ごぼうの育て方|種まきの時期や植え方は?プランターでも栽培できる?
2024/6/27
ごぼうは栄養価が高く、独特の風味と食感が魅力の根菜です。家庭菜園で育てることで、新鮮で美味しいごぼうを楽しむことができますよ。この記事では、初心者の方でも簡単に育てられるごぼうの育て方をご紹介します。
ごぼうの基本情報

Photo by たんぽぽ母ちゃんさん@GreenSnap
科・属 | キク科/ゴボウ属 |
栽培難易度 | ふつう |
植え付け時期 | 3月下旬〜9月上旬 |
収穫時期 | 6月〜12月 |
置き場所 | 日当たりと風通しの良い場所 |
肥料 | 肥料:元肥:必要 / 追肥:不要 |
ごぼうとは?
ごぼうは、キク科ゴボウ属の2年草で、主に根を食用とする野菜です。長い根は栄養豊富で、食物繊維やポリフェノールを多く含んでいます。日本では古くから親しまれ、きんぴらごぼうや煮物など様々な料理に使用されています。農家で栽培するごぼうはかなり長く育つため、家庭菜園では栽培が難しいとされています。そのため家庭菜園では、ミニごぼうを育てるといいでしょう。
置き場所・日当たり
ごぼうは日光を好む植物です。育てる際は、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。特に、1日6時間以上の直射日光が当たる場所が理想的です。ただし、真夏の強い日差しは避けたほうが良いでしょう。畑や庭の一角、あるいはプランターでも栽培可能ですが、プランターで育てる場合は、深さ60cm以上のものを選びましょう。
また、ごぼうは乾燥には強い一方で、多湿の環境には弱い野菜です。水はけが良く、柔らかく耕した肥沃な深い土で育てるのが美味しく育てるポイントです。
種まき
ごぼうの種まきは、3月下旬〜9月ごろまでに行えます。土を深さ30cm程度まで耕し、石や雑草をしっかりと取り除きましょう。畝を作ったら、深さ2cm程度の溝を作ります。溝にごぼうの種を筋蒔きし、軽く土をかけます。発芽までは土の表面が乾かないように注意し、毎日水やりを行ってください。約1週間で発芽が始まります。発芽したら、本葉が2枚ほどでた頃に元気な苗を残して、10〜15cm間隔に間引きします。
用土
ごぼうは深く根を伸ばすため、柔らかく水はけの良い土を好みます。プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土に、赤玉土やバーミキュライトを混ぜて使用するのがおすすめです。地植えの場合は、酸性の土壌に傾かないようにしっかり中和しましょう。また、石や固い土の塊は取り除き、根がまっすぐ伸びやすい環境を整えましょう。
肥料
ごぼうは肥料不足にならないように気をつけましょう。肥料が足りないと、すが入る原因となってしまいます。間引きの直後から、化成肥料を施すようにしましょう。その後は2週間に1度程度の頻度で液体肥料をやるといいでしょう。
水やり
ごぼうの水やりは、土の表面が乾いたら行います。特に発芽から1ヶ月程度は土が乾燥しないよう注意しましょう。ただし、水のやりすぎは根腐れの原因となるので気を付けてください。夏場は朝晩の涼しい時間帯に水やりを行うのがおすすめです。
支柱・仕立て
ごぼうは支柱や仕立ては不要です。ただし、葉が大きくなってきたら、風で倒れないように注意が必要です。必要に応じて、周囲に防風ネットを設置するなどの対策を行ってください。
収穫
ごぼうの収穫は、種まきから約5〜6ヶ月後(10月〜12月)に行います。葉が黄色くなり始めたら収穫の目安です。スコップなどで根の周りの土を掘り起こし、根を傷つけないように慎重に引き抜きましょう。収穫後は土がついたまま新聞紙などに包み、根を下に向けて乾燥させないように冷暗所で保存してくださいね。
病気・害虫
ごぼうは比較的病気や害虫に強い野菜ですが、主な病害虫には根腐病やアブラムシなどがあります。水はけと風通しのいい環境で育て、病気や害虫を見つけたら、早めに対処しましょう。有機栽培を心がけ、必要最小限の農薬使用にとどめることをおすすめします。
ごぼうの育て方でよくある質問
Q1: ごぼうの根が曲がってしまう原因は?
A1: 土が固すぎたり、石が混じっていたりすると根が曲がりやすくなります。種まき前に土をよく耕し、石を取り除くことが大切です。
Q2: ごぼうの葉が黄色くなってきました。大丈夫でしょうか?
A2: 収穫時期が近づくと葉が黄色くなるのは自然な現象です。ただし、生育途中で急に黄色くなる場合は、水やりや肥料不足の可能性があります。
Q3: プランターでもごぼうは育てられますか?
A3: はい、育てられます。ただし、深さ60cm以上の大きなプランターを使用し、水はけの良い土を使うことが重要です。
ごぼうの育て方まとめ
ごぼうは、家庭菜園用の品種を選び、栽培する環境を整えれば、初心者でも比較的簡単に育てられる野菜です。種まきから収穫まで約5〜6ヶ月かかりますが、その間の管理は比較的簡単です。
土づくりと肥料のバランスに気を付けることで、立派なごぼうを収穫できるでしょう。自家製のごぼうで、美味しい料理を楽しんでくださいね。