【クロトンの育て方】枯れる原因や毒性、どこまで大きくなるかを解説
2024/8/30
クロトンの基本情報
科・属 | トウダイグサ科クロトンノキ属 |
タイプ | 常緑植物 |
栽培温度 | 20〜30℃(耐寒温度:10℃) |
置き場所 | 直射日光の当たる室内の窓際 |
水やり | 鉢植えの場合は、夏場はこまめに水やりする。冬は水やりを控える |
冬越し | 暖かい室内に移動させる |
クロトンは室内で育てられますか?
Photo by MADANIさん@GreenSnap
クロトンとは、マレー半島や太平洋諸島を原産とする常緑低木です。あざやかな葉の色と葉の形が変化するのが特徴で、エキゾチックな観葉植物として魅力的です。
原産国や日本の沖縄など温暖な地域では、屋外で栽培されていることが多いですが、寒さを苦手とするため、日本のような地域では沖縄地方以外は室内で管理するのがおすすめです。
【クロトンの育て方】どこに置くといい?
クロトンの特徴ともいえる美しい葉色をキープするためには、日当たりのよい、暖かい場所に置いて育てるのが基本です。
室内では、午前中に日光の当たる東向きの窓際がおすすめです。西や南の日当たりが良すぎる窓際では、レースカーテンなどで日光量を調整しましょう。
春〜夏の生育期にかけては、土の表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをしましょう。
また、生育期に2か月に1度、長期間でゆっくりと効くタイプの緩効性肥料を土に混ぜ込んでおく、または水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やりもかねて与えます。
クロトンは基本肥料が無くても育ちますが、肥料を与えてあげることで生育が早くなり、株全体が健全に育ちやすくなります。
クロトンは越冬できますか?
暖かい気候を好むクロトンを、日本のような環境で冬越しさせるには、15℃(最低10℃)以上の気温を確保できる室内に置くことが重要です。
暖房の風が直接当たらない室内の窓際に置き、たまに窓を開けて換気してあげましょう。風通しが悪くなると、根腐れや病害虫が発生することがあります。
なお、冬はクロトンの休眠期にあたります。冬は水分を吸い上げる力が弱まるため、春〜秋よりも水やり頻度を減らし、土を乾燥気味に管理しましょう。こうすることで、根腐れを防ぐだけでなく、株全体の耐寒性を高めることにもつながります。
また、冬の間は葉水で湿度を調整するといいでしょう。肥料は不要です。
クロトンが枯れる原因はなんですか?
クロトンが枯れてしまう原因は、主に「寒さ」「根腐れ」「日照不足」です。
寒さは、栽培温度の10℃を下回ると葉が落ち、管理状態が悪いとやがて枯れてしまいます。根腐れは、水やりのしすぎで根っこが弱り、株全体が弱って枯れてしまいます。日照不足は、葉の色を悪くするだけでなく、株全体が弱り、結果葉が落ちて枯れてしまうことにつながります。
また、クロトンは株が古くなってくると、下葉が落ちてくることがあります。下葉が落ちて枝だけになっても、株自体は生きているので安心してください。
そこで、株元と地面の境目の茎を刈り取る(切り戻し)をすることで春になるとまた刈り取った部分から新芽が吹き出し、葉が増えていきます。
クロトンの育て方についてよくある質問
クロトンには毒性があるって本当?
クロトンの茎を折ると、白い樹液が出ます。この樹液には「ジテルペンエステル」という成分が含まれており、これは人の皮膚に付着すると皮膚がかぶれたり、ペットや小さな子どもが誤って口に入れると中毒症状を起こすことがあります。
クロトンの茎を切るなど作業をするときは手袋をして、ペットや乳幼児の手のふれない場所に置くなど注意しましょう。
クロトンはどれくらい大きくなるの?
クロトンは生育環境が整い、剪定しないままにしておくと、葉が繁り3mほどまで大きくなるといわれています。ただし、樹高は50cm程度までしか大きくならないものもあり、どれくらい大きくなるかはクロトンの品種によって違いがあります。
クロトンの葉の色のきれいに維持する方法は?
クロトンの葉の色が薄くなっている原因は、たいてい日光量の不足です。きれいな葉色を保つためにも、できるだけ日当たりのいい場所を探してみましょう。
クロトンが枯れるのを防ぐには日当たりが大事!
Photo by juntano802さん@GreenSnap
クロトンを元気に育てるポイントはずばり、「寒さ対策」「水やり」「日当たり」とこの3つにつきます。できるだけ午前中のやわらかな日差しに当て、夏場と冬場の気温の差を少なくし、水やりの頻度を工夫しながら育てましょう。