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【ケイトウの育て方】冬越しはできる?こぼれ種でも育つ?

2023/5/12

ケイトウの基本情報

科・属 ヒユ科ケイトウ属 (セロシア属)
タイプ 一年草(原産地では多年草)
植える時期 4~5月(暖地では9月頃も可能)
開花時期 6〜10月
置き場所 暖かく日当たりのよい場所
肥料 花が咲いている時期は週1回程度、液肥を与える。
冬越し 室内の日当たりのいい場所に移動し、水やりは土の表面が乾いたらたっぷり(耐寒温度:10℃)。

ケイトウとは

ケイトウ 赤Photo by Mマリリン凪翔Mさん@GreenSnap

ケイトウは花の形がニワトリのとさかに似ていることから名付けられた植物です。

昔ながらの形のトサカケイトウの他、丸くて豪華な花を咲かせる久留米ケイトウや、ふさふさとした円錐形の花が咲く羽毛ケイトウ、ろうそくのような形の花が咲くノゲイトウなどの品種があります。

開花時期が長く、初夏から晩秋まで楽しめるお花です。

ケイトウの育て方

ケイトウ 鉢植えPhoto by qooさん@GreenSnap

日当たり

ケイトウは日当たりのいい場所を好みます。

用土

ケイトウは水はけのいい土を好み、酸性の土を嫌います。

庭土は酸性よりであることが多いため、地植えにする場合は植え付け前に苦土石灰をまいて中和させておきましょう。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題ありません。

植え付け

ケイトウは種まきから育てることもできますが、移植を嫌うため、初心者には苗からの栽培がおすすめです。

植え付け時期は4〜6月頃が適期です(暖地では9月頃の秋植えも可能です)。十分に気温が高くなってきてから、直接鉢や花壇に植え付けましょう。

水やり

植え付け直後は土が乾燥しないようにたっぷり水やりをします。ただし、根が定着してくれば、そこまで神経質に水やり頻度を調整する必要はありません。

肥料・追肥

元肥として土に緩効性肥料を混ぜておくといいです。元肥を与えていれば、特に追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、花つきが悪ければリン酸の比率が高い緩効性化成肥料を少量与えてもいいでしょう。

病気・害虫

ケイトウは比較的病害虫に強い花です。

ケイトウの冬の育て方(冬越し)

ケイトウは原産地では多年草ですが、寒さに弱く、日本のような気候では花が終わると枯れてしまうため、一年草として扱われます。

冬の間も花を楽しみたい場合は秋に出回る苗を購入し、鉢植えで育てましょう。ただし、寒冷地域での開花はむずかしいでしょう。

最低気温が10℃以下になる前に室内に取り込み、室内では15℃以上を保つようにします。暖房器具の近くや暖房の風が直接当たる場所を避け、日当たりのいい場所に置いてください。

冬も、水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと。花が咲いていれば肥料を少量与えます。うまくいけばクリスマス頃まで花を楽しめますよ。

ケイトウの育て方についてよくある質問

ケイトウの種まき後に覆土は必要ですか?

ケイトウの種は明るいと発芽しません。また、種が小さく風で飛ばされやすいので、種まきをしたら必ず覆土しましょう。土をかけすぎても芽が出てこられないので、覆土は種の上に薄くさらさらとかけるくらいにします。

育苗ポットやプランターに種まきして日陰で管理し、芽が出たら日当たりのよい場所に移動するとよく発芽します。

地面に直接撒くこともできますが、光の管理が難しいと感じる場合は上記の方法がおすすめです。

ケイトウは根が傷つけられるのが嫌いなので、育苗ポットで育てた場合は根をほぐさずに定植してください。

発芽適温は25℃前後。十分に気温が上がってから種まきをしましょう。

ケイトウはこぼれ種からも育ちますか?

ケイトウはこぼれ種からでも育ちます。

晩秋に咲いた花の花がら摘みをせずに、植えっぱなしにしておくと種ができて、地面に落ちます。冬に枯れたケイトウを抜き、そのままにしておくと次の夏に芽が出てきます。

種取りをしたい場合は、茶色く乾燥した花を切り取って、優しくトントン叩くと黒い種が落ちてきます。その種を封筒などに入れ、冷蔵庫などの暗く寒い場所で保管しておきましょう。

採取したタネをまいても、元の株と同じ花が咲くとは限りませんが、初夏に1つ前の段落に記載した方法で種まきすると翌年もケイトウの花を楽しめますよ。

ケイトウは摘心すべきですか?

ケイトウの花をたくさん咲かせたい時は、摘心や花柄摘みをしましょう。ケイトウの上部を節の少し上で切ると、脇芽が育って花の数が多くなります。

花の数が多くなると大きな花は咲かなくなってしまうので、トサカケイトウや久留米ケイトウなど、大きな花を咲かせたい品種にはあまり向きません。羽毛ケイトウやノゲイトウなど、小さな花をたくさん咲かせて楽しむ品種は摘心がおすすめです。

ケイトウは花が長持ちするので花柄摘みのタイミングが難しいかもしれませんが、花の色があせてきたら、花の下の節の部分で切り取りましょう。

ケイトウの冬越しは寒冷地以外ならできる!

ケイトウ ピンクPhoto by 薔薇のなまえさん@GreenSnap

さまざまな品種があり、個性的な形のケイトウは眺めているだけでも楽しいお花です。

花壇や寄せ植えで楽しむ以外にも、切り花やドライフラワー、スワッグとしても楽しむことができます。ケイトウはドライフラワーにしてもあまり色があせないため、長く楽しめるのも嬉しいですね。

蒸れに気をつければ丈夫で育てやすいので、初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。冬に開花を楽しむ場合は、できるだけ暖かい環境で管理してあげましょう。