【パクチーのプランター栽培】種まきから収穫までの育て方ガイド
2024/8/15
パクチーの基本情報
科・属 | セリ科コエンドロ属 |
種まき時期 | 3〜5月、9〜10月(生育適温:20℃前後) |
収穫時期 | 3〜6月 |
栽培場所 | 水はけのいい半日陰 |
水やり | 鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり |
耐暑性 | 弱い |
パクチー栽培は種まきの成功がポイント!
Photo by だいすけちゃんさん@GreenSnap
パクチーとは別名コリアンダーともよばれ、葉や茎に独特な香りがあり、エスニック料理や中華料理などに欠かせないハーブとして知られています。
パクチーの葉は1~2cm四方くらいでヒラヒラしているのが特徴です。種をまいてから2か月ほどで収穫できますが、種の発芽に少し時間がかかることが多いです。
種まきさえ成功すれば、あとの栽培は手間も少なく簡単です。ただし、1年ごとに植え替えて、株を更新します。また、パクチーは室内栽培も可能です。
パクチーの育て方(プランター栽培)
日当たり
パクチーは基本的には日当たりのいい場所を好みますが、耐暑性が弱いため、夏は半日陰となる場所で栽培するといいでしょう。
用土
パクチーは水はけのいい、弱酸性〜中性の土を好みます。市販のハーブ用培養土などを用いましょう。
種まき・植え付け
パクチーの種まき時期は、3〜5月もしくは9〜10月頃が適期です。パクチーの種の発芽には、気温20℃ほどが必要となります。 このくらいの気温になったら、プランターに直にすじまきしましょう。
なお、種をまくときは土に浅いくぼみをつくり、種をまきます。種が完全に隠れないように、ごく薄く土を被せていきます。
※水やりで種が流れないために、あらかじめ土を湿らせておくといいでしょう。
間引き
生育の悪いものは都度間引きながら、最終的には株間15cmほどになるように調整します。 なお、パクチーの根っこの性質上、深さが20㎝以上あるプランター容器を選ぶといいでしょう。
水やり
プランター栽培の場合は水切れしやすいため、土の表面が乾いたら都度たっぷり水やりしましょう。
肥料・追肥
パクチーは種まきから収穫までの期間が短いため、特に追肥は不要です。
葉の色が悪いときや葉の収穫を繰り返し楽しみたいときのみ、液体肥料などを既定の濃度に薄めて与えましょう。
収穫
パクチーの収穫時期は3〜6月頃です。
葉が伸びて20cmくらいになったら収穫可能です。パクチーの収穫のコツは、外側の葉から摘み取ることです。
パクチーはひとつの株にどんどん葉が繁っていくため、茎が硬くなる前に収穫すると味も劣りません。
病気・害虫
パクチーはうどんこ病などを発症しやすいほか、アブラムシやハダニ、カメムシなどの害虫にも注意が必要です。
パクチーの育て方カレンダー

パクチー栽培のサイクルは、以下の通りです。
3〜4月(気温20℃以上)頃に種まきをし、生育の悪い苗を間引きながら、4〜5月(本葉5枚)頃までに株間15cmほどに調整する。必要であれば、この頃から収穫直前まで液肥を薄めて与えても良いです(必須ではない)。 6〜11月(草丈20cm)になったら、枝先についた若葉から随時収穫していきます。
パクチーの育て方についてよくある質問
パクチーの花が咲いたらどうする?
パクチーの花が咲くとその後種をつけます。そうなると、そちらに栄養成分が取られてしまい、次第に株自体が枯れてしまいます。
パクチーを長く収穫するためにも、花が咲き始めたらすぐに摘み取りましょう。
パクチーを種まきから栽培するのはむずかしい?
パクチーの種まき後、発芽させるのが難しいといわれることがあります。それは、市販されているパクチーの種は殻がついたままのことが多く、その殻が硬いので、発芽に2週間程度かかるからだとされています。
パクチーの種の発芽率を上げるにはどうすればいい?
パクチーの種まき前日に、種を一晩水に浸け、種に十分に吸水させておくことで発芽率が上がります。
また、パクチーの種は好光性種子といって、発芽に光が必要な性質をもっています。そのため種まき後は、土を薄く被せることが重要です。
パクチーの種まきから収穫までの日数はどれくらい?
パクチはだいたい、種まきから約2か月経った頃に収穫時期を迎えます。
パクチーの地植えの育て方はどう違う?
パクチーを地植えで育てる場合も、プランター栽培とほぼ同じです。
ただし、地植えでパクチーを育てる際は、基本的には水やりは不要です。長期間、雨が降らず乾燥する場合や夏場気温が高く、土が乾きやすい場合のみ、1~2週間に1回の頻度でたっぷりと水やりをします。
また、庭土にあらかじめ苦土石灰を少しまいて酸度調整をしておくとなおいいでしょう。
パクチーの種の収穫方法は?
パクチーの種を採取する場合は、花芽を残して花を咲かせる必要があります。
花が終わってしばらくすると、実がつきます。これを乾燥するまで放置し、茶色くなったら株ごと刈り取ります。風通しのいい日陰などで、翌年まで保管しておきましょう。
あるいは、スパイスとして種を用いるのもおすすめです。
パクチーをおうちで栽培してみよう!
Photo by こじゅわいさん@GreenSnap
エスニック料理や中華料理などに欠かせないパクチー。独特な香りや料理の彩りを楽しみたいという方はぜひ育ててみましょう。種まきは少しコツや手間がかかりますが、十分に吸水させることがポイントです。