【カサブランカの育て方】植え替えの時期は?球根は植えっぱなしにできる?
2024/3/21
カサブランカの基本情報
科・属 | ユリ科ユリ属 |
分類 | 球根植物 |
植え付け時期 | 10~11月 |
開花時期 | 6~8月 |
置き場所 | 半日陰や明るい日陰 |
肥料 | 元肥:必要/追肥:必要 |
カサブランカとは

Photo by uuさん@GreenSnap
カサブランカは、ユリ科ユリ属の球根植物で、純白の大輪の花を咲かせる「ユリの女王」と称されます。6〜8月にうつむいたように花を咲かせ、花粉はオレンジ色で大きく、強い芳香があるのが特徴です。
最近では、白色の大輪のユリや、色がピンクや紫など大輪であればカサブランカとして流通していることがありますが、厳密にこれらはカサブランカではないため、育てる際に性質が異なる場合があるため注意してください。
カサブランカの育て方
日当たり
カサブランカは、長時間の直射日光や西日が苦手なため、半日陰や明るい日陰で育てます。午前中に日があたり、午後には日陰になる東側に置くのが理想的です。
水やり
カサブランカは乾燥に弱いので、とくに開花時期の夏は水切れに注意しましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。発芽していなくても水やりをしましょう。
また、地植えの場合は、発芽して株がしっかりしたら水やりは降水にまかせて、乾燥が続くようであれば水やりをします。
植え付け
カサブランカの植え付けは、10月〜11月が適期です。植え付けは、球根4個分の深さに植えて土を被せ、株間は20cmほどあけてください。
用土
カサブランカは、水はけのよい土を好みます。市販の草花用培養土や赤玉土中粒6:腐葉土3:パーライト1の配合土が使えます。
地植えの場合は、植え付け2週間前に苦土石灰を混ぜ、1週間前に腐葉土を混ぜて土づくりをしておきましょう。
肥料
カサブランカの肥料は、植え付けの際に元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。追肥は、開花し始めた頃と、花の終わる頃に緩効性化成料を与えます。肥料は、市販の球根用肥料がおすすめです。
支柱・仕立て
カサブランカは大輪の花を咲かせるため、ひょんなことから花茎が折れてしまうことがあります。新芽が伸びてきたら、花が咲く前に支柱を立てておきましょう。
切り戻し・剪定
カサブランカの剪定は、花が咲き終わった花茎を切り落とします。また、秋ごろ気温15℃以下になったら地上部が枯れていき、休眠期に入ります。葉が完全に枯れてから、株元からカットしましょう。
夏越し・冬越し
カサブランカは暑さには強いですが、直射日光や西日には弱いため、明るい日陰や半日陰で管理してください。
冬は休眠に入り地上部が枯れてしまいますが、植えたままにして、土が完全に乾かないように水やりしましょう。
病気・害虫
病気は、球根軟腐病などに注意します。ユリ科の球根はウィルス性の病気になりやすく、多湿にならないように風通しのよい場所で管理してください。
害虫は、アブラムシに注意して、見つけたらすぐに駆除します。
植え替え
カサブランカの植え替えは9〜11月が適期で、葉が黄色く枯れ始めた頃に行います。鉢植えの場合は1年に1回、地植えの場合は2〜3年に1回、分球もかねて植え替えをしましょう。
カサブランカの育て方についてよくある質問
カサブランカは植えっぱなしにできる?
カサブランカは地植えであれば2〜3年植えっぱなしでもよく育ちます。ただし、3年目以降は連作障害を起こしやすいので、植える場所を移すか、新しい土に入れ替えましょう。
カサブランカの育て方まとめ

Photo by kuriさん@GreenSnap
カサブランカは、世界的にブームになったほど魅力的で高貴な花を咲かせ、切り花としても人気があります。育てるのは中級者向けといわれますが、ポイントをおさえればそこまで難しくないですよ。ただし、ユリ科の植物は猫にとって猛毒なので、猫を飼っている方は注意してくださいね。