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【ツバキの育て方】植え替え時期や注意する病気などを紹介

2023/12/21

ツバキの基本情報

科・属 ツバキ科ツバキ属
分類 常緑性高木
植え付け時期 3月中旬〜4月、9月中旬〜10月中旬
開花時期 11〜12月、2〜4月
剪定時期 3〜4月
置き場所 西日を避けた日当たりのよい場所
肥料 元肥・追肥:必要

ツバキとは

ツバキPhoto by ミタムラさん@GreenSnap

ツバキとは、ツバキ科ツバキ属の常緑性高木で、縄文遺跡から出土したり、神事で使用されたりと古くから日本文化との関わりは深く、日本を代表をする花木のひとつです。ツヤのある深い緑の葉が特徴で「艶葉木(ツヤバキ)」などとも呼ばれます。

ツバキの花は11〜12月頃や2〜4月頃に咲き出す品種が一般的で、さらに早咲きと遅咲きの品種もあります。また花色も豊富で、白やもも色、紅、黄、班入りなどさまざまです。

種子から採れる椿油は化粧品に用いられ、木材は強度があり質も均一のため、印鑑や漆器の材料に使われます。

ツバキの育て方

日当たり

ツバキは、日陰や日当たりのよい場所どちらでも育てられますが、なるべく明るい場所を選ぶとよいでしょう。ただし、西日の当たる場所は避けるようにしてください。

また、冬に冷たい風に当たると蕾が落ちたり、枯れ込む場合があるので、強い風に当たらないように注意します。

植え付け

植え付けは、3月中旬〜4月中旬、または9月中旬〜10月中旬が適期です。

ツバキをアルカリ性の土壌に植え付けると生育が悪くなるので、地植えの場合は、建物や塀などのコンクリートが近い場所は避けるようにします。ほかに植え付けられる場所がなければ、有機質を多く含んだ水はけのよい土で盛り土をし、高くして植え付けてください。

用土

ツバキは、粘土質の土でなければあまり選びませんが、有機質を豊富に含んだ水はけのよい弱酸性の土でよく育ちます。コンクリートはアルカリ性で雨水などで溶け出し、近くの土壌がアルカリ性に寄るため、地植えでは建物の基礎や塀の近くを避けて、鉢植えではセメントポッなどは使わないようにしましょう。

鉢植えの場合は、赤玉土中粒:1鹿沼土中粒:1:完熟腐葉土1の配合土がおすすめです。

肥料

植え付けのときに、元肥として有機肥料、または緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。また地植えの場合は、寒肥として2月頃に有機肥料や緩効性化成肥料を株元の周辺に植え込みます。株のすぐ近くに施肥すると肥料焼けを起こしてしまうので、株元から20cmほど離して与えてください。

鉢植えは、3月頃花が咲き終わったあとと9月下旬〜10月中旬のつぼみが安定してきた頃に油かす、または化成肥料を追肥します。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。とくに花を咲かせる時期には、花弁を広げるために水を必要とするので、たっぷり与えます。

地植えの場合は、植え付けから2年間は鉢植えと同様に水やりをします。2年以上の株には、基本的に水やりは必要ありませんが、雨が降らず乾燥が続くようであれば水やりをします。

切り戻し・剪定

ツバキの剪定は3〜4月が適期です。ただし、開花前や開花中の株は咲き終わるのを待ってから剪定します。

ツバキは春に前年の枝から新梢を伸ばして、その新梢に6月頃花芽をつけます。樹形を維持するための強剪定は、花後すぐにしても花が咲かなくなってしまうため、基本的に間引き剪定や軽い切り戻しにとどめます。

数年に一回は強剪定をして樹形を整えますが、株が弱ることもあるので、毎年少しずつ形を整えていってもよいでしょう。

夏越し・冬越し

ツバキは、耐暑性と耐寒性ともに優れており、特別な作業は必要ありません。夏の日差しが強く日差しが強いのであれば、葉焼けを防ぐために日よけをしたり、明るい日陰に移してください。

冬は、寒風や凍結に気をつけて、必要があれば寒冷紗やマルチングをするとよいでしょう。

病気・害虫

病気

病気は、花腐菌核病やすす病に注意してください。

花腐菌核病は、花弁に茶褐色の斑紋ができ、花全体が腐り枯れてしまいます。病気になっている花弁は摘み取って、地面に落ちている場合もひろって処分してください。また、水やりのとき花に水がかからないようにして、菌の拡散を防ぎます。

すす病は、カイガラムシなどの排泄物によって引き起こされるため、害虫の対策・駆除をしておきましょう。すす病になってしまった場合は、水でこすり洗いをするか、ひどい場合は剪定するのもひとつの方法です。

害虫

害虫は、カイガラムシやチャドクガの幼虫に注意してください。チャドクガの幼虫は、葉を食害するほか、毛に触れると強い痒みと発疹が現れるので触れないようにしましょう。

チャドクガは、5〜6月頃と8〜9月頃に発生し、葉裏に黄色い卵塊をつけて孵化します。卵塊を見つけたら葉ごと切り取るか、幼虫を捕獲、または殺虫剤を散布するとよいです。

植え替え

ツバキの植え替えは、植え付けと同じく3月中旬〜4月、9月中旬〜10月中旬が適期です。

ツバキの育て方まとめ

ツバキは耐寒性と耐暑性ともにありとても丈夫で、場所をあまり選ばずに育てられるため初心者にもおすすめの花木です。また花の少ない冬にきれいな花を咲かせてお庭を彩ってくれますよ。ぜひこの記事を参考にツバキを育ててみてくださいね。