【デルフィニウムの育て方】種まき時期は?夏越しや冬越しのコツは?
2024/7/4
デルフィニウムの基本情報
科・属 | キンポウゲ科デルフィニウム属 |
分類 | 多年草 |
種まき時期 | 3〜4月、9月下旬〜10月(発芽気温:15~20℃) |
開花時期 | 5〜6月 |
育てる場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
デルフィニウムとは
Photo by Hi〜さん@GreenSnap
デリフィニウムは、キンポウゲ科デルフィニウム属の多年草で、涼しい山間に生息しており、寒さには強い一方、暑さには弱いです。
5〜7月頃に花茎を伸ばし、青や紫、ピンク、白色の萼(がく)の中に白く小さな花を咲かせます。また種類は、長い花穂に豪華に花を咲かせるエラータム系、ちらちら花を咲かせ華奢な印象のシネンセ系、二つの中間に当たるベラドンナ系などがあります。
デルフィニウムの育て方
日当たり
デルフィニウムは、日当たりと風通しのよい場所で育てます。成長期にあたる冬に日照不足になると、徒長してひょろひょろになりやすいです。
また、夏は休眠期にあたり日光はあまり必要とせず、デルフィニウムは高温多湿には弱いため、温度管理を優先して涼しい場所で育てるとよいです。
水やり
地植えの場合、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、午前中にたっぷりと水やりをします。水やりは葉に水をかけないように株元からしましょう。
種まき
デルフィニウムの種まき時期は、関東より南の温暖地域では9〜10月頃、関東より北の冷涼地域では3〜4月頃がおすすめです。
デルフィニウムの種を筋まきかバラまきにし、種がしっかり隠れるくらい覆土します。発芽するまでは、水切れしないように注意しましょう。
発芽後にプランターなどへ移す場合は、苗が小さいうち(本葉が2枚ほどのうち)に移植してください。デルフィニウムは直根性であるため、大苗になってからの移植を嫌います。
植え付けの際は、株間を30cm以上あけ、葉が地面に触れるくらい深めに植えることがポイントです。
用土
デルフィニウムは水はけのよい土を好み、市販の草花用の培養土に赤玉土や軽石を混ぜた配合土が適しています。
肥料
デルフィニウムの肥料は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施します。追肥は、春の3月頃に緩効性肥料や液体肥料を与えます。
切り戻し・剪定
デルフィニウムの切り戻し・剪定は、6〜7月が適期です。花後に株元から10cmほどの高さで切り戻して、風通しをよくして夏に備えましょう。また終わった花は、花茎を根元から切り取ります。
病気・害虫
病気は、立ち枯れ病やうどんこ病にも注意します。多湿になると発生しやすいので、日当たりがよく風通しのよい場所で育てることで予防します。
害虫は、ナメクジやヨトウムシなどに注意し、発見しだい駆除しましょう。
植え替え
デルフィニウムの植え替えは2〜3月が適期です。鉢底から根がでて根詰まりしているようであれば、植え替えをしましょう。
デルフィニウムを夏越しさせるコツ
デルフィニウムは本来多年草として扱われますが、日本の高温多湿の気候では、うまく夏越しできず、一年草として扱われてきました。
ただし、最近では耐暑性に優れた品種(例:サマースカイ、アルデブルーなど)も登場しています。関東より北の冷涼な地域で、かつこれらの耐暑性の高い品種を選べば夏越しも成功しやすくなります。
デルフィニウムの夏越しさせる場合は、花後に切り戻しをし、夏の水やりを控え、涼しく風通しのよい日陰で管理しましょう。
デルフィニウムの育て方でよくある質問
デルフィニウムの種が発芽しない原因は?
デルフィニウムの種は、気温が高すぎると発芽しにくくなります。日中の気温が20℃を超えなくなる時期まで待ちましょう。
デルフィニウムの種が発芽するまでの日数はどれくらい?
デルフィニウムの種が発芽するまでの日数は、約2週間です。一般的jな草花より発芽が遅いので、気長に水やりをして待ちましょう。
デルフィニウムはこぼれ種でも発芽する?
デルフィニウムはもともと発芽率が高くなく、さらに嫌光性であり土をしっかり被せる必要があるため、こぼれ種では発芽しにくいといえるでしょう。
デルフィニウムは冬越しできる?
デルフィニウムは寒さには強いため、屋外でそのまま冬越しができます。よく日光に当てて、水やりもしっかりしましょう。
デルフィニウムの育て方まとめ
Photo by raikaさん@GreenSnap
デルフィニウムは高温多湿に弱いですが、寒さに強いため北海道や東北地方では比較的育てやすいでしょう。また青く鮮やかな色の残るドライフラワーとしても人気がありますよ。
ぜひこの記事を参考にデルフィニウムを育ててみてくださいね。