて育つ着生ランなので、根が長時間濡れていることを嫌います。植え付け材が乾き始めてから、たっぷりと水をやりましょう。
また直射日光も苦手なので、レースカーテン越しの日が当たる場所に置いてください。肥料は、4~7月に月1回程度の置き肥と、週1回程度の液肥を与えます。
デンドロビウムの冬の育て方(冬越し)
デンドロビウムは根鉢が凍ると枯れてしまいますが、秋以降の寒さに当てることで花芽がつきます。そのため、冬は5~10℃くらいの、暖房の当たらない場所に置いてください。花が咲いている場合も、10℃以下の場所に置き、あまり日が当たらないようにすると花が長持ちします。
気温の低い場所では植え付け材が乾きにくいうえ、デンドロビウムもあまり水を必要としません。植え付け材が乾いたのを確認してから水やりをしましょう。開花の有無を問わず、冬に肥料は与えなくてよいです。
デンドロビウムの育て方についてよくある質問
デンドロビウムの植え替えのタイミングは?
デンドロビウムの4~5月が植え替えの適期です。2~3年に1度、花が咲き終わったあと、植え替えを行います。買ったばかりの苗でも、鉢の中が根でいっぱいになっていれば、この時期に植え替えをしてください。
デンドロビウムの植え付け材は、洋ラン用の土または水苔を使用し、通気性のよい素焼鉢で育てるのがおすすめです。
デンドロビウムの花が咲き終わったらどうする?
デンドロビウムの花が咲き終わったら、花だけを付け根から切りとり、暖かく明るい場所に移動します。自然に落ちた花びらも、腐る前に取り除きましょう。
茎には養分が詰まっているので、切らないようにしましょう。花が終わり最低気温が13℃を超えるようになったら、植え替えと肥料の適期です。根の状態を確認し、植木鉢の中が根でいっぱいになっていたら植え替えを行いましょう。
肥料は、洋らん用の置き肥を6月頃まで月に1回、根元に置いてください。これに加えて、7月頃まで週1回程度、洋らん用の液肥を与えましょう。8月以降に肥料を与えると花付きが悪くなります。
デンドロビウムの葉が枯れる原因は?
デンドロビウムの葉が枯れる原因は、主に以下の4つです。
デンドロビウムの主流であるノビル系は、落葉性の植物です。秋に葉が黄色くなって落葉するのは自然現象なので心配ありません。葉が黄色くなり始めたら水やりを控え、落ちた葉はすぐに取り除きましょう。常緑性のデンドロビウムも1年ほどで古い葉を落とします。
購入してすぐや、気温・明るさの変化があったときなど、環境の変化で葉を落とすことがあります。新しい環境に慣れれば元気になるので、直射日光に当てないようにしながら様子をみてあげてください。
過湿が苦手なデンドロビウムは、水をやりすぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。葉がしなしなとしおれてくる場合は水やりを控えて、植え付け材が乾いてから水をやるようにしてください。鉢の中から臭いがするときは、植え付け材や根が腐っている可能性があります。腐っている根があれば取り除き、新しい植え付け材を使用して植え替えてあげましょう。
葉に斑点があるときは病気の可能性が高いです。早めにダコニールなどの殺菌剤を使用して対処しましょう。
デンドロビウムを育ててみよう!
Photo by ランサムさん@GreenSnap
品種が多くさまざまな花色があるデンドロビウムは、うまくいけば花期も長く、冬から春のお部屋を鮮やかに彩ってくれます。
栽培が難しいとされるランの中でも、比較的育てやすい品種なので、初めての方も安心してチャレンジしてみてくださいね。