【菊の育て方】初心者向け?植え替えの時期は?
2024/2/28
菊の基本情報
科・属 | キク科キク属 |
分類 | 宿根草 |
植え付け時期 | 4〜6月 |
開花時期 | 9〜11月 |
置き場所 | 日当たりのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
菊とは
Photo by しぶちゃんさん@GreenSnap
菊は、キク科キク属に属する中国原産の宿根性で、奈良〜平安時代に日本に伝わり、江戸時代には品種改良が盛んに行われました。この頃に品種改良されたものを「古典菊」と呼び、ヨーロッパで品種改良されたものは「洋菊」と呼ばれます。このほか、花のサイズから、9cm未満の小菊、9〜18cmの中菊、18cm以上になる大菊に分けられます。
菊の開花時期は、9〜11月で、花色は赤や黄、白、紫、緑、茶、複色など豊富です。また、品種によって草丈は15〜100cm、咲き方も多様なので、ご自宅のお庭にあった菊を選ぶことができます。
菊の育て方
日当たり
菊は、一年を通して日当たりのよい場所で育てます。ただし、暑さの厳しい夏は生育が鈍くなるので、半日陰や明るい日陰で育てるとよいです。
水やり
菊の水やりは、土の表面が白くしっかり乾くまで待ってからたっぷりと水やりをします。根腐れを防ぐため、湿っているのに水を与えるのは避けましょう。
一方で、つぼみができ始めた頃から開花時期は、水切れを起こすと、花つきや花もちが悪くなるので注意してください。
植え付け
菊の植え付けは、4〜6月が適期で、根鉢を軽く崩して植え付けます。地植えの場合は、株間を20〜40cmほど空けてください。鉢植えの場合は、6〜7号サイズの鉢がおすすめです。
用土
菊は、通気性と肥料もちのよい腐葉土を多く含んだ弱酸性の土を好み、キク専用の土や赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の配合土が使えます。地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を2割ほど混ぜ混んでおきます。
肥料
菊の肥料は、植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。追肥は、生育期の3〜10月に月1回、緩効性化成肥料を与えます。
菊の肥料には、花の生育に効果のあるリン酸の多い肥料がおすすめです。また、9月上旬ごろ株に勢いがないようであれば、液体肥料も追肥するとよいです。
支柱・仕立て
大輪の品種には、風などで倒れないように支柱を立てましょう。
切り戻し・剪定
一般的な秋咲きの菊は、花後に株元から3〜5cmほどの高さで切り戻しをしましょう。また、洋菊は4〜7月に摘心や切り戻しをすることで小さく育てることができます。
夏越し・冬越し
菊は、耐暑性と耐寒性ともに優れており、夏越しや冬越しの作業は必要ありません。ただし、暑さの厳しい夏は生育が鈍くなるので、半日陰や明るい日陰で育てるとよいです。
病気・害虫
病気は、うどんこ病や灰色カビ病に注意します。多湿の状態が続くと発生しやすくなるので、日当たりと風通しのよい場所で育てて予防します。また、泥の跳ね返りを防ぐためにマルチングするのも効果的です。
害虫は、ハダニやアブラムシに注意し、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
植え替え
菊の植え替えは、4〜6月が適期です。1〜2年に1回、一回り大きい鉢に植え替えます。また、菊は同じ土壌で育てていると病害虫の被害にあいやすいため、地植えの場合でも植え替えをするようにしてください。
菊の育て方についてよくある質問
菊は植えっぱなしでも育つ?
菊は植えっぱなしでも育ちますが、花つきが悪くなったり、病害虫の被害に遭いやすくなります。定期的に植え替えや花がら摘み、切り戻しなどのお手入れをすることで、より美しい花を楽しむことができます。
菊の育て方まとめ
Photo by Atomさん@GreenSnap
菊はとても美しく存在感のある花が人気で、丈夫なので初心者にもおすすめの草花です。品種によって草丈や咲き方などさまざまなので、お庭のすきまを彩りたいときに活躍してくれますよ。
ぜひこの記事を参考に菊を育ててみてください。