【エニシダの育て方】植え替えや剪定の方法を紹介
2023/12/15
エニシダの基本情報
科・属 | マメ科エニシダ属 |
分類 | 常緑性低木 |
植え付け時期 | 3〜4月 |
開花時期 | 5〜6月 |
剪定時期 | 6月下旬〜7月上旬 |
置き場所 | 日当たりと水はけの良い場所 |
肥料 | 元肥・追肥:必要 |
エニシダとは
Photo by 鳩子 hatokoさん@GreenSnap
エニシダとは、マメ科エニシダ属の落葉または常緑性低木ですが、一般的には常緑性のものが認識されています。乾燥に強く、大きさは2〜3mほどと大きくなり過ぎず、枝垂れるように広がっていくので独特の存在感があります。花は、細い枝の先に蝶の形に似た黄色い花をたくさん咲かせます。
耐寒性は−5℃ほどまでなら耐えることができますが、東北〜北海道などの寒冷地では鉢植えで育てましょう。しかし、ヒメエニシダは、耐寒性が弱いため基本的に鉢植えで育てます。
ヒメエニシダは、園芸品種のひとつで1mほどしか育たず、小さめで管理しやすいため人気があります。
エニシダの育て方
日当たり
エニシダは、日当たりと水はけのよい場所で育てます。日当たりが悪いと花つきは悪くなり、水はけがよくないと梅雨時期に根が傷んでしまうことがあります。 また、エニシダは横に広がりながら育つ性質があり、倒れてしまわないように強い風の当たらない場所に置きましょう。
植え付け
エニシダの植え付けは、3〜4月が適期です。エニシダの枝は横に広がって伸びていくので、周りにある程度スペースがある方がお手入れも楽でおすすめです。
用土
エニシダは、水はけのよい土壌を好み、市販の庭木専用培養土を使うことができます。または、赤玉土6:腐葉土4の配合土でもよいでしょう。
肥料
地植えと鉢植えともに、元肥として有機肥料か緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。また、地植えの場合は2月頃に有機肥料を寒肥として株元に埋め込み、鉢植えは3月頃に緩効性化成肥料を追肥します。
もともと肥料成分をあまり必要とせずに育つため、施肥量は少なめで大丈夫です。
水やり
地植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは必要ありません。雨が降らずに乾燥した状態が続くようであれば水をやります。
鉢植えの場合は、土の表面が白くしっかり乾いてから水やりをします。エニシダは、地中海沿岸が原産地で乾燥気味の気候なため、乾燥気味に育てます。
切り戻し・剪定
エニシダは前年の枝に花芽をつけるため、剪定は6月下旬〜7月上旬の花後すぐに行います。定期的な剪定は必要ありませんが、茂りすぎている場合は、枝や長い枝を枝の分かれ目から切り落として、風通しや日当たりをよくします。
夏越し・冬越し
エニシダにとって夏は生育期に当たるため、とくに夏越えの作業はありません。
冬は、温暖地であればそのまま越冬できますが、冷え込む場合はマルチングをするとよいでしょう。一方で寒冷地で育てている場合や、耐寒性の弱いヒメエニシダは鉢植えにして室内で育てます。
病気・害虫
病気は、とくに心配は必要ありません。
害虫は、コガネムシやアブラムシに注意してください。とくにコガネムシは、葉や花を食害するだけでなく、地中の幼虫が根を食害し株自体を弱らせてしまうので、粒剤の薬剤をまいて対策・除去しましょう。
植え替え
エニシダの植え替えは、3〜4月が適期です。エニシダは移植が苦手なため、地植えにする場合はできるだけ小さいときに行い、植え替えはできるだけ根鉢を崩さずに植え替えます。
エニシダの育て方まとめ
エニシダは、耐寒性と耐暑性ともに優れ、手間もすくなく育てることができるので、初心者の方にもおすすめの花木です。また、エニシダは挿し木や花後種を収穫して増やすこともできますよ。
今回の記事を参考にぜひエニシダを育ててみてくださいね。