【カーネーションの育て方】挿し木や植え替えの方法、枯れる原因も解説
2024/5/15
カーネーションの基本情報
科・属 | ナデシコ科ナデシコ属 |
植える時期 | 3~5月、9~10月 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所に置く |
水やり | 庭植えの場合は不要。鉢植えの場合はこまめに水やりする |
肥料 | 4~6月、10~11月 |
カーネーションとは
Photo by 雷藏くん✩.*˚さん@GreenSnap
カーネーションとは、春から初夏にかけて花が咲く多年草です。赤いカーネーションは、母の日のギフトとして使われることが多いですね。
主にスタンダードとスプレー咲きという2種類があり、咲き方によって雰囲気も変わります。カーネーションは地植えや鉢植え、切り花などで楽しむことが多いです。
カーネーションの育て方
Photo by かたかごさん@GreenSnap
育てる場所
カーネーションは日当たりと風通しのいい場所で育てましょう。また、高温多湿を苦手とするので、鉢植えの場合は雨に当てないように管理するとなおいいでしょう。
土づくり
水はけのいい土を好みます。また、酸性の土を嫌うため、地植えする場合は事前に苦土石灰をまいて土を中和しておくといいでしょう。鉢植えの場合は、市販の培養土でも問題ありません。
種まき
カーネーションの種まき時期は、9月頃です。寒冷地であれば、4~5月中旬頃に種まきすることもできます。
深さ1cmほどの溝を5cm間隔でつくり、その溝の中に種を1cm間隔でまき、軽く土を被せます。本葉が数枚出てきたら、5cm間隔ほどに間引いたり、移植したりしてください。
水やり
土が乾いてから水やりをします。なるべく葉に水がかからないように、株元へそっと水をかけましょう。
肥料・追肥
元肥として緩効性肥料を巻き、葉に元気がない場合は液肥などを与えてあげるといいでしょう。
摘花
3月上旬に出てくる新芽は、2〜3節を残して摘み取っておくと、枝数が増えて株が大きくなるので、花もたくさん咲いてくれるようになります。
病気・害虫
比較的病害虫の被害を受けやすいです。モザイク病や斑点病の発症、ハダニの発生などに注意してください。
カーネーションの冬の育て方(冬越し)
カーネーションの生育適温は10~25℃前後なので、鉢植えの場合は冬は室内に取り込んで管理するといいでしょう。日中は適度に日光に当てることで、元気よく育ちます。
地植えの場合は、ビニールトンネルをつくったり、ワラを株元に敷いたり、一時的に鉢に植え替えたりするのもおすすめです。
カーネーションの育て方についてよくある質問
カーネーションの花が終わったらどうする?
カーネーションは花が終わったら、半分ほどの高さに剪定します。その後、一回り大きな鉢に植え替え、緩効性肥料を月1回程度与えましょう。
カーネーションの植え替え方法は?
カーネーションの植え替え方法は、育て方によって変わるようです。ここでは、地植えと鉢植えの植え替え方法をそれぞれ紹介します。
・鉢植えの植え替え方法
1. 一回りほど大きな鉢を準備して、鉢底ネットと鉢底石を入れます。
2. 水はけのよい草花用培養土を鉢の3分の1ほど入れます。
3. 古い鉢からカーネーションの株を取り出し、根鉢を優しくほぐして土の上に置きます。
4. 新しい鉢に土を入れ、株と鉢の間には培養土を入れて割りばしなどで鉢の周りをつつきながら土を詰めます。
5. 鉢底からたっぷり流れ出るまで水やりをすれば、完成です。
・地植えの植え替え方法
1. 庭の土に規定量の堆肥と緩効性肥料を混ぜておきます。
2. 土を平らにならしたら、1〜2週間寝かせて土をなじませます。
3. 25cmほど間隔で株間を空け、ポットと同じ大きさくらいの植え穴を空けます。
4. ポットからカーネーションの苗を取り出して、根鉢を軽くほぐしましょう。
5. カーネーションの苗を植え穴に入れ、土で隙間を埋めます。
6. 最後に、たっぷりと水やりをします。
カーネーションは挿し木で増やせる?
カーネーションは挿し木で増やすことができます。挿し木の時期は、開花時期の春または秋が最適です。
挿し木の手順は以下の通りです。
1. 若い茎を10〜15cmほどカットします。
2. 先端の葉を数枚ほど残し、それ以外の葉は取り除きます。
3. 茎の切り口を数日間水に浸けます。
4. 挿し木用の土を鉢に入れて、その上に茎を挿します。
5. 土を乾燥させないために受け皿に水を貯めて、半日陰の場所で管理します。
6. 発根したら、鉢や庭に植え替えます。
カーネーションが枯れる原因は?
カーネーションが枯れるのは、水のやりすぎや日照不足、風通しが悪い、つぼみを摘んでいないなどの原因が考えられます。
カーネーションは乾燥した環境を好むため、水を与えすぎると根腐れを引き起こして枯れてしまいます。
カーネーションを地植えや鉢植えで育ててみよう!
Photo by oknnさん@GreenSnap
カーネーションは鉢植えなどで育てることができ、特に室内での育て方は大切なポイント。かわいらしい花を咲かせることから幅広い世代に人気があり、母の日などの贈り物でも使われることが多いはず。
カーネーションはバリエーションが豊富なので、ぜひともお気に入りを見つけて育ててみてはいかがでしょうか。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
YouTube:https://www.youtube.com/c/mikami-engei
Twitter :https://twitter.com/engeiouji@engeiouji
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カーネーションはまだ花が咲いているときに、間引くように早めに切ってあげるのも一つです!その花に使っていた栄養が、新たな蕾の開花に使われるので、次々咲いてくれます。切った花は飾って楽しんでくださいね。