【サクランボの育て方】剪定の時期や仕方は?家庭栽培におすすめの品種は?
2024/3/5
サクランボの基本情報
科・属 | バラ科サクラ属 |
植え付け時期 | 12~3月 |
剪定時期 | 2月、5月、7月 |
収穫時期 | 5~7月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:不要/追肥:必要 |
サクランボとは
Photo by のんちゃんさん@GreenSnap
サクランボは、バラ科サクラ属の落葉低木で、真っ赤な艶のある果実をつけます。樹高は1〜3mほどに成長し、3〜4月にかけて桜に似た白い花を咲かせて、初夏には赤や黄色の甘い果実を付けます。
一般的に流通している品種は甘果オウトウで、自家不結実性の品種です。中国オウトウは、自家結実性で栽培難易度もやさしいのでおすすめです。そのほか、酸果オウトウは自家結実性性の品種で家庭栽培に向いていますが、果実に酸味があるのが特徴です。
サクランボの育て方
日当たり
サクランボは日当たりと風通しのよい場所で育てます。生育適温は7〜21℃で、暖地よりも寒冷地の方が栽培に向いています。また花を咲かせるためには、冬の寒さに当てておく必要があります。
植え付け
サクランボの植え付けは、12〜3月が適期です。鉢植えの場合は1〜2回り大きな鉢に、地植えの場合は一回り大きい植え穴を掘って植え付けます。植え付けたあとは、たっぷり水やりをして土に馴染ませましょう。
用土
サクランボは、水もちと水はけのよい土を好みます。市販の野菜用培養土や赤玉土7:腐葉土3、またはバーク堆肥3の配合土が使えます。
肥料
サクランボの肥料は、地植えの場合は2月と10月に、鉢植えは2月と5月、10月に有機肥料または速効性化成肥料を与えます。若木には、窒素は少なめに与えましょう。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。地植えの場合は、降水に任せてよいですが、夏に日照りが続いているときは水やりをしましょう。
剪定・整枝
サクランボの剪定は、2月と5月、7月に分けて行います。2月の剪定は細い枝や不要な枝を切り落とす間引き剪定を、5月は新梢を切り落とし、7月は強剪定をして樹高や樹形を整えます。
受粉・摘果
サクランボの一般的な品種は自家不結実性のため、別の品種を植えて、花が咲いたら筆や綿棒を使って人工授粉をしましょう。
花が終わって実がつき始めたら、摘果をすることで果実の味がよくなります。一箇所につき2〜3個の実を残して摘み取ります。小さな実や傷んでいる実、日当たりの悪い場所の実を優先的に摘み取ってください。
収穫
サクランボの収穫は5〜7月が適期で、花が咲いてから2ヶ月ほどで収穫ができます。果実の全体が赤く色付いたものから摘み取りましょう。
収穫時期が梅雨と重なっており、雨に当たると果実が割れてしまうので、雨よけをしておきましょう。
夏越し・冬越し
サクランボは暑さにやや弱いため、夏の直射日光は避けて、明るい日陰に移動するか、遮光ネットで日当たりを調整しましょう。
冬は、基本的に屋外で管理して、寒さに当てるようにしましょう。ただし、氷点下の日が続くようであれば、暖房のついていない室内で管理してください。気温5〜10℃の場所に3ヶ月ほど置くことで春に花が咲きます。
病気・害虫
サクランボは、病害虫に弱い性質があり、病気は灰星病や胴枯れ病、褐斑病に注意します。害虫は、アブラムシやカイガラムシ、シンクイムシに注意します。いずれも市販の薬剤を散布して、予防しておきましょう。発生した場合も薬剤を使ってすぐに対処してください。
また収穫時期には、カラスなど鳥の被害に合わないように、鳥よけネットを被せておきましょう。
植え替え
サクランボの植え替えは、12〜3月が適期です。鉢植えの場合は、2〜3年に1回、一回り大きい鉢に植え替えし、根詰まりを防ぎましょう。
サクランボの育て方についてよくある質問
サクランボの木は何年したら実る?
サクランボは、苗を植え付けて4年目ごろから花を咲かせて実をつけます。また、成木になるまでには10年かかるといわれています。実がなるまでの期間が長いため、植え付ける地域や環境にあった品種をしっかり選ぶようにしましょう。
サクランボの育て方まとめ
Photo by プリンさん@GreenSnap
サクランボは結実までの期間も長く、自家不結実性なので栽培難易度は高めです。自家結実性の品種を選べば、別々の品種を育てる必要もないので手間が減って、初心者の方にはおすすめですよ。
ぜひこの記事を参考にサクランボを育ててみてくださいね。