【ベゴニアの育て方】冬越しや挿し木の方法を紹介
2024/1/11
ベゴニアの基本情報
科・属 | シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属) |
分類 | 多年草、または一年草 |
植え付け時期 | 4〜6月、9月下旬〜10月 |
開花時期 | 5〜11月頃 |
置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
肥料 | 元肥:必要、追肥:不要 |
ベゴニアとは
Photo by くみさん@GreenSnap
ベゴニアは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草または一年草です。草丈は20〜60cmほどで、開花時期は品種によって異なり、赤やオレンジ、ピンク、白、複色などの小ぶりな花を咲かせます。
ベゴニアは品種改良が盛んにされ、1万5000種以上の品種があるといわれています。おおよそ3つのタイプに分けられ、茎がまっすぐ伸びる「木立性ベゴニア」、冬に地上部が枯れて冬を越す「球根ベゴニア」、茎が太く地面を這うように生長する「根茎性ベゴニア」があります。
ベゴニアの育て方
日当たり
ベゴニアは日当たりと風通しのよい場所で育てます。しかし、強い日差しは苦手なため、半日陰や室内の窓辺で育てるのがよいでしょう。また夏は葉焼けしやすいため、室内の明るい日陰かレースカーテン越しに置きます。
水やり
ベゴニアは、過湿に注意して水やりをします。地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありません。ただし、夏に表土が乾いている場合は、早朝にたっぷりと水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
植え付け
ベゴニアの植え付けは、4〜6月または9月下旬〜10月が適期です。
木立性と根茎性ベゴニアは、根鉢を崩しながら土を半分ほど落として植え付けます。球根ベゴニアは、へこんでいる側を上向きにし、芽が隠れる程度に植えます。
用土
ベゴニアは水はけと通気性のよい土を好みます。木立性と根茎性ベゴニアには観葉植物用の培養土を、球根ベゴニアには草花専用培養土がよいでしょう。
また、鉢はプラスチック製など保水性のある素材がおすすめです。
肥料
ベゴニアは少ない栄養でもよく育つため、植え付けの際に元肥として、腐葉土や緩効性化成肥料を混ぜておけば十分です。
また生育の旺盛な株には、春か秋ごろに株元に緩効性化成肥料を置き肥することで葉色がよくなるでしょう。
支柱
球根性ベゴニアは、植え付け時に支柱を立てておきましょう。
切り戻し・剪定
ベゴニアには、雄花と雌花があります。雄花は咲き終わると自然に落ちますが、葉の上に残ると病気の原因になるので取り除くようにします。雌花は終わったら花がらの付け根から手で摘み取ります。
またベゴニアは、葉がよく茂り剪定せずに育てると蒸れて弱ってしまうため、定期的に切り戻しをしましょう。
木立性ベゴニア
木立性ベゴニアの剪定適期は、5月中旬〜10月上旬です。混み合っている部分があれば、分岐している根元から切り落とします。株全体を小さくする場合は、わき芽の上で切り戻します。
球根ベゴニア
球根ベゴニアの剪定適期は、開花が終わる7月上旬頃です。草丈が半分ほどになるように、わき芽の上で切り戻します。
根茎性ベゴニア
根茎性ベゴニアの剪定適期は、6〜8月頃の湿度の高い時期です。混み合った葉や枯葉を間引き剪定してください。
夏越し・冬越し
ベゴニアは、夏越しのために特別な作業は必要ありませんが、葉焼けしないように注意して管理しましょう。
ベゴニアは基本的に耐寒性がなく、品種にもよりますが生育適温は15〜30℃ほどです。屋外での冬越しは難しいため、冬の前に室内に取り込み、気温10℃を下回らないように管理しましょう。
病気・害虫
ベゴニアの病気は、細菌斑点病や灰色かび病、うどんこ病に注意してます。細菌斑点病と灰色かび病は、水のやりすぎなど多湿が原因で発生します。うどんこ病は、乾燥した土が舞い上がり葉などに付着することで発生します。症状のみられる葉や茎を切り落とし、必要があれば薬剤を散布しましょう。
害虫は、ホコリダニに注意してください。春〜秋にかけてよく観察し、発見した際は殺虫剤を散布して駆除してください。
植え替え
ベゴニアの植え替えは4〜6月、または9〜10月が適期です。水はけが悪いと感じたり、鉢の下から根が出てきたら植え替えをしましょう。
よくある質問
ベゴニアは挿し木で増やせる?
Photo by cyacoさん@GreenSnap
木立性と根茎性のベゴニアは、挿し木で増やすことができます。挿し木の適温は20〜25℃ほどで、4〜6月と9〜10月頃が適期です。切り戻し剪定をしたときに落とした枝から挿し穂をつくるとよいでしょう。
挿し木の手順
- 状態がよい茎を選び、わき芽が残るように10〜15cmほどのサイズに切り分ける
- 葉は3枚ほど残して、葉の大きい品種は残した葉を半分の大きさに切る
- 挿し穂を水に1〜2時間ほど浸ける
- 挿し木専用の用土に割り箸などで穴をあけ、挿し穂を差し込む
- 水をたっぷりと与えて、明るい日陰で土が乾きすぎないように管理する
ベゴニアの育て方まとめ
ベゴニアの花はとても美しいですが、たくさんの品種の中には葉の形や色が独特で花が咲いていなくても楽しむことができるものもありますよ。お気に入りのベゴニアを見つけて、ぜひこの記事を参考に育ててみてくださいね。