【ブラックベリーの育て方】剪定や挿し木のやり方、収穫時期は?
2024/8/2
ブラックベリーの基本情報
科・属 | バラ科イチゴ属 |
タイプ | 立性、つる性、低木・落葉性 |
植える時期 | 11月〜3月上旬 |
栽培場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
水やり | 地植えで根付いてからは必要ないが、鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与える |
肥料 | 2月、5月、9月 |
収穫時期 | 6月下旬~8月中旬 |
ブラックベリーとは
Photo by koichiさん@GreenSnap
ブラックベリーとは木苺属の一種で、樹高は1.5~5mほどになり、ラズベリーに似た実をつけます。4月下旬~6月頃に白やピンクの花を咲かせます。実はラズベリーに似ており、果実は酸味が少なくジャムなどの加工に最適です。
ほとんど無農薬で栽培できるのも特徴です。地植えはもちろん、鉢植えでも栽培できます。
ブラックベリーの育て方
日当たり
ブラックベリーは日当たりのいい場所を好みます。寒さにも強いため、日当たりが良ければ北海道のような冷涼な地域でもよく育ちます。
用土
ブラックベリーは水はけがよく、有機質を豊富に含んだ中性の土を好みます。ただし、あまり土質を選ばず育ってくれるため、さほど神経質になる必要はありません。
植え付け
ブラックベリーの植え付け時期は3月頃です。鉢植えの場合は、最低でも7号以上の鉢に植えましょう。
水やり
植え付け直後または鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷり水を与えます。それ以降は、地植えの場合は基本的に水やり不要です。
肥料
ブラックベリーへは元肥として化成肥料を与えるほか、収穫前の6〜9月頃にも同じものを与えます。
剪定
ブラックベリーの剪定時期は、冬(12〜2月頃)と夏(6〜7月頃)です。
冬の剪定では枯れた枝を根元から切り落とし、その年の夏頃までに伸びたつるの2分の1~3分の1程度を残して切りましょう。
夏の剪定では徒長した枝や混み合った枝を根元から切り、間引いていきましょう。1株に対して15本程度を目安にするといいです。
また、株の根元から伸びる"ひこばえ"は、根元から40cmほど残して切ります。
地植えの場合は1m前後、鉢植えの場合は60cm前後の高さで切りつめておくと、収穫作業などが楽になるのでおすすめです。
誘引
ブラックベリーはつる性ですので、誘引する必要があります。誘引とは、枝をロープやワイヤーなどで固定しながら伸ばしたい方向に誘導していく作業です。誘引することで、枝全体の日当たりや見た目に影響します。
植え付け後〜初夏の時期に新しい枝が出てきたら、随時誘引していきます。
誘引するときは、脇芽が伸びることを考慮し、地植えの場合は1m以上の高さを保ち、横方向に引っ張ります。誘引する位置が低いとそこから枝が伸び、実がなるとその重さで地面についてしまい、実や枝全体が傷むことがあります。
なお、誘引は支柱やトレリス、オベリスクなどで這わせることもできます。
収穫
ブラックベリーの実の収穫時期は、7〜8月です。
果実が赤、または黒くなり、手でさわってポロっと自然に落ちてくるぐらいになれば収穫の合図です。
病害虫
ブラックベリーは比較的、病害虫に強い果樹であるといわれています。
ブラックベリーの育て方についてよくある質問
Photo by マミテラスさん@GreenSnap
ブラックベリーは挿し木で増やすことができる?
ブラックベリーは挿し木で増やすことができます。挿し木の時期は6月~7月頃で、新しく生えてきた枝の中で15cm以上伸びたものを切り取り、切りとった枝の切り口を水につけます。根が生えてきたらこれを土に植えると、新しい株として成長し始めます。
ブラックベリーの実がならない原因は?
ブラックベリーは、前年に伸びた茎の葉の根元に花芽がつきます。つまり、その年に実がならなかった枝に、翌年実がつくのです。この枝を剪定してしまうと、翌年の実がならなくなります。
実がついた枝だけを剪定し、実がつかなかった枝は、枝先だけを切るように注意しましょう。
ブラックベリーを剪定して実をたくさん収穫しよう!
ブラックベリーは剪定や誘引などその時期の手入れも必要となってきますが、さほどむずかしい作業ではないですし、作業に慣れないうちは少しぐらい失敗しても大丈夫です。
剪定がうまく行えるようになると、徐々に収穫量も増えてきますよ。