【クロッカスの育て方】植え付けの方法や咲かないわけを紹介
2023/12/21
クロッカスの基本情報
科・属 | アヤメ科クロッカス属(サフラン属) |
分類 | 球根植物 |
植え付け時期 | 10〜11月 |
開花時期 | 2〜4月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
クロッカスとは
Photo by タラさん@GreenSnap
クロッカスは、アヤメ科クロッカス属の球根植物で、2〜4月頃に色彩のはっきりした小ぶりの花を咲かせます。草丈は5〜10cmほどと小さな植物なので少ないスペースで楽しめ、ヒヤシンスのように水栽培もできます。
クロッカスの花色は、黄や白、薄紫色などさまざまで、葉は松葉のように細いのが特徴です。また、丈夫で植えっぱなしでもよく育ちます。
クロッカスの育て方
日当たり
クロッカスは十分な日当たりのある場所を選ぶのが大切です。地上部のない時期は日陰でも問題ないですが、目が出て葉がある期間は、半日以上は日のあたる場所で育てます。
日当たりが悪いと、球根が太らずに翌年の花つきに影響が出ます。
水やり
地植えの場合は、植え付けたあと根付くまでの1ヶ月間は、土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。根付いたあとは、基本的に水やりは必要ありませんが、冬に1週間以上雨の降らないときには水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、乾燥気味に育てて、土の表面がよく乾いたらたっぷりと水やりをします。
開花時期には、花に水がつかないように株元から水やりをしましょう。花に水がつくと痛みやすくなります。
植え付け
クロッカスの植え付けは、10〜11月が適期です。地植えの場合は、深さ30cmほど掘り起こして、腐葉土を3割ほどと緩効性肥料を規定量混ぜ込みます。そして、深さ5cmほどの穴に5〜8cmほどの間隔で球根を植えて、たっぷり水をやります。
鉢植えの場合は、4号鉢に球根4〜5個ほど、5号鉢に5〜6個ほどを目安に植え付けます。株間は3〜5cmほどでよいですが、できるだけ空けたほうが翌年咲きやすくなります。
用土
クロッカスは、水はけのよい土壌を好みます。鉢植えでは、市販の草花用培養土が使えます。また水栽培でも容易に育てることができます。
肥料
肥料は、植え付けのときに元肥として緩効性肥料を規定量、土に混ぜ込んでおきます。また、開花後すぐにカリ成分の多い粒状化成肥料や液体肥料を追肥し、球根の成長を促します。
切り戻し・剪定
クロッカスを育てるうえで剪定は必要ありません。
夏越し・冬越し
クロッカスにとって夏は休眠期にあたり、6月頃になると地上部が枯れ、球根だけになって夏越しをします。そのまま植えっぱなしでも問題なく、翌年も花を咲かせてくれるでしょう。掘り上げる場合は、球根を涼しい場所で保管し、10月になったら植え付けます。
冬越しについては、耐寒性が強く雪が積もっても問題なく育ちます。
病気・害虫
クロッカスは、病気や害虫の心配はほとんどありません。水はけが悪くて多湿になると、軟腐病などで球根が腐ってしまうので注意してください。
植え替え
クロッカスは基本的に植えっぱなしで大丈夫ですが、球根が詰まってきたら分球をかねて、6月頃に掘り上げましょう。
古い球根の上にできた新しい球根を、清潔なカッターで切り分け、小さいものや変色しているものを取り除き、風通しのよい場所で乾燥させます。夏の間は冷暗所で保存して、10月になったら植え付けます。
クロッカスの育て方まとめ
クロッカスは、一年を通してお手入れも少なくよく育ってくれるので、初心者におすすめの草花です。また葉はとても細くて地面の近くに花を咲かせるので、群生させると一面が花でいっぱいに埋まるようで美しいですよ。
今回の記事を参考にぜひクロッカスを育ててみてくださいね。