【コスモスの育て方】種まき時期やプランターの植え方を解説
2024/9/26
コスモスの基本情報
科・属 | キク科コスモス属 |
種まき時期 | 4〜7月 |
開花時期 | 6〜11月 |
育てる場所 | 日当たりと水はけ、風通しのよい場所 |
水やり | 4~11月の間は必要 |
肥料 | 必須ではない |
初心者でも育てやすい!コスモスとは?
Photo by いたひでさん@GreenSnap
コスモスとは、秋の花として知られるキク科コスモス属の一年草です。暑さに強く丈夫で、こぼれ種から開花することもあり、初心者でも種まきから育てやすい花といわれています。
ピンク色や白色、黄色など花色は豊富で、咲き方も八重咲きやストロー咲きなどいくつもあります。コスモスの葉は小さくて細く、枝分かれしていることが特徴です。
コスモスの種まき時期
コスモスの種まき時期は4〜8月頃です。品種ごとの開花時期によって下記の一覧を参考にして見てください。発芽温度は18〜23度です。
- 夏咲き品種:4〜7月
- 秋咲き品種:8月
- 早咲き品種:花を咲かせたい3ヶ月前
コスモスの種まき方法
ポリポットに種まきする場合
- ポリポットに市販の種まき用土をいれる。
- ポリポット1つにつき、3〜4粒の種を2〜3cm離して種まきする。
- 土を1cmほど被せて水やりする
- その後も土が乾燥しすぎないよう、発芽するまではよく水やりする。
花壇に種まきする場合
- 花壇や庭の土をよく耕しておく。
- 深さおよそ1cm、幅2cmほどの浅い溝をつくる。
- 種が重ならないように種まきする。
- 土を1cmほど被せたら水やりをする。
- 発芽し本葉が3〜4枚になったら間引きし、その後2回ほど間引きを繰り返して株間が15〜20cmになるようにする。
上記は筋まきという方法ですが、コスモスはばらまきという種まきの方法でも育てられます。種をできるだけ重ならないようにばらまくようにまき、土を1cmほど振りかければ完了です。
筋まきは規則正しく、ばらまきでは自然的で無造作に育つイメージをするとよいでしょう。
コスモス苗を植える時期
コスモスの苗を植える時期は、4〜9月頃です。ただし、梅雨時期や真夏の8月などは避けましょう。
苗から購入して育てる場合は、その苗が出回り時期に植えれば問題ありません。種から育てて苗を植え替える場合は、
コスモス苗の植え方
苗の植え方は簡単で、プランターでも地植えでも方法はほぼ変わりません。
- 苗がそのまま埋まるくらいの深さの穴を20cm間隔で掘っておく。地植えなら畝を起こしておくとよい。
- ポットから苗を優しく取り出し、根鉢(根と周りについた土)を崩さずに植える。
- 隙間を土で埋め戻し、たっぷりと水やりをする。
ただし、コスモスは品種によって草丈もさまざまで、品種ごとに株間も違うことが多いです。そのため、品種ごとに株間を調整しながら植え付けをしましょう。
コスモスの育て方
日当たり・育てる環境
コスモスは一年を通して日当たりや風通し、水はけのよい場所で育てると元気よく育ちます。
日陰がちな場所で育てると梅雨時期や台風時期に湿気気味になり、根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。
水やり
水やりは種まきや苗を植えた直後は、たっぷりと水やりをし、乾燥させすぎないようにしてください。
生育が安定してきたら、鉢やプランターで育てているなら土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいまでましょう。地植えなら晴れの日が続かないかぎりは水やりの必要はありません。
花が咲きはじめたら、徐々に水やり頻度を減らしていきます。
肥料・追肥
コスモスは肥料をあまり必要としません。肥料は控えめに与え、5〜8月頃に草花用の緩効性肥料又は液料を適宜施しましょう。
摘心・支柱立て
コスモスは植える時期が早ければ早いほど、草丈が高く成長していきます。あまり高くしたくない場合は、摘心という茎の先端の芽を摘み取る手入れをすることで、茎が分岐するようになって草丈を抑えられます。
摘心をする時期は、本葉が6枚ついたタイミングがベストです。その後も、茎を分岐させたい位置で摘心をすると、脇芽が伸びて花数も増えます。
また、コスモスは草丈が1mになる品種もあり、台風などの強風の影響を受けやすいです。そのため、50cmになる頃には支柱を立てて紐を張り支えをつくっておくと安心です。
コスモスの育て方についてよくある質問
コスモスは種まきから何ヶ月で開花しますか?
コスモスは種まきから約3ヶ月ほどで花を咲かせます。咲かせたいタイミングから逆算して、種まきをするとよいですが、夏咲き品種か秋咲き品種かを確認しておきましょう。
コスモスはプランターでも育てられる?
コスモスの楽しみ方はいくつもあり、プランターでも育てることができます。深鉢タイプの幅60〜70㎝ほどのプランターに、2〜3株を目安に植えましょう。株間は20㎝ほど空けて、植え付けるとよいです。
また、コスモスはそのまま育てると、高さ2mほどまで成長します。そのため、見栄えよくするために、支柱を使いましょう。
コスモスを鉢植えで育てるには?
コスモスを鉢植えで育てる場合は、6号以上の鉢を用意します。一年草なので植え替える必要はなく、手間もかかりません。コスモスの花が咲き終わったら、翌年の春~夏頃に新しい苗を植え付けます。
コスモスの鉢植えは1株でも楽しめますが、いくつかのコスモスの品種を寄せ植えすると雰囲気もガラリと変わります。また、鉢植えは移動しやすく、室内でも育てることができますね。そのため、草丈が低いコスモスの品種なら、室内でも観賞が楽しめますよ。
コスモスの花が終わったらどうすればいい?
コスモスは花が終わってそのままにしておくと種をつけ、枯れてしまいます。翌年もコスモスを楽しむために、種を採取しておくとよいです。黒い種ができたら、晴れた日に花首ごと摘み取ってください。
採取したコスモスの種は、日陰で数日乾燥させて紙袋などに入れ、翌年まで保存しましょう。
コスモスは休耕田の雑草対策になる?
休耕田とは一時なにも植えず休ませている田畑のことをいいます。休耕田は放っておくとすぐに雑草だらけになってしまうため、その雑草対策としてコスモスを植えることもあるようです。
コスモスはとても丈夫で、荒れ地のような場所でもたくましく育ってくれます。広大な田んぼに、一面のコスモスが咲く光景を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
コスモスはきれいで手間もさほどかからないため、田んぼが荒れるのを防ぐ目的で植えるそうです。
コスモスの種まき時期は早すぎないのが◎!
Photo by カシミールさん@GreenSnap
コスモスは、秋風に揺れるピンク色や白色の花がかわいらしいですよね。丈夫で育て方も簡単なので、初心者の方にもおすすめの花です。
生育旺盛なので、秋に花を楽しみたい方は遅めに種まきをするといいでしょう。地植えや鉢植え、プランターなどで、さまざまな品種と寄せ植えしてみてください。
ちなみに草丈が短い品種なら、室内でも育てられます。最近ではチョコレート色のようなコスモスの品種もあるので、どの品種を育てようか迷ってしまいそうですね。興味があれば、ご自宅のお庭などでコスモスを育ててみてはいかがでしょうか。