【ダリアの育て方】球根は植えっぱなしでいい?冬越しや鉢植えを解説
2024/10/31
ダリアの基本情報
科・属 | キク科テンジクボタン属 |
タイプ | 多年草 |
植える時期 | 3〜5月 |
開花時期 | 5〜11月 ※真夏は咲きにくい |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所(真夏は雨が直接当たらない半日陰の場所) |
水やり |
庭植えの場合は不要。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら |
肥料 | 4月、6月、9月 |
冬越し | 球根を掘り上げ、日陰で軽く乾燥させてから土を落としポリ袋や箱に詰めて5℃程度の冷暗所で保管 |
ダリアとは
Photo by 美香さん@GreenSnap
ダリアとは、メキシコ原産のキク科の多年草で、主茎をメインとしてその頂点に1輪の花を咲かせます。花の色だけでなく、咲き方や大きさ、草丈などバリエーションが豊富です。
花自体にボリュームがあるので、切り花やブーケなどにアレンジしても楽しめます。
日当たりや水やりなど基本的なところを押さえていれば、栽培は難しくありません。栽培適期の屋外はもちろん、鉢植えにすれば、室内栽培もできます。
ダリアの球根の植え方
ダリアの球根の植え付け時期は<u>3〜5月頃が適期</u>です。気温が20℃以上になった頃が目安です。
ダリアの球根は、約10cmほどの植え穴に、細長い尖った先が横あるいは斜めになるように植えつけます。斜めに植える場合は、球根の先にふくらみ(芽)がある方が上にくるようにしましょう。
球根同士の間隔を50〜60cmほどあけて、植え付けましょう。ダリアの茎はやわらかいため、草丈が高くなってきたら支柱を立ててあげる必要があります。
ダリアの育て方
日当たり
ダリアは強い直射日光の当たらない、日当たりのいい場所を好みます。
用土
ダリアは腐植質に富んだ、水はけのいい土を好みます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に鉢底石を敷いておくといいでしょう。地植えする場合は、庭土に軽石などを混ぜておくといいでしょう。
水やり
ダリアは高温多湿を苦手とするため、やや乾燥気味に管理します。土が乾燥したら、水やりをしましょう。
肥料・追肥
ダリアは肥料を好むため、元肥として緩効性肥料を十分にすき込みます。元肥を与えていれば、開花するまで特に追肥は必要ありません。
つぼみがつきはじめる5〜6月頃と9月頃になったら、追肥として液体肥料や化成肥料を与えましょう。
摘心
大輪種のダリアは下から2節までを残して、それより上のわき芽をかき取ります。こうすることで、きれいに一番花を咲かせることができます。
一方、中〜小輪種のダリアは花数を増やすために、下から2節までを残して、中央の茎を取り除きます。その後は同様に、わき芽をかき取りましょう。
こうすることで節から分岐して、ボリュームがでてきます。
切り戻し
大輪種のダリアは一番花が咲き終わったら、分岐箇所から切り戻しましょう。中〜小輪種のダリアは下から3〜4節を残して、それ以外を切り戻しましょう。
こうすることで、秋頃にも花をたくさん咲かせることができます。
病気・害虫
ツツジはアブラムシやアザミウマ、フキノメイガなどの害虫が発生しやすいほか、花枯れ病などを発症する可能性もあります。風通しのいい環境を保つよう、心がけましょう。
鉢植えダリアの育て方
ダリアを鉢植えする場合は、根っこが横に広がりやすい性質があるため、中輪咲きで、6号~7号、大輪咲きで 8~10号と大きめの鉢を選びましょう。
球根を植える際は、球根の高さの3倍の深さの穴を掘り、発芽点が上向きになるように置きます。その上から球根が見えなくなるまで土をかぶせましょう。中輪種で5㎝ほど、大輪種は10㎝ほどの高さが目安です。
鉢植えは水切れしやすいため、地植えよりも水やりに注意し、水切れしないようにください。また、夏の間だけ半日陰となる場所へ移しておくとなおいいでしょう。
ダリアの冬越し
ダリアの冬越しは、関東以西では地上部を切り落としたところに数十cmほど盛り土をし、ビニールでマルチングするとよいです。
一方、ダリアは寒さに弱いため関東より北の寒冷地域では、地植えダリアを冬越しさせることはむずかしので、地上部を切り落とし11月頃に球根を掘り上げましょう。詳しい球根の保存方法については、こちらの記事を参考にしてください。ダリアは鉢のまま冬越しできる?
前述の通り、冬に霜が降りるような地域では、植えっぱなしのまま冬越しできません。ただし鉢植えのダリアであれば、寒冷地域でも球根を土に残したまま冬越しさせることができます。
盛り土をした鉢を室内などの暖かい場所に移し、乾燥気味に管理します。春がきたら球根を掘り起こして植え替えましょう。
ダリアの育て方についてよくある質問
花が咲き終わったダリアはどうする?
ダリアの花が終わったら、枯れた茎を株元から切り落としましょう。こうすることで、球根に栄養をたくわえることができます。
ダリアが枯れる原因は?
ダリアが枯れる原因として、日当たりや風通し、水はけの悪さなどが主にあげられています。また気温が下がると、霜にあたって枯れてしまうこともあります。
また、水の与え過ぎで根腐れを起こして枯れてしまうこともあるので、水やりの頻度や量には注意しましょう。
それ以外にも、病気や害虫による原因も考えられます。アブラムシやヨトウムシなどによる葉の食害です。これらは見つけ次第、殺虫剤などを適量散布して予防するのが望ましいです。
ダリアをうまく冬越しさせて翌年も花を楽しもう!
Photo by masaさん@GreenSnap
色鮮やかな花を咲かせ、花壇を彩るダリア。球根から育つ植物なので、球根性の植物は芽が出るまでは水やりを控えましょう。生育期が終わり、球根を掘り起こして保管することで、翌年もまた栽培が続けられる特徴があります。