唐辛子を種から栽培!コンパニオンプランツと種まき時期などの育て方
2024/5/27
唐辛子の基本情報
科・属 | ナス科トウガラシ属 |
栽培難易度 | ふつう |
種まき時期 | 3月(発芽適温:30℃) |
栽培場所 | 日当たりと水はけのいい場所 |
水やり | 用土の表面が乾いた時にたっぷりと水を与える(一度の水やり時に多めに与えるのが効果的) |
肥料 | 定植後2〜3週間ごとに追肥 |
収穫時期 | 7〜10月 |
唐辛子の育て方はむずかしい?
唐辛子とは、主に中南米原産のナス科トウガラシ属の果実で、色・形・大きさなどもさまざまあります。
栽培期間が長いため、難易度は普通ですが、初心者でもプランター栽培が可能です。
栽培上では高温を好み、15℃以下では生育が緩慢になりますが、株が大きく成長すると一定の低温に耐えられるようになります。
唐辛子を種から栽培しよう!種まき時期や発芽のコツ
唐辛子は、市販の苗を購入して植え付けることもできますが、種の発芽率も悪くないため、種から栽培するのもおすすめです。
唐辛子の種まき時期
唐辛子の種まき時期は、3月頃が適期です。種の発芽には、30℃ほどの気温が必要といわれているため、ダンボールやビニールポットなどを使って保温しながら管理するといいでしょう。
唐辛子の種まき方法
セルトレイに培養土を入れ、各穴の中央に窪みをつくり、種を一粒ずつまきます(ポットの場合は2〜3粒ずつまく)。
唐辛子の種は光を好む好光性であるため、土を薄く被せます。種が水で流れないように、軽く手で土を抑え、そっと水やりをします。
唐辛子の種まき後の管理方法
唐辛子の発芽率をあげるには、日中で25〜30℃、夜間でも15℃以上を保てる環境にすることが大切です。
発芽して本葉が1〜2枚になったら、セルトレイに種まきした場合は3号ポットに1苗ずつ植え替えます(ポットの場合は1本になるまで間引く)。このときも保温しながら管理し、本葉が10枚ほど生えるまでそのまま育てます。
唐辛子の育て方
Photo by あいさん@GreenSnap
栽培場所
唐辛子は日当たりや風通しのよい栽培場所を好みます。
用土
唐辛子は根が繊細であるため、土の過湿にとても弱いです。プランターの場合は、鉢底に鉢底石をしいておきましょう。
苗の植え付け
苗の定植時期は、4〜5月頃です。生育適温は25〜30℃ほどになるので、十分気温があたたかくなってから植え付けましょう。
まず、本葉が10枚ほど生えた苗のわき芽を取り除きます。土に根鉢と同じくらいの大きさの穴を45cm間隔で掘り、そこへ苗を根を傷つけないようにていねいに植え付けます。
株元を軽く手で押さえて土を密着させ、株元から20cmほどの箇所に円を描くように土手をつくります。そこへたっぷり水やりします。
水やり頻度
唐辛子は多湿に弱いため、水やりのしすぎに注意が必要です。必ず土が完全に乾いてから、たっぷり水やりしましょう。また、葉の元気がない場合は、都度水やりをしましょう。
保温対策
両サイドの株元から20cmほどの箇所に溝をつくり、畝をつくっておくとマルチングしやすくなります。これにより、地温上昇や雑草防止の効果があります。
もしくは株元に藁をしくのもおすすめです。
芽かき
5月頃になると、1番花がつきます。1番花より下についているわき芽は、すべて摘み取りましょう。
支柱立て
植え付けから1ヶ月ほど経過したら、株元から5cmほど離した場所に、支柱をまっすぐ立てましょう。茎と支柱を誘引するときは、ゆるめに固定する方がいいです。
肥料・追肥
唐辛子は5〜9月頃は月1程度の頻度で追肥を必要とします。ビニールやわらを一時的にどかし、以前株元につくった円状の溝にそって、化成肥料をばらまきます。
収穫
唐辛子が赤くなったら収穫しましょう。詳しい収穫方法については、こちらを参考にしてください。
唐辛子をプランター栽培するときの注意点
プランターでは、地植えと比べて株元や土が乾きやすいので定期的な水やりが必要です。また、プランター栽培でも支柱を立てる必要があるため、支柱をしっかり立てれるように、プランターの深さは少なくとも20cm以上あるものを選びましょう。
唐辛子の育て方についてよくある質問
唐辛子の種の発芽条件は?
唐辛子の種の発芽条件は、発芽適温とされる25~30℃の比較的高温を保ち、土を乾燥させないことです。
種まき後にたっぷり水やりをするのはもちろん、発芽するまで乾燥させないよう、強い直射日光に当てすぎない、毎日水やりをして土を湿らせておくなど気をつけましょう。
唐辛子の種の発芽するまでの日数はどれくらい?
唐辛子の種は、5〜7日で発芽します。
唐辛子は冬越しできる?
唐辛子の苗は、一般的には一年草ですが、冬の間も室内やビニールハウスなどで保温できれば冬越しができます。
唐辛子を冬越しさせるには、最低でも3〜5℃の気温を保てる室内に置き、切り戻しをすることが必要とされています。
切り戻しは、主幹を15~20cmくらいまで切り詰め、枝も横に少しのこす形で切り落とします。さらに枝や茎も切り戻し、余分なエネルギー消費をへらすようにして冬越しさせることで、翌年には脇芽が出て、新たに成長していきます。
そのほか、保温シートで鉢や株元を包むなども冬越しするとよいでしょう。
唐辛子のコンパニオンプランツは?
唐辛子の株のそばに多年草のタイムを植えることで生育がよくなります。これはタイムが、浅く根を張る唐辛子にとって、根をカバーして乾燥を防ぐマルチングのような役割になるためです。
唐辛子の辛さは調整できるのですか?
唐辛子は乾燥気味に育てると辛味が増すようになります。土が乾かないうちに水やりを続けるとあまり辛くない唐辛子になります。
唐辛子をプランターで種から栽培してみよう!
Photo by ペロさん@GreenSnap
ハバネロなどの辛味がとても強いものから、パプリカのような甘みを感じられるものまで実に品種や特徴が幅広い唐辛子。
乾燥させて長期保存にも向いている野菜なので、お料理の香辛料などに興味がおありの方はぜひ自宅で栽培してみてください。