【アボカドの育て方】種から育てると実がなるまで何年？植え替え時期は？

アボカドの栽培基本情報

科・属	クスノキ科ワニナシ属
種まき時期	5〜9月（発芽気温：20℃）
栽培する場所	温暖な環境を好む。日当たりと風通しのいい室内。
水やり	鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷり水やり。
肥料	若木の間の3〜9月に追肥する。
収穫時期	11～3月頃

アボカド栽培は鉢植えで室内管理がおすすめ！

Photo by 花音♪さん@GreenSnap

アボカドとは、中央アメリカやメキシコ原産で、外皮が黒っぽく、内側は「森のバター」とも呼ばれる濃厚でねっとりとした食感の実がなる植物です。

そんなアボカドは、地植えで育てることもできなくはありませんが、耐寒性が弱いため、日本の気候では鉢植えで、観葉植物として室内管理するのがおすすめです。

また、アボカドは種から育てるのが一般的で、水耕栽培と土栽培で育てることができます。ここでは土を使った育て方を詳しくご紹介します。

土を使った鉢植えアボカドの育て方

Photo by 花美月さん@GreenSnap

栽培する環境

アボカドは温暖な気候で、日当たりと風通しのいい環境を好みます。多少の耐陰性はありますが、日当たりのいい室内で育てる方が元気に育ちます。

土

アボカドは水はけのいい土を好みます。市販の観葉植物用の培養土で問題ありません。

種まき

アボカドの種まき時期は、5〜9月頃です。発芽には気温20℃ほど必要になるので、暑すぎない温暖な気候になった頃に種から育てはじめましょう。

種を植えるときは、全体が土に埋もれてしまわないよう、種の半分ほどが土からはみ出すように植え付けます。種の尖った方が植え向きです。

なお、はじめは3～5号の小さめのサイズに植え付けるといいでしょう。植え付け直後は、直射日光が当たらない明るい場所で管理しましょう。

水やり

アボカドへは、基本的に土の表面が乾いてから水やりします。週2〜3回ほど、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。 アボカドは水を多く必要とし、水切れを起こしやすい植物でもあるので、定期的に土の表面をチェックしましょう。

肥料・追肥

アボカドは若木の間は肥料を与えてあげると安心です。生育期にあたる3～9月に、追肥として緩効性肥料を月2回ほど与えましょう。観葉植物用の肥料で問題ありません。

剪定

本来、アボカドに剪定は必要ありませんが、大きくなると樹高10m(最大20m)ほどにも成長します。そのため、鉢植えで育てる場合は、大きさを調整するためにも定期的な剪定が必要になります。

剪定時期は4〜6月頃です。横に伸びる枝を残し、上に伸びる枝を切り落として、高さが出るのを抑えるといいでしょう。

病気・害虫

気が大きくなり葉が混み合ってくると、ハダニやカイガラムシが発生することがあります。定期的に剪定して、風通しをよくしておきましょう。

アボカドの冬の育て方（冬越し）

アボカドは寒さに弱いため、冬は室内の暖かい部屋で管理するのが基本です。できるだけ気温を一定に保てるように、鉢ごとビニールや段ボールでおおって、日当たりのいい場所におきましょう。

アボカドの植え替え

アボカドは成長が早いため、2年に1度を目安に植え替えします。植え替え時期は、5〜6月頃です。

アボカドの植え替え時、鉢底から根が飛び出していたり、葉色が悪くなっていたら根詰まりを起こしている可能性があるので、ひと回り大きめで深さのある鉢に植え替えます。

アボカドの育て方についてよくある質問

市販の食用アボカドの種を植えても発芽する？

食用として売られているアボカドの種から育てることも可能です。ただし、種は乾燥に弱いため、取り出して軽く洗ったら、すぐに土に植え付けましょう。

また、発根を促すため、種の底（尖っていない方）を薄く削ると根付きやすいです。

鉢植えアボカドでも収穫することはできる？

アボカドを収穫するには、鉢植えでも地植えでも受粉させる必要があります。

アボカドの花は自家結実性がありますが、確実に結実させるには、開花タイプの異なる品種を栽培する必要があります。

なお、収穫時期は11〜12月頃です。

アボカドの花は何年で咲く？開花時期はいつ？

アボカドは花が咲くまでに約5年以上必要といわれています。

成長した株は、春になると、黄色い花を咲かせます。ただし、雄花と雌花の開花時期がずれるという性質があります。そのため、受粉させるには複数の品種を栽培する必要があるのです。

アボカドは種から実がなるまでどれくらいかかる？

種から植えたアボカドの実がなるまでは、実約5〜6年ほどかかるといわれています。実に長い期間を要するため、一般家庭で実の収穫まで行うのは、難易度高めです。

ちなみに、市販のアボカドの種を植えて実がなったとしても、購入した果実とは異なる「ハス」という品種の果実が実ることもあります。

アボカドを地植えで栽培するには？

アボカドを地植えする場合は、植え付け場所にあらかじめ苦土石灰を蒔いておき、（植え付け2週間前）、深さ30㎝、直径50㎝ほどの植え付け用の穴を掘り、そこに1週間前に腐葉土や堆肥をすきこんでおきます。

植え付け後の管理（水やりや肥料について）は鉢植えとさほど変わりません。 種が根付いたあとは、日当たりが良く、風通しのいい場所に置いて育てます。

アボカドの種を発芽させてみよう！

Photo by matisiaさん@GreenSnap

アボカドは種植えから実がなるまでかなりの年数を要するため、気長に待ちながら育てましょう。種植えはできるだけ暖かい時期に行うと1〜2か月と比較的発芽するのが早くなります。興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。