【サルスベリの育て方】苗木の植え方や挿し木の方法なども解説
2023/8/21
サルスベリの基本情報
科・属 | ミソハギ科・サルスベリ属 |
タイプ | 多年草 |
植える時期 | 3〜4月、10~11月 |
開花時期 | 7〜9月 |
育てる環境 | 日当たりがよく風通しのいい場所が適している。 |
肥料 | 12~2月に寒肥として有機質肥料を株の周りの土に施す。 |
剪定時期 | 1~3月中旬 |
サルスベリの育て方
Photo by マユさん@GreenSnap
日当たり
サルスベリを育てるには、日当たりがよく風通しのいい場所を選びましょう。日光が当たらない場所では、花が咲かなくなる可能性があります。耐暑性があるので、夏場でも日が当たる場所で問題ありません。年間通して日当たりがいい場所がおすすめです。
土づくり
地植えの場合は水はけがいい場所を選び、植え付ける数週間前に堆肥を混ぜておきましょう。鉢植えの場合でも、水はけがいいのであれば特に土は選びません。市販の培養土や、赤玉小土と腐葉土を混ぜ合わせた土などでいいでしょう。
水やり
地植えでも鉢植えでも、植え付けてから1年未満の場合は、土の表面が乾いていれば水やりを行います。
地植えの場合は自然の降雨のみで育てられます。鉢植えは引き続き、土が乾いていれば鉢底からあふれるくらいたっぷりと水を与えましょう。夏場に水切れになると、開花や花持ちに影響が及ぶので注意してください。
肥料
地植えの場合は植え付ける前に、堆肥を土に混ぜ込んでおきます。鉢植えであれば、化成肥料を混ぜ込みましょう。追肥は寒肥として2月頃に、有機質肥料を株元周辺に埋めておきます。
寒肥は、土壌改良や新芽や花芽の生育に役立ちます。そのほかに肥料は必要ありませんが、花が開花する7~9月頃にお礼肥を行うと、開花で疲れている株を元気づけ、健康状態を保つことができます。
剪定・切り戻し
サルスベリは年2回の剪定が必要であり、放置すると6~7mほどの高さまで成長します。横枝も大きく張り出し、台風などの影響があると強風によって転倒してしまうかもしれません。また、サルスベリはうどんこ病やカイガラムシの被害に遭いやすいので、剪定を行い風通しをよくする必要があります。
1度目の剪定は花が終わった10月下旬頃に行い、2回目は落葉期にあたる11~3月頃がベストです。早春から初夏の剪定は適していなので、避けるようにしてください。
夏越し・冬越し
暑さに強いサルスベリは、夏の間は放任しておいてもよく育ちます。そのため、とくに夏越しの対策をする必要はありません。植え付けてから1年未満の場合は、水切れを起こさないように注意しましょう。
一方で、耐寒性は弱く、地植えで冬越しができるのは東北地方より西にある地域です。東北より北の地域では地植えでの冬越しが難しいため、サルスベリを育てるなら鉢植えにして、冬の間は室内に移動させることをおすすめします。
植え替え
地植えの場合は植え替えをする必要はありません。鉢植えで育てている場合は、2年に1度の植え替えがおすすめです。植え替えは休眠期に入る10~11月か、休眠期が終わる3~4月頃に行いましょう。
サルスベリを大きくしたい場合は、一回り大きな鉢に植え替えます。サイズを変えたくないのであれば、今と同じ大きさの鉢に植え替えましょう。植え替えるときは、周りの土を3分の1ほど落として新しい土で植えてください。
サルスベリの増やし方
サルスベリは「挿し木」でたくさん増やすことができます。挿し木は3~4月の「休眠枝挿し」と、7~8月中旬の「緑枝挿し」の2度の時期にできます。 休眠枝挿しの挿し穂は、葉が落ちた枝を切り取ります。時期が成長期ではないため、発根に時間がかかります。
サルスベリは寒さに弱いため、ビニールで防寒対策をすると安心です。 緑枝挿しの挿し穂は、春に芽吹いて新しく伸びた枝を使いましょう。また暑い時期なので、水切れを起こさないように注意してください。
サルスベリを庭木として育ててみよう
ピンクや赤、白などの彩り豊かな花を咲かせるサルスベリは、夏の庭を明るくしてくれます。豊富に種類がありますが、初心者の方でも育てやすいものばかりです。
開花時期が長いことも魅力であり、秋以降は紅葉を楽しめるので、ぜひ育ててみてくださいね。